Via Dolorosa 感動的なヴィア・ドロローサ
今日はイスラエルの安息日にあたる金曜日なので、夕方から交通が不自由になる。
そのため、今日は遠出をせずにエルサレムの旧市街を中心に見て回る。そうはいっても3つの宗教の中心地なだけあって見どころはまだまだ盛りだくさんだ。
●エルサレムのユダヤ人地区
午前中訪れたのがユダヤ人地区。
ダマスカス門からムスリム地区を抜け、ユダヤ人地区へ行く。アラビックな雰囲気のスークを進むとあるところを境に雰囲気がガラッと変わる。同じ通りなのにとても不思議な感じだ。
金曜日は13時で終わってしまうので、初めにオールド・イシェヴ・コート博物館を訪れる。
普段は入場料が18NISかかるはずが、なぜかFreeで入ることができた。受付のおじさんの気まぐれか、今日が金曜だからかは謎。
古いシナゴーグを改築して作られたこの博物館では、昔のユダヤ人の生活スタイルが展示されていた。おしゃれな家具など当時のユダヤ人の生活を垣間見ることができる興味深い場所だ。
黒いスーツにハット、長いもみあげや小さな帽子というユダヤ人の伝統のスタイルは今も昔も変わらず、伝統を重んじるユダヤ人の過去を見ることができた。
次にフルヴァ・シナゴーグを訪れてみるも、CLOSEしておりOPENは午後7時というので次の目的地へ。
●エルサレム旧市街の外へ
ジオン門を抜け、旧市街の外へ。
ここには徒歩で回れる距離に見どころが固まっており、ダビデ王の墓、最後の晩餐の部屋、鶏鳴教会、マリア永眠教会を見て回る。
どれも歴史的にとても意味のある場所で、文章では書ききれない特別な雰囲気をどこも持っている。
●感動的なヴィア・ドロローサ
そして、今日のメインイベント。
ヴィア・ドロローサのフランシスコ会の行進に参加するため、エッケ・ホモ教会へ。
ヴィア・ドロローサ第1留から聖墳墓教会の14留まで、大勢のクリスチャンで1つ1つ見ていく。それぞれのステーションで聖書の1節が読まれ、ここで何が起きたか牧師さんが説明する。次のステーションへ向かう間、参加者も含め讃美歌を歌い行進する。
何千年もの間、たくさんの人にここほど愛された人はいないだろう。
イエスの偉大さに心打たれる。
そして、最後のポイント。いよいよイエスが十字架にかけられた場所へ。
聖墳墓教会は一昨日も訪れたが、1つ1つイエスの最後の道を見てくると、この場所が感慨深いものとなる。
聖母マリアがイエスの亡骸を受け取った場所では、牧師さんの説明も参加者の讃美歌もより一層魂が込められる。説明の最後に合わせ教会の鐘が打ち鳴らされ感動的なフィナーレへ。もし、聖書の内容や牧師さんの話す言葉がきちんと理解できれば、より貴重な経験にはなったが、残念ながら今回はただ見るだけ。
ただ、ここに参加ができ、その場の雰囲気を味わえるだけでも特別な経験となった。
改めて思う。宗教ってすごい。
これだけの人をひきつけてやまないイエスやキリスト教ってすごい。
そして、行進の最中に遠くからイスラムのコーランが聞こえてくるこの街もすごい。
多くの日本人同様、宗教に詳しくはないが、この文化に触れられただけでエルサレムに来た甲斐があった。
●外で危険な音!?
相変わらず昼間の陽ざしは強く、今日はたくさんの見どころを回ったためすごく疲れた。今日は早めに帰ってゆっくりしよう。
帰り道のスーパーでパスタとパスタソースを買い、宿のキッチンで調理。最近、中東料理にもちょっと飽きていたのでトマトのパスタ(スペインで買っていたツナも入れて!)はとてもおいしかった。
今夜は外でパン!パン!と花火のような音(たぶん花火じゃない…)がしてちょっと不安だが、外を見る限り一応この辺の街は平和そのもの。今日は安息日なのでお祭り的な行事の音ならいいが。。
明日の予定を立てつつ、今日はゆっくり寝よう。
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