Archives for "クネイトラ(Quneitra)"

Posted by Katsuya on 24th 7月 2010

Quneitra 破壊された町 クネイトラ

破壊されたクネイトラの病院

今日は、クネイトラを見に行く。

昨日、ヒジャーズ駅前のBank of SyriaのATMでお金をおろせなかったので、朝一でユーセフ・アル・アズメ広場まで行きBank AUDIでシリア滞在に必要なお金をおろす。ちなみに、この辺りは銀行がたくさんありドルをおろすこともできるようだ。

●ダマスカスからセルビスを乗り継ぎクネイトラへ

その後、アサド橋まで徒歩で移動し、そこからセルビスに乗り(1人5SP)クネイトラ事務所へ。事務所の前でクネイトラへ行きたい旨伝え、係員のおじさんにパスポートを預ける。20~30分程待ち、難なくパーミッションを取得。クネイトラ事務所近くのマリキ広場から再びセルビスに乗り、アサド橋へ戻る(帰りはなぜか1人2SP)。

そこから、ハーンアルナバ行きのバスに乗り(1人10SP)、さらにセルビスを乗り継ぎようやくクネイトラへ到着。途中、セルビスに乗り込んできた内務省の係員にパスポートを預け、クネイトラ内を見て回るセルビスとして、今乗ってきたセルビスをそのままチャーター(1台250SP)。

クネイトラ中心部に向かうにつれて、倒壊した建物がちらほら見えてくる。これが、イスラエルとの戦いで被った爆撃の実際の姿かと思うとぞっとしてくる思いだ。セルビスはさらに進み、最初のポイント「病院」へ到着。

●これが中東の現実かゴラン高原と有刺鉄線

外から見る病院の損傷もすさまじいが、内部に入ると壁、天井、床に残った銃弾の跡、そして建物の破損がものすごい。イスラエル軍撤退の際の仕業と言われているが、戦争という憎しみがそこらじゅうに溢れていた。先日まで、イスラエルでパレスチナとの関係など身近に感じていただけに、このあたりの緊張状態もすごくリアルに感じる。

病院に続き、教会やモスクを見学。病院同様損傷は激しく、とてもお祈りをしていた場所には見えない程悲しい姿をしている。最後に、セルビスは有刺鉄線の張り巡らされた場所に停車。内務省の係員が一言。「ここから向こうはもうシリアの土地じゃないんだ…」。

なぜ同じ中東でこんなにも争いが起きるのだろうか。

●地元の人の案内でダマスカスを観光

帰りもセルビスを乗り継ぎ、ダマスカスに戻ってこれたのは14時過ぎ。ただ、帰りのセルビスにはよくわからない場所に降ろされ、地元の人に道を聞くと、街を案内がてら分かる場所まで連れて行ってくれた。途中、シャイをごちそうになり、ダマスカスの地元道を練り歩く。ガイドブックには載っていない地元の人のみぞ知るダマスカスの観光はたのしかった。

さて、今日はハマに移動する予定だったが、あっという間に夕方だ。今日の移動は諦め、今泊まっている宿に新たにチェックインしてきた日本人2人とオクラスープを探しに街へ出かける。

複数のレストランをあたるも結局どこにもなく、宿近くのレストランで中東料理のディナー。その後、夜のダマスカスを少し散策し、最後にフレッシュジュースを楽しむ。

明日こそ、ハマへ移動するぞ。