Archives for "034_パラグアイ(Paraguay)"
Back to Buenos Aires イグアスからブエノスアイレスへ戻る
エンカルナシオンからの夜行バスは、正午を回ったあたりでブエノスアイレスへ到着。
●上野山荘は相変わらず満員
このまま、夜行バスでプエルトマドリンを目指しても良かったが、上野山荘に荷物を預けていたことに加え、この暑さで体中ベタベタだったので、今日はブエノスアイレスに一泊することに。
早速、荷物を受け取りに上野山荘へ。できれば、このまま一泊したかったが、相変わらずの人気でベットの空きが1つのみとのことなので、別の宿を探すことに。
以前、ブエノスアイレスに来た時に目星をつけていた宿へ。
●ブエノスアイレスの安宿「About Baires Hostel」
看板も目印も無く、入り口が分かりづらいが、実質ブエノス・アイレスで最安値のホステル。
建物の2階がレセプションになっており、3階、4階に部屋がある。共有スペースや水周り、ドミ部屋は毎日しっかりと掃除が行われており清潔。夏場はクーラーがないためちょっと暑いけど、共有スペースも広く快適に過ごせる。
さらに、キッチン・冷蔵庫有り、WiFi有り、朝食付きでこの値段はかなり安い。ただ、キッチンが狭く、鍋類の種類もあまり無いので、自炊派の方はちょっとつらいかも。
ウチらは、男子ドミが満室だったため、2人で誰も使っていなかった女子ドミを使うことに。男子ドミと違って、窓もあり、清潔な部屋を貸切状態。自分で鍵をつけるロッカーもあり、ホステルの入り口も都度レセプションが確認して解錠するため、セキュリティはしっかりしている。
上野山荘から徒歩10分くらい。予約は、hostelbookersからできます。
ドミ1泊宿泊費用:36ペソ(10ベッド)、44ペソ(6ベッド)
かつや
Back to Buenos Aires イグアス移住地からエンカルナシオンへ。そしてブエノスアイレスへ
なんだかんだ滞在したイグアス移住地のペンション園田を今日いよいよチェックアウト。
●移動日の楽しみといえばバス
南米の主な移動手段はバス。
ローカルのオンボロバスから長距離を走るゴージャスなバスまで、その種類は様々。そして、良くも悪くも色々なサプライズが待っている。前回は、出された夜食が腐っていたり。。
今日の移動予定は、パラグアイのイグアス移住地からアルゼンチンのブエノスアイレス行きの夜行バスへ乗ること。
シウダー・デル・エステからもブエノスアイレス行きの夜行バスは出ているが、エンカルナシオンからの方が安いということと、イグアス移住地に来る時と同じルートなので勝手が分かっているということで、イグアス移住地からエンカルナシオン経由でブエノスアイレスを目指すルートを採る。
最初の難関は、エンカルナシオンまでのローカルバスの乗り継ぎ。
なんといってもこの時期のパラグアイは暑い。下手したら熱中症になるんじゃないかってほど暑い。そして、ローカルバスに涼しい待合所などあるわけがなく、移動を開始したのもシエスタ中の時間帯ということもありバスの本数にも限りがある。
バス、来い!
願いが通じたのか、幸いにもイグアス移住地前のバス停ではシウダー・デル・エステ方面のバスがすぐに来た。
席は一杯のため立ち席だったが、クーラー付きの車両。ラッキー。
15分程で乗り換えポイント30km地点。
相変わらず何もない。何とか発見した木陰で強い日差しを凌ぎつつ、気長にバスを待とうとタバコに火をつけた瞬間、エンカルナシオン行きのバスが視界に入る。今日はついてる!
エンカルナシオン行きのバスは、クーラー付きではなかったが、途中何度か気まぐれの大雨に見舞われたおかげで涼しく快適な空間に。そして、楽しみにしていたチパというこっちのパンの物売りさんにもめぐり合い、4,5時間のバスの旅はあっという間に終点エンカルナシオンへ。
○イグアス移住地からエンカルナシオンまでの行き方
①イグアス移住地前でシウダー・デル・エステ行きのバスに乗り、30km地点で降ろしてもらう
②30km地点にエンカルナシオン行きのチケットを買い、バスが来たら乗り込む
<移動費用>バス運賃
①5,000グアラニー
②40,000グアラニー
●バスの特等席でエンカルナシオンからブエノスアイレスへ
エンカルナシオンのバスターミナルで、何社かカウンターを回りブエノスアイレス行きのバスチケットを吟味する。
何故かブエノスアイレスからエンカルナシオンへ来た時よりも20%ほど高いが、どの会社に聞いても同じ。値下げの余地もなく、ブエノスアイレス行きのバスチケットを購入。
出発まで1時間ほど時間が出来たので、バスターミナル付近を散策。
謎の薬草 with マテ茶をその場で飲める店を発見。
お姉さんがすり鉢で薬草を煎じ、
お兄さんが絶妙なブレンドで薬草とマテの茶葉を配合する。
お気に入りのマテ茶容器に入れてもらい、出来上がり!
そうこうしている間に、出発の時間。
バスに乗り込み、指定された座席を探すと何と2階の一番前。運転席の真上に位置する席なので、まるでドライブのように車窓を楽しめるし、何といっても席が広い。足なんて伸ばし放題。これで14時間のバス移動も快適そうだ。
ちょっと走ると、すぐにパラグアイ、アルゼンチン国境。
パラグアイの出国は、係員の方が乗り込んできて乗客全員のパスポートを回収し、席で座って待っているとスタンプを押されたパスポートが帰ってくるという楽チン出国のタイプ。
アルゼンチンの入国も、同じようにパスポート全員回収型だが、何故か全員バスを降りて荷物チェック。うちらはバックも空けずに検査をパス。
その後、ブエノスアイレスに向けてしばらく幹線道路を走っていると、バスが急にストップ。制服を着た軍人かポリスかが乗り込んできた。そう、よくある抜き打ちの検問。そして、もちろん目を付けられるのがアジア人。
バスの2階に上がった軍人は、一目散にこちらへ来た。
「パスポートを見せろ。」
パスポートを端から端までじっくり見る。国境でもここまで見られることはないくらいしっかり見ている。
「荷物を見せろ。」
手荷物のバックを開けさせられ、中を物色。満足したのか、軍人①はバスを降りていった。
そしてすぐに、軍人②が登場。
さっき開けさせられたバックをしまっていると、それが怪しい行動に見えたのか、またこっちに来た。
「パスポートを見せろ。」
さっき軍人①に見せたって!お前らホウレンソウしろよ!ってか何でチェックするのはウチラだけなんだよ!って噛み付いてもいいことはないので、「どうぞ」とおとなしくパスポートを渡す。
「荷物を見せろ。」
そのセリフ知ってるよ。さっきの軍人さんは怪しいもの無かったってさ。
折角きれいに仕舞い直した荷物をまたゴソゴソされ、満足したのか軍人②はバスを降りていった。そして、バスは出発。その光景を見ていた隣の席の地元の人たちも、さすがに苦笑い。
まあ、この人達のおかけでバスの安全が守られているんだなと心を落ち着ける。
しばらく走ると、またもやバスが停車。
今度は何事かと思ったが、乗客が全員降りていったので着いて行ってみると、なんとそこには乗客専用のレストランが用意されていた。
エンパナーダの前菜からスタートし、チキンとピラフのメインとパン、コーラやビール、そして食後のアイスまですべて無料でバス会社から提供された。この間の腐った弁当とは雲泥の差。バス会社選びってすごく重要。ちなみに、このすばらしいバス会社の名前は「CRUCERODEL NORTE/SOL」 。
と、楽しいバス移動は、今回もたくさんのサプライズを頂きました!
○エンカルナシオンからブエノスアイレスまでの行き方
エンカルナシオンのバスターミナルからブエノスアイレス行きのバスが出ています。夜行バスもあり。
<移動費用>バス運賃:300,000グアラニー
かつや
Ramen in Paraguay イグアス移住地でラーメンを食べる
昨日イグアスの滝ショートトリップを終え、イグアス移住地へ戻ってきた。
●地元のおじさんに感謝
パラグアイの国境の町シウダー・デル・エステから、イグアス移住地へ戻るためのバスを探す。
行きは園田さんに送って頂いたため、帰りのバスをどこで乗るか検討が付かず、とりあえずそれらしいところをウロウロ。しかし、そこを通るバスは7km地点や15km地点など近距離のバスばかり。
タクシーの運転手に聞くと、バスターミナルまでここから4kmあるからタクシーに乗らないとだめだよ、と。それでも、タクシーに乗る気にはならず、バスターミナル方面に歩いてみる。そのうち、30kmくらいまで行くバスが通るのではないかと思いながら。
まだ明るいのは幸いだが、道を進むにつれ人通りが無くなってきた。シウダー・デル・エステは決して治安の良い場所ではないらしいので、暗くなる前にバスを捕まえねば。
しかし、バスターミナルまでの地図もなく、場所もなんとなくしか分からないので、地元の少年サッカーを見ていたおじさんに道を聞いてみる。
あっち?そっち?とスペイン語の道案内に四苦八苦していると、「よし。分かった。一緒に行こう」とおじさん。
「あのマンションはアラブ人のコロニアルであっちがスペイン人のだ」とか「俺はアスンシオン出身でシウダー・デル・エステには仕事で3年前から来ている」など、色々と世間話をしながらバスターミナルを目指す。
結構、遠い。タクシーの運ちゃんの話は本当だったようだ。運ちゃん、疑ってごめん。
バスターミナルも近くなってきた頃、うっすらと日も暮れてきた。周辺には物乞いがたくさんいる。
「彼らは仕事をしようとはせず、靴もはかず、体も洗わない。そして、物乞いや、時にはスリを行うから気をつけろ」とおじさん。物乞いで近づかれたら、立てた人差し指を横にチッチッと振るのが、ここのお断りのサインだそうだ。
ようやくバスターミナルに到着。夕暮れに見る周辺の治安はあまりよろしくない。
おじさんお勧めのバス会社まで紹介してもらって(ちょっと高かったけど)、おじさんはそのまま帰宅。もちろん、チップなどの要求もなく「家に帰るついでさ」とさりげない一言。サッカー見てたのに、20~30分の道のりを送って頂いた。
危うく治安の悪い町で途方に暮れるところだった。本当に家に帰るついでだったとしても、見知らぬ外国人をバスターミナルに送り届けるなんて、なかなかできるもんじゃない。
旅先では、困っているときに大きな親切を頂くことがある。訪れた国の印象は、そういった人々の優しさが大きく占める。逆に、そこに住んでいる人々に対していい印象を持てないと、国全体の印象もそうなることが多い。日本は「言葉が通じない国」と欧米人に良く言われる。どんなに英語がしゃべれなくても道案内くらいはできる。
困っている人がいたら、人種問わず助けないと。
○シウダー・デル・エステからイグアス移住地への行き方
シウダー・デル・エステの中心部から4kmはずれにバスターミナル有り。そこから、アスンシオン行きのバスを探し、バス乗車時に「41km地点で降ろしてくれ」と伝えておけば、イグアス移住地入り口で降ろしてくれます。
シウダー・デル・エステからイグアス移住地へのバス移動費用:25,000グアラニー
●イグアス移住地の有名なラーメン
そして、昨日は夜遅くなってしまったにもかかわらず、ペンション園田さんも快く受け入れてくれた。
パラグアイ、素敵な人達ばかりだ。
イグアス移住地の楽しみ方というのが、ここにある情報ノートに書いてあった。
今日は日曜日。
何とイグアス移住地には、土日の11時~13時しかやらない幻のラーメン屋があるという。ラーメン屋のラーメンなんて、日本を出てから食べていない。これは行かねば。
近くの球場では、イグアス移住地50周年の野球をやっていたが、盛り上がる試合を横目にラーメン屋を目指す。
この時期のパラグアイはとにかく暑い。強い日差しもさることながら、湿度も高い。日本の内陸部の夏って感じ。
ようやく目的のラーメン屋に到着。外から見ると店舗という雰囲気はなく、ただの一軒家。目印は庭にやけに車が停まっていることと、入り口に書かれた小さないらっしゃいませ。
入り口を開けると店内は思いのほか広く、おばちゃん達が威勢よく働いてる。早速、ラーメン、餃子、ライスの黄金セットを注文。しばらく待つもなかなか注文の品は来ない。さすが、土日だけの名店。お客さんが多い。しばらく前に来ていたペン園仲間のJunさんの冷やし中華も、一向に来る気配がない。
確認すると、ラーメンは後から来た隣の席の人のところへ行っており、冷やし中華にいたっては消えてしまったようだ。そして、冷やし中華を急いで作り直す厨房では、ドンガラガッシャーンと食器のなだれが発生してんやわんや。まだ、しばらくお預けだな。
久しぶりのラーメンはシンプルな醤油。だしも恐らく魚系であっさりな感じ。さらに、餃子もライスも完全に日本品質。海外で食べる日本食というと、何かしら違う部分があるが、ここは移住地なだけあって完全に日本。
ごちそうさまでした!
イグアス移住地のラーメン、餃子、ライス:26,000グアラニー(約500円)
かつや
Go to Puerto Iguazu 国境を越えてプエルト・イグアスへ
イグアス移住地からブラジルを越えて、アルゼンチンのプエルト・イグアスへ行く。
●時間のかかる国境越え
シウダー・デル・エステに用事があるとのことで、園田さんにブラジルとの国境の町まで送って頂く。
パラグアイの国境の街シウダー・デル・エステは、免税エリアでもあり、電化製品が安く買えるということでブラジル人が良く買い物にくる場所。そして、この国境を行ったり来たりは簡単に行えるのも特徴で、逆にうっかりすると出国、入国の手続きもスルーしてしまうらしい。
まずは、パラグアイを出国。
シウダー・デル・エステのメイン通りの「友情の橋手前」にあるイミグレの建物に入り、出国スタンプを押してもらう。
イミグレ前でフォズ・ド・イグアス行きのバスに乗り、友情の橋を渡る。川を越えるのはあっという間で、イミグレに到着すると一旦バスが止まったためそこで下車。
ブラジル入国のイミグレは結構混んでおり、30分ほど並びブラジル入国スタンプをもらう。ビザも事前に取っていたため、特に厳しい質問はなく、どこに行くの?程度。
バスを降りた場所でフォズ・ド・イグアス行きのバスが来たため、改めて同じ行き先のバスに乗る。チケットはバスを降りた時にもらっていたため、改めて買う必要はなく、30分ほどでフォズ・ド・イグアスのバスターミナルへ到着。
アルゼンチン側のプエルト・イグアスへ行くには、ここでバスを乗り換え。乗ってきたバスの運転手に聞くと「次のバスだよ~」とのことなので、降りた場所でバスをしばらく待つことに。
30分後、ようやくプエルト・イグアス行きのバスが来たため乗車。ブラジルレアルは持っていなかったが、アルゼンチンペソでも支払いOKだったので良かった。
続いて、ブラジル出国。今までで最短の滞在だったかも。
ここもなかなか混んでいる。多くのツーリストがブラジル出国のイミグレに列をなしている。ここでも時間をかけて、スタンプを押してもらい、バスを待つ。ブラジル入国・出国ともに乗ってきたバスは手続きが終わるのを待ってはくれない。逆に、バスに乗ったまま国境をスルーできちゃう場所でもあるのだ。
プエルト・イグアス行きのバスは何社か運行しているようだが、プエルト・イグアス行きのバスが来ても、乗ってきたバス会社と違うと、乗せてくれない。何台もバスを見送り、ひたすら待つ。
1時間ほど待って、ようやくさっき降りたバス会社のバスが来た。続いて、アルゼンチンの入国。
ここでは、バスから全員降ろされ手続きを行うため、全員終わるまでバスも待っていてくれた。
ということで、とにかく面倒な国境越えをようやく完了し、プエルト・イグアスへ到着。
○シウダー・デル・エステからプエルト・イグアスへの行き方
①パラグアイのイミグレで出国手続き後、イミグレ建物前でフォズ・ド・イグアス行きのバスへ乗る
②ブラジルのイミグレでバスを降り入国手続き。その後、次のバスに乗りフォズ・ド・イグアスへ
③フォズ・ド・イグアスのターミナルでプエルト・イグアス行きのバスに乗り換え
④ブラジルのイミグレでバスを降り出国手続き。その後、次のバスに乗りプエルト・イグアスへ
◇移動費用
シウダー・デル・エステからフォズ・ド・イグアスまでバス運賃:8,500グアラニー
フォズ・ド・イグアスからプエルト・イグアスまでバス運賃:7ペソ
●プエルト・イグアスの安宿「Hostel Iguazu Falls」
イグアスの滝は朝一から行きたいので、今日は宿探し。事前に調べておいた2箇所の宿を回り、安いほうの Hostel Iguazu Falls に決定。
ここは快適な中庭など共有スペースが広く、無料のWiFiやキッチンも使える。水周りなど設備も清潔で充実しており、洗濯物干し場や、小さいけどプールまである。ドミにはクーラーも付いており、快適に過ごすことができる。また、バスターミナルにも近く、移動に便利。
宿泊費用 ドミ1泊1名(YH会員証使用):55ペソ
かつや
Iguazu colonial Day 2 イグアス移住地で農家を訪ねる
ペンション園田さんの元オーナー(今は引退されて息子さんがオーナー)園田さんが、北海道出身の日系1世の方のところへ行くというのでご一緒させて頂いた。
●広大な土地で今も現役の77歳のおじいちゃん
ペンション園田のあるイグアス市のセントロから車を走られること約15分。
この辺一体のすべての土地が昨日聞いたお話の「当時はジャングルだった」場所かと思うと、そのすごさを実感する。
メインの通りから未舗装の道に入ってからも、両脇に豊かな作物がどこまでも続いている。
そして、大豆畑の間の細い道をさらに進み、パラグアイのさんさんと照りつける太陽を浴びて緑に輝く稲が生い茂る田んぼに到着すると、おじいちゃんが畑仕事に精を出していた。
園田さんにご紹介頂き、おじいちゃんに当時のお話をお伺いすることができた。
おじいちゃんは、北海道の網走出身で約50年前にパラグアイに移り住んできたとのこと。イグアス移住地に来る前も、パラグアイの別の場所で農業を営んでおり、このイグアス移住地に来てから大きな農地を手に入れ、今では30人のパラグアイ人を雇うほど農業に成功している。
どこまでも続く大豆畑、
そしてたくさんの牛、
とにかく巨大な農機具、
イグアス移住地に移ってきたときに活躍していた機械など
たくさんのお話を聞かせていただいた。
しかし、一番の苦労話といえば、北海道時代の雪。網走の冬はとにかく寒く、トイレに行くだけでも雪かきが必要だったという。それに比べて、雪の降らないパラグアイは天国のよう。移住当時の苦労など、それに比べたらたいしたことないと言わんばかりに、パラグアイの生活を楽しんでおり、今でも現役。
開拓の苦労について多くは語らなかったが、おじいちゃんにとってはホントにそうだったのかもしれない。目の前に広がる大きな困難を最大のチャンスと捉えるその精神。見習わなくては。
ということで、園田さん公認で、おじいちゃんの長男マリオさん(5人兄弟のうち唯一日本名じゃないらしい)の畑から大量の大豆を盗み、ペンション園田へ帰宅。
移住の苦労が詰まった枝豆をおいしくいただきました!
かつや
Iguazu colonial Day 1 イグアス移住地の歴史を知る
そもそも日本人移住地とは何なのか。そして、なぜ多くの人がここへ移住してきたのだろうか。
ということで、今日はイグアス移住地にある日本人会へお話を伺いに行く。
●広大な土地を切り開いた移住者たち
ペンション園田から歩いて15分くらい。イグアス移住地のセントロにある日本人会を訪れる。
もちろん、ここは旅行者のためではなく、ここに暮らす人々のための団体。そして、事前のアポイントも無しに訪れたのにもかかわらず、職員の方が優しく出迎えてくれた。
お仕事中のためロビーで待っていると、広報担当の壱番さん(お名前です)が登場。場所を変えてお話を聞かせて頂けるとのことなので、近くのイグアス日本匠センターへ移動する。
ここは、日本語学校としても使われているとのことだが、今は3ヶ月(!)の夏休みとのことで教室はきれいに片付いている。
端に寄せられた机といすをセッティングし、お話が始まる。
お仕事中のお忙しい中にもかかわらず、貴重なお話を約1時間半にも渡り聞かせていただいた。
簡単にまとめるとこんな感じ。
- 三国同盟戦争によってパラグアイの人口は21万人まで減少してしまったため、パラグアイ政府が移住者を誘致したのが始まり
- はじめにこの地を訪れた日本人は7家族。当時ジャングルだった87千haを開拓し、現在では大豆の輸出が世界第4位になるまで農地を育てた
- 出身地域は高知県や岩手県などが多く、元々狭い土地で農業をしていた人達が、広大な農地を求めて移住。開拓の努力が実り今ではそれを手に入れた
- ちなみにそれぞれの農家が持っている土地の広さは小さくても50ha。大きな農家だと1,000ha以上のところも。十勝で一番大きな土地を持っている農家でも30haというのだから驚きだ
- 南米には他にも日本人移住地はあるが、ここの日本人会は特にうまくいっている。採石場の事業による利益を、農協や病院、学校などを運営費用に回しているため(普通は会費による収入のみ)
- ここは今でも1世の方が活躍される若い移住地。そのため日本語が今でも根付いているが、日本語学校の教育にも力を入れている。他の移住区は3世、4世と進むにつれ薄れている
- 子供たちはパラグアイの義務教育+日本人会運営の学校に高校まで通っている。さらに、ポルトガル語や英語、現地の民族の言葉など様々な言語を操る
他にも様々なことを聞けたが、とにかく50年前にジャングルを切り開いたことから始まったこのイグアス移住区は、移住者のがむしゃらな努力により現在では豊かなくらしを手に入れたみたいだ。
さらに、教育やライフラインなどの自治も日本人会で行っており、ここはまるで日本。でも、何も無かった土地に小さな日本を作ったということを考えると感慨深いものがある。
今の日本人にも同じようなことができるだろうか?
かつや
Get a tourist visa to brazil at Encarnación エンカルナシオンでブラジルビザを取得し、イグアス移住区へ移動
エンカルナシオンに来た目的、それはブラジルビザを取得するため。
●エンカルナシオンのブラジル領事館で簡単ビザ取得
ブエノスアイレスやシウダーデルエステ、アスンシオンなど、海外でブラジルのビザを取得できる場所はいくつかある。
しかし、どこもいい噂を聞かない。
1ヶ月のシングルしか取得できなかったり、クレジットカードの限度額の証明が必要だったり、係員が親切じゃなかったり、ブラジルin-outの航空券が必要だったり、とにかくめんどくさそう。
そんな中、ここエンカルナシオンだけはいい噂ばかり。90日間のマルチビザが取得できるのはもちろん、申請の際操作するPCを手取り足取り係員の人が教えてくれたり、ビザの発行時間も即日発行だったりと。
ということで、朝一番でバスターミナル近くのブラジル領事館へ。
確かに、エンカルナシオンのブラジル領事館のスタッフの人は優しい。事務所内に設置してるPCを使って必要情報を入力する時も、わからない箇所を質問すると丁寧に教えてくれたり、おいしいコーヒーまでご馳走になったり。
ということで、エンカルナシオンでブラジルビザを取得する方法をまとめるとこんな感じ。
【必要なもの】
・証明写真1枚
・パスポート
・取得費用 現金:150,000G(1人)※ドル払い不可
・ブラジルでの滞在先の住所(宿泊するホテルの住所など)
・航空券のチケット(Eチケット可)
【申請方法など】
・申請は領事館内に設置されたPCで入力する(英語の選択可)
・申請する際、ブラジルでの滞在先(ホテル名・住所など)の入力が必要
・航空券を持っているかと聞かれたので、Eチケットを提示
【取得時間】
8:30にブラジル領事館へ。9:30に2人分の申請を完了し、3時間後に来てとのことで12:30に取得
【その他】
親切なおじさんが手取り足取り教えてくれます。朝一で領事館へ行くと、全く混んでいません。
●パラグアイのイグアス移住地へ
無事ブラジルビザも取れたことだし、次の目的地イグアス移住地へ移動する。
イグアス移住地は、今から50年前に日本人が移住を開始し、現在では850人ほどの日系人が暮らしている町らしい。
日本から見ると地球の真裏のパラグアイに、どうしてこれだけの日本人が移住したのだろうか。そして、多くの日系人が住むイグアス移住区はどんなところなのだろうか。
ということで、エンカルナシオンのバスターミナルからシウダー・デル・エステ行きのバスに乗り、灼熱のバスに揺られること3~4時間。最初の乗り換えポイント「30km地点」に到着。そこで、次のバスへ。すると、バスの客引きの人から声がかかり、「41km地点へ行くんだろ?」と。さすが、分かってる。
言われるまま、バスに乗り込み15分くらいでイグアス移住地の入り口へ到着。
ペンション園田への行き方が分からなかったので、バスが止まった近くのガソリンスタンド(ESSO)で場所を聞いてみる。
ESSOのスタッフの方は幸いペンション園田の場所は知ってはいたものの、彼のスペイン語の説明が完全に理解できず、何度もこっち?あっち?と聞き返す。すると、奥から日本語で「あそこに街頭が見えますよね?その奥に見える屋根の建物がそうですよ。」と日系の方に丁寧に説明してもらえた。
そして、教えて頂いた建物の前あたりに到着するも、看板も番地もなく、うろうろしていると中から日本語で「何かお探しですか?」とスタッフの方に声を掛けて頂いた。
さすが日系の町。ここでは完全に日本語でやり取りができる。
○エンカルナシオンからイグアス移住地への行き方
エンカルナシオンのバスターミナルからシウダー・デル・エステ行きのバスへ乗車。30km地点でバスを乗り換えたい旨スタッフや運転手に伝え、そこでアスンシオン方面へ向かうバスへ乗り換え。そのバスで41km地点へ行きたいと伝えると、イグアス移住地の入り口で降ろしてくれる。
ちなみに、この~km地点というのがこの辺の住所に該当するもの。シウダー・デル・エステからの距離そのものが住所となっている。
エンカルナシオンから30km地点までのバス費用:40,000グアラニー
30km地点から41km地点までのバス費用:5,000グアラニー
○イグアス移住区の安宿「ペンション園田」
イグアス移住区の入り口近くにある日本人宿。多くの日本人旅人が集まるため、情報ノートも充実しており、無料のWiFiやキッチンなど設備も整っている。この時期は暑いので、部屋にクーラーがあったり、無料で洗濯機が使えたりというのもうれしい。ただ、蚊やハエが多いのが難点かも。
宿泊費用(部屋によって違う):1人 7USドル前後
かつや
In Encarnación ブエノスアイレスからエンカルナシオンへ到着
ブエノスアイレスからの夜行バスの旅は続く。
●まだまだ遠いエンカルナシオン
昨日の夜、20時にブエノスアイレスを出た夜行バス。
南米の夜行バスのサービスのレベルは高く、今回乗ったバスでも車内食が振舞われた。
しかも、それはパンやジュースなど簡単なものではなく、まるで日本のお弁当のように一つのパッケージ内に肉やご飯、デザートまで入った素敵な夜食。
意気揚々とパッケージをオープンし、フォークを伸ばす。
まずはご飯(米)から食べてみる。
ん・・・
なんかねちょねちょしてる。。
こういう料理なのか??
続いて、肉を食べてみる。
むむ・・・
匂いがやばい。。そういわれてみると、さっきの米も匂いがやばいかも。。
ちなみにデザートは消しゴムの味がした。消しゴムって・・・
ということで、そのまま特性弁当とはさよならし、残念な夕食を忘れるべく就寝。
そして、グルーポンのおせち状態のお弁当が出てから数時間が経った。
ちょこっと口をつけたので少し心配だったが、俺は問題なく朝を迎える。良かった。
が、あきえは夜中に軽い腹痛があったらしい・・
しかし、なかなか到着しない。
昨日の夜20時半にブエノスアイレスを出発した夜行バスは、10時にはエンカルナシオンに着くはずだった。
時計を見るともう10時。バスは一向に動かない。
ここは、アルゼンチン側の国境。南米がバカンスシーズンだからか、今日が日曜日の朝だからか分からないが、とにかくすごい量の車。
ようやくバスを降り、アルゼンチンのイミグレの列に並べたのが12時。さらに、1時間列に並び、ようやく出国手続き完了。
乗ってきたバスに再度乗車し、川を渡る。
国境を越え、今度はパラグアイ側のイミグレの渋滞にはまる。
結局、エンカルナシオンのバスターミナルに到着したのは、15時過ぎ。いやー、ブエノスアイレスからエンカルナシオン遠かった。。
○ブエノスアイレスからエンカルナシオンへの行き方
ブエノスアイレスのバスターミナルでエンカルナシオン行きのバスを出しているバス会社が何社かあります。ターミナル入り口のInfoで聞くか、200番以降の国際バスカウンターへ行けば、窓口にEncarnaciónと書いてあります。
ブエノスアイレスからエンカルナシオンへのバス運賃:250ペソ(1名 セミカマ)
●暑い。。エンカルナシオン
ブエノスアイレスも暑かったが、エンカルナシオンも暑い。。
日本の夏のように湿度も高く、恐らく30度超え。早いとこ宿を探さねば。
事前の情報では、バスターミナル周辺に宿があるとのことだったので、周辺を散策。
するとバスターミナルを出たすぐのところで宿を発見。入ってみると、なんとフロントの女の子が日本語を話せる。後で聞くと、日系2世の方がオーナーの宿で、日本語の情報ノートまであった。たまたま見つけた日系の宿。ホント多くの方がこの辺りに移住されたんだなと実感。
その後、日系3世の女の子に周辺の情報を教えて頂き、近くのスーパーで買出し&パラグアイグアラニーをATMでゲット。
ブラジル領事館の場所も聞いたし、準備完了!
●エンカルナシオンの安宿「Hotel Germano」
日系2世の方がオーナーのエンカルナシオンの安宿。
フロントの3世の女の子も日本語が話せ、1世のおじいちゃんも同居している(今回残念ながら貴重なお話はお伺いできず)。
宿の設備も清潔で、クーラー付きの部屋もあり。情報ノート、無料WiFiも用意されており、おいしい井戸水も飲める。但し、キッチンは無し。
エンカルナシオンのバスターミナルに近く、ブラジル領事館へもすぐの場所なので、ロケーションはすごくいい。そして、この辺だと最安。
地図などはこちら
宿泊費用ダブル1室(ファン):60,000グアラニー
かつや