Archives for "クラクフ(Kraków)"
Go to Germany 夜行バスでドイツへ
今日は、夜行バスでドイツへ移動する。
ドイツから北欧4か国を周った後は、ロンドンからカナダのカルガリーへ飛ぶ。
バスの時間まで、カナダ以降の予定を考えたり、アメリカ国内の航空券を予約したりする。iPadが手に入って2人同時に作業ができるとはいえ、調べ事や航空券の手配などを行っているとあっという間に時間が経ってしまう。ただ、先延ばしにすればするほど航空券が高くなってしまうのも事実。とりあえず、ダラス→ニューヨーク間の予約完了。
●夜中の2時半にベルリンのバスターミナルへ到着!
ポーランドの通貨ズウォティは、再両替のレートが良くないらしいので、残っていた日本円にして1,000円程のズウォティをクラクフ中央駅に隣接するショッピングセンター内のパン屋とスーパーで食べ物を買って使い切る。
物価が安いポーランドでは、1,000円出せばおいしいサンドイッチ2つ、パン3つ、ケーキ1つ、ジュース2つ、その他お菓子たくさんと結構な量が買える。再両替のロスを考えると、食べ物へのExchengeが一番いい。
16時にクラクフを出たバスは1時間おきくらいにバス停へ停車し、夜中の2時半にベルリンへ到着。バスは停車の度に車内を明るくするし、到着したターミナルでは寝れないし(寝てると係員に起こされる)、今日は寝られなそうだ。
ともあれ、第23か国目ドイツへ入国完了。シェンゲン条約加盟国内の移動は、国境越えの手続が無いため国内の移動と変わらない。通貨も一緒になってくれるともっと楽なんだけどね。。
日が昇ったら、ベルリン観光へ。1泊したら、コペンハーゲンへのフライトが待っている。
○クラクフからベルリンへの行き方
クラクフの中央駅に隣接するバスターミナルでチケットが購入可能。バスの乗車もここからなので便利。クラクフからベルリンへの所要時間は10時間半。
クラクフからベルリンへのバス移動費用:193.4ズウォティ(1人)
Auschwitz 悲しい歴史 アウシュビッツ
今日は、ナチスドイツの犯した犯罪を象徴するアウシュビッツを見に行く。
●アウシュビッツに到着するも入れず。。
朝早く宿を出て、昨日調べたバスの時間にクラクフ中央駅東側のバスターミナルに向かう。
アウシュビッツのあるオシフィエンチムへは30分~40分おきと比較的多くバスが出ている。早速、20人乗りくらいの小さめのバスに乗りオシフィエンチムへ向けて出発。
昨日の宿の騒ぎで寝不足だったため、オシフィエンチムへはあっという間に到着。バスの運ちゃんが「アウシュビッツだぞ~」と教えてくれ、バスを下車。アウシュビッツの受付へ。
窓口にエントリーの場所を聞くと、15時まではグループのみとのこと。入れないじゃん。
仕方ない。予定を変更し、第2アウシュビッツのビルケナウに先に行こう。
○クラクフからアウシュビッツ(オシフィエンチム)への行き方
クラクフ中央駅東側のバスターミナルからオシフィエンチム行きのバスが出ています。チケットはバス乗車時に購入可能。
クラクフからオシフィエンチムへのバス移動費用:10ズウォティ(1人)
●広大な殺人工場 ビルケナウの第2アウシュビッツ
ビルケナウには、オシフィエンチムから無料のシャトルバスが出ている。
シャトルバスで5分くらいと比較的近くに第2殺人工場が存在している。ナチスの暴走は、第1だけでは足りず第2、第3と次々とアウシュビッツを建設していった。
到着したビルケナウの正門をくぐると、広大な敷地に囚人が住んでいたバラックが整然と並び、中央にはガス室へ続く鉄道の引き込み線が敷かれていた。張り巡らされた電流が流れる有刺鉄線からは「入ったら最後」の恐怖を痛いほど感じる。
まずはバラックを見学。薄暗いバラック内部には、3段ベッドがきつきつに並べられている。バラックの壁は薄く、床も土が見えていたりと厳しい冬の寒さに耐えられるつくりではないのが見て取れる。しかも、藁を敷いた狭いベッドの1段に、時には8人も詰め込まれていたそうだ。ナチスにとって囚人は人ではないのか。
続いて、鉄道の引き込み線をゆっくりと歩いてみる。途中、1台の貨物車がポツンと置いてあった。狭い車両に大勢の人が詰め込まれ、遠いところからだと7日以上かけ食料も無しで運ばれたらしい。もちろん、そんな状態では移動中にも死者は出たそうで、命からがらたどり着いたとしてもこの線路の先はガス室と非常に残酷。今は静かに佇んでいる車両を見ると、胸が苦しくなる。
線路を進み終点へ到着すると、左右の破壊されたガス室の中央に記念碑が置かれている。ここで犠牲になった人々の母国の言葉で書かれた石碑がいくつも置かれ、慰霊に来る人々が生けた花が犠牲者の心を少しでも癒しているようだった。
ガス室は破壊されてはいるものの、当時の状況をひしひしと感じることができる。「シャワーを浴びる」と言われ人々が入っていく入り口の階段。服を脱ぐ部屋、そして天井からチクロンBを投げ込まれる部屋と続いている。今は見ることはできないが、この部屋には天井や壁にガスに苦しむ人々が付けた爪の跡が残っていたらしい。「もっと効率的に殺せ」と作られたガス室の作りはまさに殺人工場。
さらに奥へ進む。ビルケナウの敷地はホントに広い。一番奥には遺体の焼却炉の跡や、野焼きを行った場所、そして灰を捨てていた池などがある。平和が訪れた今では、キツツキがくちばしで木を叩く音が響いていた。
広大なビルケナウの見学には4時間近くの時間を要し、シャトルバスでアウシュビッツへ戻る。
●悲惨な歴史を展示 オシフィエンチムのアウシュビッツ
15時を過ぎ、ようやくエントリーができた。入場ゲートを抜けるとアウシュビッツの入り口が。「ARBEIT MACHT FREI(働けば自由になる)」という入り口のアーチはあまりにも有名。この”B”がさかさまのゲートを、囚人たちは過酷な労働に出かける度にくぐっていたのだろう。
中に展示してある絵にも、よくこの門は登場する。中でも印象的だったのは、労働から帰ってくる囚人をにやにやしながら看守が見ているという絵。
当時、与えられていた食事は1日にコーヒーと呼ばれた茶色い液体、ひとかけらのパン、腐った野菜のスープが1杯くらいで、囚人たちはみるみるとやせ細り、皆栄養失調に陥っていたそうだ。そんな中で、過酷な労働が続く。もちろん、耐えられず労働中に命を落とす人もいたようで、その絵には亡骸となった何人もの仲間を抱えアウシュビッツへ帰ってくる様子が描かれていたのだ。それを見る看守の光景が忘れられなかったのだろう。元囚人が描いたその絵からは憎しみと悲しみが溢れていた。
オシフィエンチムのアウシュビッツでは、テーマ別に写真や模型、遺品などが展示されていた。大量の衣服や靴、トランクなど、アウシュビッツ到着時に奪われた身の回りの品からは殺された人々の無念を感じる。
映像の展示もあり、当時のアウシュビッツの様子を動画で見ることもできた。あの鉄道で連れてこられた様子や労働風景、多くの人々がガス室で殺され灰になっていくところまで白黒のフィルムは悲惨な歴史を現代に伝えていた。
ナチスドイツの犯罪は、なぜユダヤ人を絶滅させるとまでエスカレートしたのだろう。実際に見てみると、殺人工場の規模はものすごいものだった。
Go to Poland ポーランドのクラクフへ
今日は、ミラノからポーランドのクラクフへ移動する。
10:45のフライトに合わせ、朝早く宿をチェックアウトしベルガモにあるオリオ・アル・セリオ空港(Orio al Serio)を目指す。
●小さな空港って便利
宿の前から市内バスに乗り、ミラノ中央駅へ。ミラノ中央駅の東側に空港行きのバスターミナルがあるので、そこからベルガモのオリオ・アル・セリオ空港(Orio al Serio)行きのバスに乗車。既にバスのチケットは購入してあったので、発車時間ぎりぎりだったがスムーズに乗車できた。
8時過ぎくらいにオリオ・アル・セリオ空港へ到着。バスを降り、入り口を入るとすぐに今回乗る飛行機会社「RyanAir」のチェックインカウンターを発見。
特にチェックインカウンターも混んでなく、直ぐにチェックイン完了。荷物を預け、空港内を探索がてら搭乗ゲートへ向かう。セキュリティゲートで簡単なチェックを受けるとそこはもう搭乗フロア。ん~コンパクト。まるで日本の地方空港で国内線に乗るかのようだ。混んでる箇所もなく、あっという間に手続完了。
おかげで結構時間が余った。空港内のラウンジは閉鎖されていたので、マックでゆったりとポーランドの情報を調べつつ朝食を取る。時間になったので、搭乗ゲートから飛行機に乗り込む。シェンゲン条約だからだろうか、イミグレもスタンプも特になくイタリアを出国。
○ミラノ市内からベルガモ オリオ・アル・セリオ空港(Orio al Serio)への行き方
ミラノ中央駅の東側(駅を背にすると左側)にあるバスターミナルから、ベルガモのオリオ・アル・セリオ空港(Orio al Serio)行きのバスが出ています。1時間に2本くらいあり、ミラノからオリオ・アル・セリオ空港(Orio al Serio)への所要時間は1時間くらい。
チケットは、駅構内の売店などで「BERGAMO BUS TICKET」と入り口に書いてあるお店で買えます(買えるところは何か所もあり)。バスの時間などもそこで確認を。
ミラノからベルガモ オリオ・アル・セリオ空港(Orio al Serio)へのバス費用:8.9ユーロ(1人分)
●クラクフ空港から市内へ
クラクフ行きの飛行機はベルガモの出発が1時間程遅れ、予定より1時間くらい遅い13時過ぎに到着。第22ヵ国目ポーランドへ入国。
到着したクラクフの空港もまた小さめ。コンパクトな空港はすぐに預け荷物が出てくるなど手続もスムーズだし、何より移動も楽。空港のATMでポーランドの通貨ズウォティを引き出し、クラクフ市内へ移動する。
クラクフ空港を出ると目の前に駅へのシャトルバスが停まっていた。早速無料のシャトルバスに乗り駅へ移動。5分くらいで駅に到着し、そこからクラクフの市内に行けるようだ。しかし、空港の駅はただの野原にぽつんとプラットホームがあるだけ。チケットを買う場所などもない。
もしかして、空港でチケットを買っておく必要があったか。30分おきのシャトルバスは空港に戻ってしまったし、なんて考えているうちに市内行きの電車が到着。乗り込む人々を見ると電車内の券売機でチケットを買っている。良かった。ここで買えそうだ。
そういえば、さっき引き出したズウォティは最大紙幣の100しかない。券売機で使えそうにもない。む~初めての土地は色々途方に暮れる。と、ちょうど駅員が通りかかったので、チケットが欲しいと伝えると、手持ちの発券機で発行してくれた。
市内への電車は30分ちょっとで到着。近くて便利。
○今日の格安航空会社 ミラノからクラクフへ
今回乗った航空会社は「RyanAir」。オンラインで予約し、予約が完了したらオンラインチェックインを行いボーディングパス(搭乗券)を自分で印刷して空港へ持っていく。ヨーロッパで人気の格安航空会社で、ベルガモでも機体に「RyanAir」と書かれた飛行機がバンバン離陸していった。もちろん、機内のサービスなど一切なく、席も自由席だが、特に不満点はなし。
ミラノからクラクフへの飛行機移動 費用:71.99ユーロ(1人)
○クラクフ空港からクラクフ市内への行き方
空港を出るとクラクフ空港駅行きの無料シャトルバスが30分間隔で運行してます。クラクフ空港駅から電車に乗り、クラクフ中央駅まで30分ちょっと。電車のチケットは車内の券売機または車内の駅員から買えます。
クラクフ空港から市内への電車移動 費用:8ズウォティ(1人)
●中世の雰囲気漂うクラクフへ到着
到着したクラクフは、駅前に大型のショッピングセンターがあり、駅を出ると第2次世界大戦の戦災を免れた中世の建物が並ぶ。街の雰囲気はとても良い。
早速、予約していた宿へチェックイン。久しぶりにちゃんとした安宿な感じ。宿にBARも併設されていて良い雰囲気だ。
その後、街へ出て明日行くアウシュビッツ行きのバスを調べたり、明後日移動するベルリン行きのバスを調べたり、歩き方に載っていた「ゴスポダ・フライドゥシャ」でポーランド料理を堪能したりであっという間にいい時間。ゴスポダ・フライドゥシャは、スタッフのお姉さんはちょっと怖いが安くておいしかった。
ついでに、歩き方に掲載されていたコーヒー屋さん「スクレップ・ズ・カヴォン」にも行ってみる。お店が見つけづらくウロウロしたが、隠れ家的なお店をようやく発見。じっくり入れてくれたコーヒーはこれまたおいしかった。
ポーランドっていい国。
明日は、ポーランドへ来た目的でもある「アウシュビッツ」へ行く。
●クラクフの安宿「Hostel Giraffe」
久しぶりの欧米系バックパッカーで賑わう典型的安宿。部屋や水回りの設備は清潔で、ドミ部屋の電源も何か所かある。また、BARが併設されていたりで共有スペースが豊富。朝食付きで、キッチンもある。もちろん、WiFi無料でネット接続のPCも1台置いてある。スタッフの対応も良く、荷物ストレージも無料できちんと保管してくれると、ここまでは完璧だが、強みでもあるBARがこれまたクセモノ。
不定期でパーティが開催され、夜中の2時、3時まで音楽ガンガン&部屋で寝ててもお構いなしに電気を付けたり消したりで、安眠はできません。パーティが行われないと、夜の部屋は静かです。
駅から徒歩15分くらい。
宿泊費用:ドミ12ベッド1泊 25ズウォティ(1人)