Archives for "036_南極(Antarctica)"
Antarctic Dream Day 11 南極上陸クルーズ11日目 南極クルーズ終着点ウシュアイアへ到着
今日、南極上陸クルーズ船 Antarctic Dream号は11日間の航海を終え、南極クルーズ終着点ウシュアイアへ到着する。
●ビーグル水道からウシュアイアへ
朝、いつもの通り8時に朝食をレストランで食べる。もうこれでいよいよ最後かと思うと、なかなか感慨深いものがある。
朝食後、デッキに出て一服。これも毎日のことだったが、昨日までの景色とはすっかり変わり、船の両側には陸地が見える。南極と比べると気温もかなり暖かくなってきた。
11日間過ごしたキャビンの荷物を一通り片付け、最後のクルーズを楽しむ。
ビーグル水道は、陸地に挟まれているため波も穏やかだ。
予定よりちょっと遅れた11時半、いよいよウシュアイアの港へ到着。
南極上陸クルーズ、夢のような11日間でした。
かつや
Antarctic Dream Day 10 南極上陸クルーズ10日目 最終日のさよならパーティー
南極上陸クルーズ船 Antarctic Dream号のキャビンは朝から大揺れ。
●ドレーク海峡を越え、さよならパーティ
今日も一日かけて荒れ狂うドレーク海峡を、ウシュアイアに向けて進む。
相変わらずの揺れと、酔い止め薬の副作用の眠気に耐えながら一日を過ごす。
そして、徐々に南極上陸クルーズは終わりに向かってプログラムをこなしていく。
まずは、南極の寒さから身を守ってくれていた赤いパーカー(防寒着)と長靴の返却。
そして、乗客約70名から集めた南極写真のスライドショーの上映。
10日も一緒に過ごした南極仲間の撮る写真は、どれもすばらしい。
ちなみに、ウチらは”みんなで南極でカップヌードルを食べる”の一枚。会場はなかなかいい反応。
スライドショーの上映が終わると、レストランにはさよならカクテルが用意されていた。
最後のディナーをおいしいフルーツのデザートで締めくくると、南極上陸証明書の授与式が始まった。
1人1人名前を呼ばれ、スタッフから受け取る。まるで卒業式のようで、ちょっと感動的だった。
その後、記念品のオークションが行われたり(実際に使われた航海図が420ドルで落札!)、各々連絡先を交換したり、楽しい夜はあっという間に過ぎていく。
そして、気づくとドレーク海峡の揺れも収まり、南極上陸クルーズ船 Antarctic Dream号はビーグル水道に入っていった。
キャビンに戻り、眠りに付く準備。
朝目を覚ます頃には、船はウシュアイアの港に着いているだろう。
夢の様な南極上陸クルーズもいよいよカウントダウン。
楽しい時間はホントあっという間だった。
かつや
Antarctic Dream Day 9 南極上陸クルーズ9日目 荒れ狂うドレーク海峡再び
南極上陸クルーズ船 Antarctic Dream号は一路ウシュアイアを目指す。
●魔のドレーク海峡と酔い止め薬
今日も相変わらずドレーク海峡は荒れ狂っている。
大きな波に船が乗ると、落差5,6メートルくらいの段差を一気に落ちるような感覚で船が波を滑り降りていく。
朝昼晩のご飯の合間に、南極に関するレクチャーが開催されているが、どうしても参加する気にならない。
縦に横に揺れる船と、レセプションでもらえる強力な酔い止め薬のせいでご飯の時間以外、ベッドを離れられないからだ。
ということで、またしても行きのときと同じように食べては寝るのドレーク海峡の1日でした。
かつや
Antarctic Dream Day 8 南極上陸クルーズ8日目 南極上陸最終日
今日で、南極上陸は最終日。
●南極上陸9本目 まるで月面のようDeception Islandへ上陸
いつものように、ゾディアック(上陸用ゴムボート)でランディング。
到着したデセプション島を見ると、いつもと風景が違う。
残念ながらこの島にペンギンはおらず、気がついたら昨日で南極のペンギンは見納めだったようだ。
ということで、デセプション島でのメインのアクティビティは山登り。
まるで月面のようなデセプション島には、ぱっと見たところ生物が全くいない。
そして、とてつもなく強風。
この島は地面があったかいのか、周りの島と違って雪が全く無い。
気づいたらガチ登山で、1時間くらいかけて火山口の縁のてっぺんまで登っていた。
ここから見渡す南極の景色はこれまたたまらない。
●南極上陸10本目 南極といったら温泉
Deception Islandの登山から一旦船に戻り、少し休憩の後再びランディングへ。
これでいよいよ南極上陸クルーズ最後のランディング。
昨日のアナウンスや今朝のアナウンスでは、今日のこの最後のランディングの予定のことを、Hot springとかCaliente(スペイン語で熱いの意)とか言っていた。
しかし、直前のアナウンスでは何とSwimと!
最近では、南極に温泉も沸かなくなったなんてうわさもよく聞く。それと同時に南極で寒中水泳なんて噂も。
どうなることかと、最後のゾディアックで島へ向かうと、海岸が湯気で白くなっているのが見えてきた。
果たしてその温度はどうか!?早速、極寒の中、服を脱ぎ、海へダイブ。
熱!冷!あまりの温度差に肌のセンサーがきちんと働いてくれず、よく分からないがとにかくすごい刺激が肌へ伝わる。
落ち着いて海水に浸かってみると、海岸線ぎりぎりの海水は熱湯なくらい熱くなっており、ちょっと海に入るとそこはもう南極の海。流氷が浮いててもおかしくないくらい冷たい。
中にはそんな冷たい沖の方を普通に泳いでいる人がいたり・・・。どんな体してるのか・・・。
まあ、何にしても南極での海水浴は楽しかった。
●ドレーク海峡再び
最後のランディングを終え、いよいよ南極クルーズ船 Antarctic Dream号はウシュアイアを目指して面舵いっぱい。南極の最後の島を見送る。
夕方過ぎ、ついに船が大きく揺れだした。
もう、あとは丸2日船酔いと戦って終わりかぁ。
南極上陸ツアー、あっという間だったなぁ。
かつや
Antarctic Dream Day 7 南極上陸クルーズ7日目 南極でカップヌードル
今日は、イギリス南極元基地のあるポート・ロックロイへ行く。
●南極上陸7本目 元イギリス南極基地Port Lockroyへ上陸
ポート・ロックロイにはイギリスの元南極基地が博物館兼お土産屋さんとして保存されている。
ここでは、過去の南極基地の生活を垣間見ることができるのと、南極のお土産を買ったり郵便を出すこともできる。
もちろん、この基地周辺にもペンギンのコロニーはあり、完全に人間と共存している。
イギリスで使い残していたイギリスポンドで、お土産と切手を購入し南極から日本への郵便を投函。
南極から日本への郵便費用:1枚 1USドル(ここではUSドルやイギリスポンドが使える)
●南極上陸8本目 ペンギンと鳥のコロニーJougla Pointへ上陸
イギリス基地から船に戻ることなく、直接ゾディアックで隣のランディングエリアへ。
天気が良くなってきた。
ここにも、たくさんのジェンツーペンギンや
大きなクジラの骨が散らばっていたりした。
また、ジェンツーペンギンと一緒に、Antarcticなんちゃらという鳥が一緒にコロニーを形成している。
ペンギンもこの鳥も、同じ魚を食べるらしい。にしても、全く格好の違う鳥が同じコロニーで生活している姿はとても不思議。
●ランチにエンパナーダの前菜
久しぶりのエンパナーダおいしかった。
メインも魚でおいしい。
チリ船は肉ばかりじゃないのが素敵。
●南極の海でWildLifeを体感する
今日の午後はランディング無し。予定には「Ship cruising looking for wildlife」と書いてある。
昨日は天候不順のため上陸が午前中だけだったし、今日も予定を見たときにただの移動かと思っていたら、スケジュールの通り(建前でこの名前付けてるだけかと思ってたけど)南極のWildLifeを堪能することができた。
Dallman bay & Gerlache Straitのポイントで船がゆったりと旋回を続ける。
船の右に左に、前に後ろにクジラが次々と出没する。
海中を泳ぐペンギンが船の近くをぴょんぴょん飛び出してくる。さっきまで陸上でペタペタ歩いていたペンギンとは全く別物のすばやさ。
海面にはばかでかい流氷がごろごろする南極の海に、たくさんの生物が暮らしている。
地球ってすごい。
●南極でカップヌードル
ウシュアイアの街で、カップヌードルを仕入れておいた。
ただなんとなく、南極でカップヌードルを食べたいという欲求を満たすため。
外が寒ければ寒いほどカップヌードルはうまい。
ということで、世界一寒い南極で食べるカップヌードルは世界一うまかった。
●南極でバレンタインディナー
南極クルーズは、朝から晩まで食べっぱなし。
お腹が減る時間も無いまま、ディナーの時間。
今日のウチらのテーブルの空いた席には、アルゼンチン生まれのスペイン在住のおじさん(51歳)。
彼も旅好き。南米の見所を聞いたり、ヨーロッパの話で盛り上がったり。
来春にアジアを回り、日本にも来るらしい。
楽しかった。
そして、今日は2月14日。
そう、バレンタインデー。
シャンパンにチョコが振舞われるというちょっとしたサプライズ。
南極船の上でバレンタインパーティー。
いよいよ明日で実質南極上陸ツアー最後ということで、感傷に浸る中うれしい出来事でした。
かつや
Antarctic Dream Day 6 南極上陸クルーズ6日目 ルーメア海峡を越えるも天候に泣かされる
今日の最初の目的地は、南緯65度にあるピーターマン島。
●ルーメア海峡(Lemaire Channel)を越える
朝6時半に目を覚ます。
昨日の夜にスタッフから聞いた話では、今日の朝7時に大型船では決して通ることができない南極の秘境ルーメア海峡を通るからだ。
南極の早朝は、夏のこの時期でもさすがに冷え込むだろうと思い、船で借りた防寒着を着てデッキに出る。
元々南極調査船だったというAntarctic Dream号は、氷河を力強く書き分けながらガリガリと進んでいく。
視界の両側には岩肌むき出しの山々と、青く光る氷河。
素敵な景色。
しかし寒い。海峡を吹き抜ける極寒の風に、天気が悪く冷たい雨だかヒョウだかが吹きつける。
防寒着を着込んできたはずなのに、デッキの上では10分も持たずにギブアップ。
●南極上陸6本目 極寒の地 Yalour Islandへ上陸
当初の目的地は、ジェンツーペンギンの営巣地として南限でもあるピーターマン島だった。
しかし、周辺海域の天候が悪いのか予定が変更され、上陸目的地はYalour Islandという島に。
12人乗りの上陸用ゴムボート ゾディアックに乗り、Yalour Islandへ上陸。
この島は、アデリーペンギンの営巣地らしく、子育てをしたり走り回ったりするアデリーペンギンがあちこちにたくさんいる。
しかし、ここまで南下してくるとかなり寒い。
アザラシはもうここにはおらず、ペンギンのみ。
南極の島をいくつか巡ってきたが、島によって生息するペンギンの種類が違うのはなかなか興味深い。それぞれの種ごとに、縄張りのようなものが決まっていて、毎年同じ島で巣を作るのだろうか。
この島のペンギンも子供が大人になりかけで、毛が生え変わってきている。
また、この島には肉食の鳥も多く、ペンギンの亡骸や空の卵も島のあちこちにちらほら見られる。
極寒の地 南極でも、壮絶な弱肉強食の世界で今日も動物は戦っている。
まあ、ペンギンのペタペタ歩く姿を見ているとそんな風には全く見えないけど。
2時間の上陸はあっという間に終了。
●南極上陸クルーズでは今日も豪華ランチ
しかし、毎食フルコースってすごい。
この生活にも、いつか終わりが来るのだろうか。
●南極の天候に泣く
午後のアクティビティはZodiac(上陸用のゴムボート)での氷河クルーズの予定。
が、しかし、残念ながら天候に恵まれず、外は強風&雪。そのため、波も荒くクルーズは中止。
ルーメア海峡を戻ることに。
しかし、氷河がすごい。
朝よりもパワーアップしている。
ガリガリと進むAntarctic Dream号。
そして、ルーメア海峡を越えるとそこはクジラの生息海域。ということで、今日の午後は終始ホエールウォッチング。
しかし、クジラといえば、レクチャーでも時々出てきたけど、未だにクジラを獲っているということで日本がバッシングされている。なぜ、クジラだけが特別扱いなのだろうか?羊を食べるのも、ウサギを食べるのも尊い生命を頂くということは同じだと思うけど。。
南極上陸ツアーも実質あと2日。
あっという間だ。
かつや
Antarctic Dream Day 5 南極上陸クルーズ5日目 南極代満喫の1日
昨日上陸した南シェトランド諸島から、Antarctic Dream号はさらに南下を続ける。そして、いよいよ南極半島へ到着。
●早めの朝ごはん
南極上陸クルーズ船、Antarctic Dream号の朝ごはんは通常8時から。しかし、今日はランディング(上陸)があるためいつもよりちょっと早い7時半から。
ちなみに、朝食のみビュッフェ形式。乗客全員、1日4食満足行くまで食べているはずなのに、ビュッフェとなると開始時間前にフライングして料理を取り出す人がいる。それでは準備が出来ないため、開始の時間前に手を付けたらだめ、とスタッフから注意。子供じゃないんだから。。
●南極上陸3本目 ペンギン営巣地Cuverville Islandへ上陸
さすがに南極大陸のすぐそばの島ともなると、昨日の南シェトランド諸島よりも寒いようで、夏の今でも雪は結構残っている。
そのためか上陸1本目と同様のジェンツーペンギンが多く生息しているのにも関わらず、ここCuverville Islandには小さなひなが多い。
営巣地であるCuverville Islandには、雪の無い岩場に小石を敷き詰めたペンギンの巣がいたるところにある。そこでは、生まれたばかりの雛に口移しで親ペンギンがえさを与えている姿や、卵を温めてるところを見ることができた。
他の鳥では考えられないくらい、ペンギンは人間を恐れない。こんな小さな雛のときから近くを人間が多く通っているためか分からないが、おかげで5mというかなりの至近距離で愛らしい姿を眺めることができる。
さらには、アザラシとも仲良くやってる。
まさにここはペンギンのパラダイス。
●ゾディアックで南極流氷ツアー その1
高台から南極の景色を眺めた後は、ゾディアックでボートツアー。
南極の海をゾディアック(南極上陸用の小型ゴムボート)が進む。
極寒の南極の海には小さなものから大きなものまで流氷がぷかぷかと浮かび、
青い流氷の上では時折アザラシの昼寝を見ることができる。
Cuverville Island周辺は、多くの島に囲まれた内海にあるためか波もなく、南極の海のとろりとした水が夏を迎えて多少雪が解けた山肌を映している。
ゾディアックの流氷ボートツアーはまだまだ続き、南極の流氷ロックまでゲット。近くで見ると透き通っている南極の流氷はとてもきれいだ。
●ホエールウォッチングをしながらのランチ
今日のランチも魚介尽くし。見た目がおせち料理のような明太子っぽい味のするパテとえび。そして、ほたて入りリゾット with チキン。
主食が”肉”という南米の中で唯一、チリは魚介を多く食べる。南極上陸クルーズでチリ船を選んでよかった。
そして今日のランチは、船のいる場所もいい。
窓からは、時々くじらやペンギンが息継ぎをするために海上へ姿を見せる。さらに、大きな流氷がその辺をごろごろ通り過ぎる。
なんて贅沢なランチ。
●南極上陸4本目 ついに南極大陸へNeko Harborから上陸
今日2本目のランディングで、ついに南極大陸へ上陸。
目の前には、ごつごつした黒い岩肌を見せる雪山があり、その山々の間にはばかでかい氷河が広がる。
これが南極大陸かぁ~としみじみしていると、上陸メンバーが動き出した。歩き出した正面には雪山が広がる。
南極の雪を踏みしめながら山を登っていく。
時々、近くの雪山からバラバラと大きな雪崩の音が聞こえたりするのが、若干恐怖だったりもするが、
雪山を上りきると、そこには見事な南極の景色が広がる。
こういう大自然に来るといつも地球のスケールの大きさに驚かされる。
もちろん、ここにもペンギンは生息しており、無数のコロニーがある。
相変わらずビーチでは、狩の前のウォーミングアップなのか軽く泳ぐペンギンがいたり、
人間の上陸を横目に、同じ場所から海へエントリーするペンギンがいたりと、目の前に見えてかわいかった。
海で泳ぐペンギン、山に登るペンギン、よくこけるペンギン。
南極はペンギン三昧だ。
●ゾディアックで南極流氷ツアー その2
午前に引き続き、南極上陸後はゾディアックで南極流氷ツアー。午前は船に帰るついでという感じだったが、今回は2時間みっちりボートで南極の海を探検する。
ここでもアザラシが流氷に寝そべっていたり、
富士山のように美しい山が、流氷で埋め尽くされる海面に反射していたり、
南極の海に浮かぶ巨大な流氷の近くをボートで通ったり、
とにかく美しい景色ばかりで驚かされた2時間だった。
しかし、寒かった。。
●南極上陸5本目 ディナーの後、今日3本目の上陸へ
今日のディナーは、パタゴニア料理。
アナゴの燻製がとてもおいしかった。
そして、食後のデザートはこのところビュッフェ形式で好きなものが取れるのだが、もっぱらフルーツが人気。船の中ではフルーツが特に貴重なため、すぐに無くなってしまう。
メインが終わると、急いでデザートの列にスタンバイ。早めに並んだ甲斐もあり、貴重なフルーツをゲット。南極の海の上で食べるメロンとキュウイは格別。
と、いきなり、20時半から今日3本目のランディングをするよとアナウンス。
2時間のゾディアック流氷クルーズといい、今日は予定外で色々楽しませてくれる。
●チリ南極基地へ上陸
本日3度目の防寒着へ着替え、ゾディアックでチリ南極基地へ。
チリ南極基地へ到着すると、たくさんのペンギンが迎えてくれた。
基地なのに、そこはまるでペンギンの営巣地ってくらいペンギンの巣ばかり。
基地の中では記念のスタンプを押す。しかし、スタンプ帳を忘れたため、手元にあったパスポートのコピーが台紙に。
基地で暮らす中ビーニャ・デル・マル出身の軍人さんは、とてもいい人でお茶をごちそうしてくれた。
と、そろそろ時間なのでボート乗り場へ戻ろうと、基地の建物を出た瞬間「ガラガラ~ン」とかなりきな音が。そして、ボート乗り場のほうからは「逃げろ!」とたくさんの乗客が逃げてくる。
なんと、目の前にあった巨大な氷河の大崩落。津波的な危険があるのか、近くにいた人間もペンギンも鳥も一斉に建物の方へ非難してきた。
氷河の崩落も特に被害は無く、ボートで船に無事戻ることができた。
それにしても南極上陸クルーズ、ドレーク海峡を越え、ようやく南極への上陸が始まったと思っていたのに、11日のスケジュールはもう折り返しポイントに差し掛かっている。
楽しい生活はいつまでも続かないものだ。。
しかし、今日は盛りだくさんの1日でした。
かつや
Antarctic Dream Day 4 南極上陸クルーズ4日目 いよいよ到着南シェトランド諸島
朝、目を覚ますと2日間悩まされた船の大きな揺れが治まっている。いよいよ、荒れるドレーク海峡を越え、南極半島の北に位置する南シェトランド諸島に到着だ。
●南極上陸1本目 Aitcho Islandsは右も左もペンギン
70人ちょっとの乗客が乗るAntarctic Dream号は小さい船とはいえ、港も何もない天然の島への接岸は無理。ということで、南極上陸クルーズでは、ゾディアックと呼ばれる10人乗りくらいの小さなゴムボートで上陸する。
朝食後の朝9時。
ゾディアックの準備が整ったと、アナウンスが船内に響く。
船で借りた長靴と防寒着を身に着け、救命胴衣を装着。Antarctic Dream号のタラップを降り、ゾディアックに乗り込む。
ゾディアックで初ランディング!そして、ついに上陸。南極。
とにかくペンギンの数がすごい。
ゾディアックを降りた直後からペンギンが間近に数百羽。そして、視野を少しばかり広げると数千羽のペンギンが海岸に広がっている。5m以内に近づくなとレクチャーでは教えられていたが、そんなのとても無理なくらい島がペンギンで埋め尽くされている。
ペンギンの間を何とか進み、島をくまなく見て歩く。上陸時間はだいたい2時間くらいの予定。ペタペタと歩くペンギンの姿はたまらない。
この島に生息するジェンツーペンギンは、この時期、羽毛が抜けはじめ、大人になりかけの子供ペンギンがたくさんいる。
ペンギンだけじゃなく、オットセイも浜辺でごろごろしてたりする。
●南極上陸後のスープ
ペンギンが住む世界、南極は今のシーズンが夏。
それでも恐らく一桁代の気温。そんな場所に2時間もいると、たとえ防寒着を着ていても体の芯から冷え切ってしまう。
そんな状態を分かっている南極上陸クルーズでは、ランディング(上陸)から帰ってくると、暖かいスープが待っている。
ここで働くスタッフは、まるで高級ホテルで働いているかのような振る舞いでサービスをする。ランディング後のスープは、そんなスタッフの優しい心遣いを感じる。
午前中のランディングが終わると、レストランフロアにはランチが用意される。今日のランチのメインはさばのような魚の料理。Antarctic Dream号はチリ船のため、魚介を使った料理が多い。さっぱりした味付けが飽きずに食べれそうで良かったが、醤油が恋しくなる。
南極上陸クルーズでチリ船(Antarctic Dream号)を選ぶ場合は、醤油を持ってくると重宝するかもしれない。
●南極上陸2本目 Half Moon Islandは変な顔のペンギン
南極上陸2本目のHalf Moon Islandには、変な顔のヒゲペンギンたくさんいる。
一回目に上陸したAitcho Islandsとは近い距離にある島だが、ここはヒゲペンギンの島のようだ。
ここも2時間ほどかけて、島をぐるっと見て回る。
まだまだ小さなペンギンもいてかわいい。でも、みんな泥だらけ。。
足場も悪く、船で借りた長靴が大活躍。ペンギンの小さな体で、ぴょんぴょんと岩を飛び移っての移動は大変そう。
帰り道の途中、潮が満ちてきたため歩いてきた道が海に浸かりはじめていた。危なく南極に取り残されるところだった。
そして、この島には壊れた船が浜に打ち上げられていた。
この壊れた船の船員はこの後どうしたのだろうか。。。
また、ここHalf Moon Islandには、アルゼンチンの基地もあったが、ウチらの船はチリの船なので特にそこへは寄らず。
そして島の近くには、黒いアルゼンチン軍の船が停泊している。
ここは南極。本来どこの国にも属さない領土のはずだが、なんだかこの両国ピリピリしている。
●チリワインと酔い止め薬
ランディング(上陸)から帰って来ると、ランディング後のスープ、コーヒーブレイクと続き、すぐにディナー。
間違いなく食べすぎ。南極上陸クルーズ恐るべし。
ディナーが終わると、翌日のポイントに向けて、Antarctic Dream号は移動し始める。と同時に、またしても大きな波に身を任せるように船は大きく揺れる。
早めに酔い止めを摂取。すると、とたんにガクンと眠くなる。この薬、恐るべし。
ちなみに、チリ船であるAntarctic Dream号はチリワインもディナーの時間に飲み放題。あきえはで赤ワインでガクンと眠くなる。赤ワイン、恐るべし。
かつや
Antarctic Dream Day 3 南極上陸クルーズ3日目 ドレーク海峡での暇つぶし
ドレーク海峡は相変わらず大きな揺れで、船の中の世界をゆがめ続ける。
●南極上陸クルーズ船の中で暇つぶし
あまりにも揺れが続く環境に身をおくと、能動的に行動しようという意欲を削がれる。
ドレーク海峡の2日間でのクルーズ船の楽しみといえば、シェフの豪華な料理くらい。
朝、昼、コーヒーブレイク、夜と1日に4回の食事が出るのだが、これがまた凝っている。
11日間の南極上陸ツアーで、よくもまあこんなに豊富に食材を使って料理できるもんだと関心する。
南極上陸ツアーから帰った後の体重が心配。。
他に、ドレーク海峡を渡る南極上陸クルーズ船の中での暇つぶしといえば、船の後についてくる鳥の撮影くらい。
出発前にウシュアイアで一眼を買ったばかりのため、いざ南極上陸の際まごつかないように、練習のためNikon D5000で鳥を撮影しまくる。
D5000のオートフォーカス非対応レンズを買ったため、動き回る小さな被写体はピントを合わせるのがなかなか大変だ。
もう一つ。暇つぶしと言っては失礼だが、南極上陸クルーズ船の中ではドレーク海峡を渡っている間に、南極に関するレクチャーが各種開かれる。
南極に生息する生物や南極の歴史など。
しかし、講義で使われる英語も難しく、何より酔い止めの薬を飲むと意識が朦朧とする。
上野山荘から借りてきた、本でも読むか。
かつや
Antarctic Dream Day 2 南極上陸クルーズ2日目 突入!揺れるドレーク海峡
南極上陸ツアーにつき物なのが、ドレーク海峡。ウワサには聞いていたが、これは人生最大の”揺れ”かもしれない。
●ドレーク海峡で何もかもが上下左右に揺れる
大きな揺れで、ベッドから振り落とされそうになり起床。
昨日の夜、部屋のテーブルの上に色々物を置いておいたはずなのに、朝起きてみると一切無くなっている。
そして、クローゼットの扉も引き出しもすべて全開。扉についているちょっとした留め具の意味がようやく分かった。
歯ブラシなど、小物はなくなると探すのが大変だ。
食事の時間になり、レストランへ行くとテーブルには滑り止めのシートが敷いてあった。確かにこの揺れでは、普通のテーブルクロスだけだと、フォークやナイフがいたるところに散乱してしまうだろう。
そして、船の中では歩くのも大変。。
●南極上陸ツアー必須の酔い止め
そんなドレーク海峡の大きな揺れに対応できる三半規管は、もちろん持ち合わせていない。
船乗りですら、酔うという揺れなのだ。
そこで南極上陸ツアー必須アイテムの一つとして、”酔い止め”があげられるが、自分で持っていかなくてもレセプションでタダでもらうことができる。
しかし、それは酔い止めという名の睡眠薬(かもしれないくらい強力)。
飲んだら最後、本来気持ち悪くなるはずの大きな船の揺れが、まるでゆりかごのように心地良く感じられるようになる。
そして、大きな揺れが続く船の中では特にやることもないため、1日のうち起きているのはご飯のときくらいになってしまう。
人間、こんなに連続して寝てても大丈夫なんだなというくらい寝られる。薬の効果、恐るべし。
折角のレクチャーに出席しても、まるで高校の時の授業のよう。
船から見えるドレーク海峡の景色や、南極に関するレクチャーなど、貴重な経験だが、それを楽しむにはこの薬は強すぎる。薬ナシで揺れに耐えるか、いっそのこと薬を飲んで楽になるか悩みどころ。
かつや