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Posted by Katsuya on 16th 9月 2010

Galleria Ferrari ミラノからマラネロのフェラーリ博物館へ行く

マラネロのフェラーリ博物館。美しいフェラーリはもはや芸術品

今日は、ミラノ滞在の目的でもあるフェラーリ博物館へ行く。

●電車のチケットの刻印を忘れた・・・

ミラノ中央駅にあるスーパーで朝ご飯兼昼ご飯を買い、12:35の特急に乗る。フェラーリ博物館最寄のモデナ駅には14:17到着の予定だ。さて、到着まで1時間ちょっと時間があるので、電車の中でご飯を食べながら歩き方でも読もうっと。ふっと目をやったページに「イタリアの電車はチケットの刻印を必ずしてね。やらないと多額の罰金だよ」と。

やばい!忘れてた。この間、ピサに行くときもうっかり忘れてしまったが、その時は駅員が検札に来なかったので大丈夫だった。ただ、今回は特急だし検札は来るだろう。こういう時は先手必勝。「次はなんちゃら駅~」と車内アナウンスをしていた駅員を捕まえ、刻印を忘れてしまったと伝える。幸いにも駅員もイタリアーノだった。「OK!OK! 全然、ノーブロブレムだよ!」と、その場でチケットに穴をあけてくれた。

ふ~、良かったと席に着いて一息付いていると、別の駅員が検札に回ってきた。危ない、危ない。間に合ってよかった。穴の開いたチケットを見て、一瞬怪訝な顔をしたが、問題なく検札をパス。イタリアの電車でチケットの刻印を忘れたら、まず駅員に相談を!

○ミラノ駅からモデナ駅までの行き方

ミラノ駅の自動券売機でチケットを簡単に買うことができます。安い鈍行は2~3時間に1本くらいしかないので、事前にチェックを。特急は1時間に2本くらいあり。電車に乗る前にチケットへの刻印を忘れずに!

ミラノ駅からモデナ駅までの移動費用:24.5ユーロ(特急 1人分)

●いざフェラーリ博物館へ

颯爽と走るイタリアーノのフェラーリ@フェラーリ博物館前

モデナ駅を出て、売店でフェラーリ博物館への行き方を聞く。そこからバスを乗り継いでフェラーリ本社まで移動。

ホントはここでフェラーリ工場の見学もしたかったが、フェラーリの正式な所有者でないと工場見学の予約はできないとのことだったので、外から雰囲気を眺めるだけで、フェラーリ博物館へ向かって歩く。

そこから歩いて10分もかからないくらいで、フェラーリ博物館へ到着。さすが、マラネロ。博物館へ行くまでの間に何台ものフェラーリがごろごろしている。店先に置いてあったり、テストドライブのフェラーリがあったり。フェラーリ博物館前では、イタリアーノが運転するフェラーリが颯爽と通り過ぎたり。モナコとマラネロにはフェラーリが良く似合う。

○モデナ駅からフェラーリ博物館への行き方

モデナ駅前のバスターミナルNo.2から7番のバスに乗り、モデナのセントラルバスターミナルまで5分くらい(1人1ユーロ)。セントラルバスターミナルのチケットオフィスでマラネロ行きのバスチケットを購入(1人2.4ユーロ)し、プラットフォーム2番からマラネロ行きのバスに乗り、30分ちょっとでバス停フェラーリに到着。ここがフェラーリ本社前です。マラネロ行きのバスチケットは往復を買っておいた方がいいかも。

●もはや芸術品の美しいフェラーリ

フェラーリ博物館では空力パーツの細かいところまで見られる

フェラーリ博物館に入ると、まずは過去のF1マシンの展示から。順路を進むにつれ、様々なパーツが進化していくのが見て取れる。特にウイングすら無かった過去のマシンから考えると、空力パーツが年代ごとに追加されていくのは見ていて面白い。

90年代くらいでF1マシンの展示は終了。続いて、他のレースカーや、フェラーリ工場の内部写真などの展示があり、いよいよ現代F1マシンの展示室が。

F2008までの展示だったが、やっぱりF2007、F2008はかっこいい。今年はモナコくらいしか見れていないので何とも言えないが、去年の空力制限のマシンと比べると、これでもかってくらい空力パーツがゴテゴテ付いていて、それでも全体的にはスマートにまとまっている良いマシンだ。

歴代のフェラーリのF1マシンをこれだけ間近で見れるマラネロのフェラーリ博物館は、フェラーリファンにとって一度は訪れてみたい場所だろう。

続いて、市販車コーナー。

どどーんと、エンツォフェラーリが展示されていた。F1マシンを彷彿させるデザインで運転席も狭い。走るために設計された車なんだなと見てわかる。他にも、F40やF50、フェラーリ458など惜しげもなく展示されていた。

歴代のF1マシンから最近の市販車までフェラーリのフォルムはとても美しくもはや芸術品。この車がイタリアで生まれたというのも分かる気がする。

次は、フェラーリ工場の見学にマラネロを訪れてみたい。

●ミラノのドゥオーモはイタリア一美しい

ゴシック建築の最高傑作 ミラノのドゥオーモ

マラネロからモデナへバスで戻り、モデナからミラノへ。帰りは普通列車なので、2時間20分でミラノへ到着。

明日は午前中のフライトでポーランドのクラフクへ行くので、イタリアは今日が最後。既に21時くらいだが、せっかくなのでゴシック建築の最高傑作ミラノのドゥオーモを見に行くことに。

ミラノから地下鉄でドォオーモ駅へ移動し、駅を降りる。地下から地上へ階段で上がると、目の前には真っ暗な空に何本もの尖塔が伸びている。すごい迫力だ。イタリアで見てきたドォオーモの中では一番かもしれない。

14世紀後半に作り始められ、完成したのが19世紀初めというのも分かるくらい細部までこだわって作られている。最上部までの高さもものすごく、どうやってあんな大きな大理石を積んだのだろう。

ミラノ駅の立派な駅舎で始まり、ドゥオーモで終わる。芸術の都ミラノらしい。

ダ・ヴィンチの最後の晩餐とフェラーリ工場は次回で。

○モデナからミラノへの移動費用

普通列車:11.9ユーロ(1人)