Archives for "ダマスカス(Damascus)"

Posted by Katsuya on 25th 7月 2010

Crac des Chevaliers クラック・デ・シュバリエはラピュタのお城!?

立派な要塞クラック・デ・シュバリエ

今日は、ダマスカスからハマへ移動する。

●シリアのタクシーはポリスの前で

朝早めに起きて8時前にホテルをチェックアウト。マルジェ広場からタクシーを拾い(ちょうどポリスがいたのでポリスの前で拾うと、昨日と同じようにすんなりメーターでOKしてくれた)、ダマスカスのバスターミナル、ガラージュ・ハラスターへ行く。50SPちょっとで到着。シリアのタクシーは、メーターで行ってもらえるとホントに安い。

ガラージュ・ハラスターに着くと、早速案内のおじさんが話しかけてくる。チケットブースの場所を聞き、昨日地元の人が教えてくれたお勧めのバス会社アルアハリーヤ社でハマ行きのチケットを購入。ハマ行きのバスは、9時くらいにダマスカスを出発し、12時前にはハマへ到着。

●ハマ午後出発でクラック・デ・シュバリエに行けるか

ハマのガラージュから街の中心部へはセルビスで5分くらい。ホテルへチェックイン後、今日の目的地クラック・デ・シュバリエへ行くための情報集めをする。宿のスタッフの話だと、今から自力で行ってもクラック・デ・シュバリエからの帰りのセルビスが無くなるよ(14時半が最終)と言い、1人600SPの明日のツアーを勧めてくる。

ちなみに、歩き方にもクラック・デ・シュバリエからの帰りのセルビスは、夕方には無くなると書いてあるので、明日にしようかとも思ったが、念のためツーリストInfoにも行って確認してみる。すると、クラック・デ・シュバリエからの帰りのセルビスは1日中あるよとのことだったので、一か八か行ってみることに。

◇ハマからクラック・デ・シュバリエへの行き方

①ハマ中心部からホムス行きのガラージュまで徒歩で移動
②ハマからホムスまでセルビスで移動(1人35SP)
③ホムスからクラック・デ・シュバリエ行きのセルビスに乗る(1人50SP)

●クラック・デ・シュバリエはラピュタのお城か!?

セルビスを乗り継ぎ、ようやくクラック・デ・シュバリエに到着。確かに、中世のお城のイメージそのものって感じで、見事な姿をしている。今まで、お城の遺跡というと、城壁だけが残っているケースが多かったが、クラック・デ・シュバリエは城壁の内側の本丸?もきちんと残っている。

すべて石積みで作られたとは思えない程、高さと広さを持ち、そしてそれを構成する曲線が美しい。内部を歩き回ると、特に展示物等は何もなくガランとしており(たまにお土産屋さんブースがあるくらい)、噂で聞いていた「ラピュタのお城のモチーフ」とはちょっと違ったが楽しかった。

さて、じっくりとお城見学を済ませると、もちろん16時半なんて過ぎている。城壁の外にセルビスはいるかな~と内心ドキドキしながら門をくぐる。観光客相手の馬やラクダが目に入る。これではさすがに帰れないし、と横を見ると、いた!セルビス発見。

ただ、セルビスに乗る人数が集まらず、料金は行きの倍額の1人100SPになってしまったが、無事ホムスまで戻れたので一安心。ホムスからハマまでのセルビスも18時の段階ではたくさん出ており、19時にはハマに戻ってこれた。

○クラック・デ・シュバリエ入場費用:150SP(1人)

●ハマの水車は大きくて立派

ギーギーと大きな音をたてるハマの巨大な水車

明日はシリア最後の街アレッポへ移動するため、今日残りの時間でハマを観光する。朝から忙しくろくなものを食べていなかったので、まずは有名なハマのチキンを宿の近くで買い、これまたハマ名物巨大水車を眺めながら夕食。

ダマスカスではローストチキンを食べたので、ハマはフライドチキンにしてみた。ローストチキンもおいしかったが、フライドチキンはまた格別。さらにハマの水車も大きくて立派。水路橋を流れる水が水車に注がれ、水の力で巨大な水車が大きな音と共にゆっくりと回る。すごい光景。

水車の付近で地元の人達としばしふれあい、宿へ戻る。
今日の部屋は、屋上にある部屋。昼間の熱気で部屋の中は暑いが、広い屋上が貸切状態なのがいい。涼しくなってきた夜風にあたりながら、まだまだ激しい車の流れと、クラクションの音を楽しむ。シリアも残すところあと2日だ(の予定)。

●ハマの安宿 RIAD HOTEL

欧米系のバックパッカーで賑わう安宿。設備はきれいで問題なし。夏はルーフにも泊まれます。今回、部屋は結構いっぱいでとっておきの屋上部屋(たぶん夏場は暑いからあまり使われてないかも)が何とか空いていたような状態。屋上が広いので、暑いのが我慢できればおすすめです。

ダブル1室を3人でシェア:1泊1名 300SP

Posted by Katsuya on 24th 7月 2010

Quneitra 破壊された町 クネイトラ

破壊されたクネイトラの病院

今日は、クネイトラを見に行く。

昨日、ヒジャーズ駅前のBank of SyriaのATMでお金をおろせなかったので、朝一でユーセフ・アル・アズメ広場まで行きBank AUDIでシリア滞在に必要なお金をおろす。ちなみに、この辺りは銀行がたくさんありドルをおろすこともできるようだ。

●ダマスカスからセルビスを乗り継ぎクネイトラへ

その後、アサド橋まで徒歩で移動し、そこからセルビスに乗り(1人5SP)クネイトラ事務所へ。事務所の前でクネイトラへ行きたい旨伝え、係員のおじさんにパスポートを預ける。20~30分程待ち、難なくパーミッションを取得。クネイトラ事務所近くのマリキ広場から再びセルビスに乗り、アサド橋へ戻る(帰りはなぜか1人2SP)。

そこから、ハーンアルナバ行きのバスに乗り(1人10SP)、さらにセルビスを乗り継ぎようやくクネイトラへ到着。途中、セルビスに乗り込んできた内務省の係員にパスポートを預け、クネイトラ内を見て回るセルビスとして、今乗ってきたセルビスをそのままチャーター(1台250SP)。

クネイトラ中心部に向かうにつれて、倒壊した建物がちらほら見えてくる。これが、イスラエルとの戦いで被った爆撃の実際の姿かと思うとぞっとしてくる思いだ。セルビスはさらに進み、最初のポイント「病院」へ到着。

●これが中東の現実かゴラン高原と有刺鉄線

外から見る病院の損傷もすさまじいが、内部に入ると壁、天井、床に残った銃弾の跡、そして建物の破損がものすごい。イスラエル軍撤退の際の仕業と言われているが、戦争という憎しみがそこらじゅうに溢れていた。先日まで、イスラエルでパレスチナとの関係など身近に感じていただけに、このあたりの緊張状態もすごくリアルに感じる。

病院に続き、教会やモスクを見学。病院同様損傷は激しく、とてもお祈りをしていた場所には見えない程悲しい姿をしている。最後に、セルビスは有刺鉄線の張り巡らされた場所に停車。内務省の係員が一言。「ここから向こうはもうシリアの土地じゃないんだ…」。

なぜ同じ中東でこんなにも争いが起きるのだろうか。

●地元の人の案内でダマスカスを観光

帰りもセルビスを乗り継ぎ、ダマスカスに戻ってこれたのは14時過ぎ。ただ、帰りのセルビスにはよくわからない場所に降ろされ、地元の人に道を聞くと、街を案内がてら分かる場所まで連れて行ってくれた。途中、シャイをごちそうになり、ダマスカスの地元道を練り歩く。ガイドブックには載っていない地元の人のみぞ知るダマスカスの観光はたのしかった。

さて、今日はハマに移動する予定だったが、あっという間に夕方だ。今日の移動は諦め、今泊まっている宿に新たにチェックインしてきた日本人2人とオクラスープを探しに街へ出かける。

複数のレストランをあたるも結局どこにもなく、宿近くのレストランで中東料理のディナー。その後、夜のダマスカスを少し散策し、最後にフレッシュジュースを楽しむ。

明日こそ、ハマへ移動するぞ。

Posted by Katsuya on 23rd 7月 2010

Go to syria 意外と大変。。シリアへの入国

ライトアップされた美しいウマイヤドモスク

今日は、昨日に引き続き国境越え。
ヨルダン(アンマン)からシリア(ダマスカス)へ移動する。

●セルビスの運転手がどっかいっちゃった。。

朝6時半にホテルを出発。セルビス乗り場までタクシーで移動(メーターで1JD弱)し、シリア行きのセルビス乗り場のチケットオフィスで1人11JDを支払う。オフィスのスタッフと交渉の結果、3人×11JDでOKだったのだが、オフィス側の話とセルビスの運転手とで話が折り合わず、怒った運転手は車を走らせどこかへ行ってしまった。

ということで、ウチらは待ちぼうけ。しかも、今度はオフィスのボスが出てきて4人集まらないと出発しないと言ってきた(もちろん1人11JDのまま)。若干、ボスと言い争うもすぐに別の乗客が1人来て4人そろったので、時間ももったいないし悔しいが引き下がる。7時には出発するはずだったが、結局アンマン出発は8時過ぎ…。今日の目的はシリアのクネイトラへ行くこと。果たして間に合うだろうか。

●ヨルダン出国完了。が、シリアの国境でビザ取得に時間かかる

セルビスは国境へ向け順調に進む。最初のヨルダン側国境へ到着。コントロールの事務所では、現地の人が並ぶ窓口とは別のオフィスでパスポートを預け、すぐに出国スタンプの押印完了。

セルビスに戻り、次はシリアの入国事務所へ。アンマンの日本人宿では、シリアビザは国境で簡単に取れるとのことだったが、シリア国境の係員が「なんでシリアビザ持ってないの?」と突っ込んでくる。何とか手続きをしてもらい、支払い窓口でビザ代を払おうとすると、今度はおつりのドルがないと、ここでも時間をくってしまう。早く行きたいドライバーはもうカンカン。そうはいってもウチらもどうしようもない。またそこでもめる。

結局、ビザ代はシリアポンドで払うことが出来たので、3人分1,300SPを払いやっとのことでビザをGET。そこからさらに行列に並び、ようやく入国スタンプを押してもらえた。入国に時間がかかっている外国人は他にもおり、乗ってきたバスにおいていかれてしまった人もいた。セルビスの運転手はちゃんと待っててくれてよかった。

そこからセルビスで移動し、荷物チェックや入国ゲートなど、シリアへの入国は意外と大変だ。結局、セルビスの終点(ダマスカスの郊外)に到着したのが13時45分。クネイトラへ行くための許可証を申請するオフィスが14時までのため、急いでタクシーに飛び乗る。

●クネイトラ行きの申請は間に合わず

そこまで200SPと言われたが、交渉している時間もないのでとにかく行ってもらう。しかし、飛び乗ったタクシーは残念ながら英語が全く通じず、意思疎通が困難なためクネイトラの申請オフィスへ到着したのは14時をとっくに回ってしまっていた。しかも、オフィスでは金曜日はCLOSEと言われ、どのみち今日は申請できなかった。

近くの広場からセルビスに乗り、ダマスカス市内に戻る。アンマンの日本人宿の情報ノートで目星を付けていた宿にチェックイン。今日は、朝早くから色々あってとにかく疲れた。とりあえず3人でダマスカス名物のチキンを食べに行く。

さて、クネイトラの申請場所を探すときや市内へ帰るためのセルビスを探すときなど、シリアの人はかなり親切にしてくれる。さらに、市内に着いたセルビスからホテルを探すときなど5~6人がかりでホテルまで案内してくれたり、チキンのお店を探しているときも地元のお兄さんがそこまで連れて行ってくれたりと、今までのアラブの国では考えられない程(もちろん他のアラブの国も親切な人は多いが)良い人ばかりだ。もちろん、客引きでもなく、バクシーシの要求も一切ない。シリアって素敵な国かも。

●ダマスカスの見どころを回る

カシオン山からの夜景はやばい

シリア滞在の日数は限られている。明日ダマスカスを離れる予定なので、今日のうちに見どころを見て回ろう。

初めに訪れたのがダマスカスの旧市街。時間も遅いうえ今日は金曜日なので、お店も結構閉まっていたが、ライトアップされたウマイヤドモスクはきれいだった。また、スークの途中のアイス屋は地元の人に人気のようで、皆そこのアイスを片手に旧市街の通りを歩いている。大混雑したお店でなんとかアイスをGET。ちょっと甘いが確かにおいしかった。

アイスを食べながら外でモスクを眺めていると、地元の人が話しかけてきた。そのシリア人は日本が好きで、日本に行くのが夢だそうだ。いつかは行きたいが日本入国のパーミッションを取るのが難しいらしく、行ける目途が立たないと残念がっていた。自由に世界を旅行できるというのは恵まれた環境なのだろう。また、日本に行きたいのに行けないとう外国人の話を聞くと、何とも寂しい気持ちになる。

次は、カシオン山の夜景。

旧市街前でタクシーを捕まえ、いくらでいけるか聞いてみる。One Way 500SPとかなりふっかけてくる。それから複数台タクシーを止めやりとりしていると、地元のおじさんが助けに来てくれた。間に入って交渉してくれるも、片道300SPがやっとの金額。諦めずに別のタクシーを捕まえた、ちょうどその時ポリスが登場。タクシーの運ちゃんに一言。

「メーター使ってるよね?」

「はい。使ってます」

ラッキー。値段交渉無しでメーターで行ってくれることに。ようやくタクシーを確保できた。

カシオン山から見るダマスカスの夜景はホントにきれい。地元の人たちも夜景を楽しんでおり、とてもいい場所だった。結局、カシオン山の上で1時間以上待たせてしまい、タクシー運賃は270SP程になってしまった。ただ、純粋に片道だけならメーターで80SPくらい。どんだけふっかけてくるのよ。

明日こそクネイトラへ。

●ダマスカスの安宿「ZIAD HOTEL」

ダマスカスの中心部にある安宿。アンマンの日本人宿マンスールホテルの情報ノートに記載あるのみ。典型的な中東の安宿で、空調はファンのみ、水回りも清潔とは言い難い。建物も古く、寝るだけなら問題ないといったレベル。

トリプルの部屋:1人250SP