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Posted by Katsuya on 8th 9月 2010

Grotta Azzurra & Pompei イタリアの青と赤

イタリア青の洞窟の入り口はホントに狭い

今日は青の洞窟を見に、カプリ島へ行く。

ナポリからカプリ島へは、通常高速船で16ユーロかかるが、宿の人が隣の港から10ユーロでフェリーが出ていると教えてくれた。隣と行っても歩ける距離なので、朝7:35出発のフェリーを目指し宿を出発。

歩けど歩けど港は遠い。宿の人は歩いて20分くらいで着くよと言っていたが、30分歩いてようやく通常の高速船が出る港 Molo Beverello の辺りに到着。この時点で、船が出るまであと10分しかない。間に合わないかと諦めかけた瞬間、Molo Beverello – Calata Porta 港間のシャトルバスが目の前を横切り、運転手が声をかけてくれた。

シャトルバスがあるとは知らなかったので、運転手の思いやりに感謝だ(隣の港に行きたいことがなぜわかったのかは不明…)。シャトルバスは5分程で目的の Calata Porta 港に到着。カプリ島へ向けて出発!

○ナポリからカプリ島への行き方(節約版)

通常の高速船を使う場合は Molo Beverello 港から1時間に1本くらいは出ています(16ユーロ)。ナポリからカプリ島への移動を節約したい場合は、隣の Calata Porta 港から7:35にフェリーが出ています(10ユーロ)。いずれにせよ青の洞窟は午前中が見頃なので、ナポリからカプリ島への移動は朝早くがおすすめです。

●青の洞窟はホントに青いか!

ナポリからのフェリーは9時ちょい前にカプリ島へ到着。フェリーは揺れも少なくいたって快適。

カプリ島へはるばる来た目的は、イタリアの青の洞窟を一目見るため。早速、青の洞窟行きのボートを出しているショップを探す。フェリーを降りたところから街へエントリーする道の途中に早速「Grotta Azzurra」の看板を発見。

チケット売り場の上にはツアーの内容などが書いてある。見上げてみるとツアーのプランは2つある。1つはカプリ島一周+青の洞窟で14ユーロ(2時間のコース)、もう一つは青の洞窟のみで12ユーロ(1時間のコース)。今回は青の洞窟が目的で来たので2つ目の方を選ぼう。さて、次の出発時間は、カプリ島一周の方が10時で、青の洞窟は…ん?書いてない。あれ?

空を見上げると、朝からぐずついていた空からちらほら雨が落ちてきている。嫌な予感を抱えながら、チケット売り場のお兄さんに青の洞窟行きの次の出発時間を確認すると、彼の表情もさえない。今の段階では波が高くてボートが出せない。あと30分待ってとのこと。不安…

それから、30分待っても1時間待ってもチケットを売ってくれない。天候は回復せず、今日は無理かもしれないとお兄さんも弱気。すると、日本人ツアー客が大勢青の洞窟から帰ってきた。彼らは口々に「良かったね~」と言っている。お兄さん!ほら、ツアー客青の洞窟行ってきたって!それでも、お兄さんはとりあえず午前中はもう無理。午後行けるかもしれないけど、それも天候次第でどっちかっていうと今日は無理だろうと。

まもなく青の洞窟!しびれを切らし、違うボートの会社を探す。港を左にぐるっと回ったところにもう1社あった。しかもちょうど今ボートが出るらしい。窓口でチケットを購入(14ユーロ)し、ボートに飛び乗る。港から15分くらいで青の洞窟入り口に到着。ここから手漕ぎボートに乗り換え、青の洞窟内部に潜入するのだ。

先に着いていた別のボートのお客さんが手漕ぎボートに乗り換え、青の洞窟内に吸い込まれるように入って行った。乗客はボートに仰向けになり、ホントにボート分の隙間くらいしか入り口がない。ウチらのボートでもアナウンスが流れる。「4人ずつ手漕ぎボートに乗り洞窟に入ります。あと5分程お待ちください。手漕ぎボートの料金は11.5ユーロで…」ん~楽しみだ。

先ほど青の洞窟に入ったボートが出てきた。2人の乗客は何と全身ずぶ濡れ。普通のボートに乗り換え、デッキでTシャツを絞っている。濡れるとは聞いていたがあそこまで濡れるのか、それか飛び込んだのかな、なんて話していると、またアナウンスが。

「I’m Sorry… 波が高くなったため、入れなくなりました。」なんと!英語を聞き間違えたか。いや、確かに Can’t って言ってたよな。急いで洞窟の方を見ると、さっきまでちょっとだけ空いていた青の洞窟への入り口が波でほとんど見えなくなっている。それで、さっきの2人はずぶ濡れになって出てきたのか。。

ボートは踵を返し、島一周のツアーへ出発。青の洞窟、、さようなら。

カプリ島の周辺の海は、やっぱり青がきれい。浅瀬は薄い緑に近いアクアブルー、深い部分は濃紺のような深い青。確かに良かったけどね。14ユーロ×2が海のモクズに。

●気を取り直してソレントへカラフル(?)なポンペイ行きの電車

青の洞窟は諦め、12:40の高速船でソレントへ行く。ソレントから電車でポンペイへ行くためだ。

高速船は20分くらいでソレントへ到着。港近くのInfoで駅までの道を聞いて、ソレントの街並みを観察しながら港からの坂道を登って行く。ソレントは、観光客も多く優雅な雰囲気だ。ゆったりした雰囲気で、ウチらもパスタのランチ。イタリアは、どこで食べてもパスタのレベルがハンパない。トマトソースが絶妙なのはさすが。

14:20くらいの電車に乗り、ソレントからポンペイへ移動。駅を降り、すぐにポンペイへエントリー。

○カプリ島からポンペイへの行き方

①カプリ島からソレントへ高速船がたぶんたくさん出てます(20分くらい 14ユーロ)
②ソレントから電車でヴィッラ・ディ・ミステリ Villa di Misteri へ(30分くらい 1.9ユーロ)

●一瞬にして灰に埋もれた古代都市ポンペイ一瞬にして灰に埋もれた街ポンペイ ほんのさっきまで暮らしていたかのよう

あいにくの雨模様の中、ポンペイの街を見学。チケット売り場で街の地図をもらい、見どころに印を付け地図を見ながら歩く。普通に街だ。普段、初めての街を歩く時と全く同じように地図を見ながら歩いている。この規模の街が一瞬にして灰に埋もれ、最近丸ごと発掘されるなんてすごく興味深い。

人々がさっきまで生活していたかのようにキッチンがあったり、きれいな壁画が描かれた客間があったり。発掘された品が展示されていたスペースでは、壺などの生活用品に交じって石化した犬や人のミイラも展示してあった。灰から逃れるように顔を腕で覆い、うつ伏せになったままの姿で。

2000年も前に埋没した都市とは思えないくらい、街は区画整備され、残っている壁画は美しい。ポンペイの赤は現代の技術をもってしても再現できないらしい。イタリアの青は見れなかったが、赤は見れて良かった。

ポンペイへの入場料:11ユーロ(1人)

●もう一つのイタリアの赤ナポリの老舗ピザ屋ダ・ミケーレは長蛇の列

ポンペイから電車でナポリへ戻る。

ナポリでの今日のディナーは、130年続くナポリのピザ屋さん。歩き方にも載っている「ダ・ミケーレ」に、ナポリの中央駅から徒歩で向かう。お店が見えてくると、目に入ってきたのは長いピザ待ちの列。ナポリは至る所にピザ屋があり、どこもおいしいはず。なのに、ここに来るまで行列が出来ていたのは唯一この店だけだ。

整理券をもらい、ごうごうと燃える窯の赤い炎を見つつ1時間近く待つ。ようやく手に持っていた札の番号26番が呼ばれた。

通してもらった席は、イタリアンのご家族と一緒の席。この店はピザ2種類とコーラとビールくらいしかメニューがない。もちろん、それらすべてを注文。ピザは次々と窯から上がり、注文から10分位でテーブルに乗った。

待ちに待ったピザを最初にイタリアンのお父さんに間違えて食べられ、場が和んだところで改めていただきます。真っ赤なトマトソースに、これでもかとモッツァレラチーズが乗っている。味は至ってベーシック。決して、ピザに詳しいわけではないが、飾らない味でこれが元祖な味なんだなと感じる。

夕食後、ナポリの夜の街を30分くらいかけて徒歩で宿に帰る。治安が悪そうな雰囲気の通りもあるが、大通りを中心に歩いていたので特に問題はなかった。

明日は、ローマへ移動する。青の洞窟は、日本に帰ってから沖縄で見ることにしよう。