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SAJAMA HOT SPRING 2 サハマの温泉2日目
夜明けの星空と一緒にスタートした温泉2日目。
天の川は右の大地から左の大地まで続いている。
そんなことをはじめて知った、昨日の夜。
寒さからなかなか寝付けず、浅い眠りのまま夜明けの時間を待った。
まだ暗いうちに再び温泉へ。
空には相変わらずの星、星、星の大群。
昨日の夜より綺麗かもしれない。
よく、明けの明星っていうけれどあれってそういう意味なのかな。
月はもう去っていっていた。
だからこんなにくっきりなのかも。
普通、朝早起きして朝日を待つ時間ってすごく辛いんだけど(寒いから)
ここは温泉。
ぬくぬく浸かりながら朝日を待つことが出来る。
なんて贅沢なんだろう。
夜の星空から、徐々に星が減っていき、訪れた朝日。
目の前には6000m級の山がごろごろ。
その山々に朝日が映り、美しかった。
大満足の夜明けと朝日。
新しい朝を迎える。
のんびりの時間もあっという間。
朝焼けを満喫した後は、あっという間に帰る時間。
ドイツ人の彼はもう1泊、ここにステイ。
明日は更に素敵な温泉エリアに行くとか。
「一緒に行かない?」
素敵なお誘いを受けた。
行きたい。もちろん行きたい
けど食料もないし、野宿グッズもない・・
泣く泣く諦める。
またどこかで!
また2Hの道を行く。
ちゃんと橋もありました。
昨日同様、当然車は来ない・・と思ってたら反対側からたくさん、人を乗せた車が。
合計10台ほど。
サハマトレッキングツアーの人達?
行き先はみんな温泉のよう。
さっきまでのたった3人だけの貸切風呂だったのに、
一気にぎゅうぎゅう人口過多の温泉かぁ・・
まあ、泊まらないだろうから一瞬だろうけど、
フェリスはびっくりしちゃうかも。
リャマの群れを眺めつつ歩く。
今日もたくさん、りゃまりゃまりゃま。
サハマのリャマはかわいいのでお勧め。
写真ももちろん撮り放題
ところで昨日のワンコさん
ボディーガードになってくれているのか、どこまでもついてくる。
嬉しいけど、お前のテリトリーはどこ?
そんなに宿エリアから離れちゃっても大丈夫ー?
(結局村までついてきた)
サハマの村に着いてからは12時に出発するというコレクティーボを待った。
向かう先はボリビア国境の町、タンボケタマ。
けれどなかなか来ない。13時を過ぎたところで、今日は来ないのかもしれないと感じ始める。
ごはん食べつつ待つ。
もしかしてここにもう1泊?
結局コレクティーボは来ず、偶然通りかかったトラックをヒッチして目的地を目指した。
タンボケタマに着いてからはスムーズ。
偶然停車していたラパス行きの大型バスを発見。
途中乗車させてもらうことに。運賃のディスカウントも成功。
普通は幾つかバスを乗り継がないとラパスには辿り着けないため、
これはかなりラッキー★
コレクティーボよりも100倍立派なバスのシート。
直行なので予定時間よりも大幅に早くラパスの街に到着することが出来た!
つかれた~
でも、野宿は痛かったけど、いい経験
なによりドイツ人の彼がいてくれてよかった。心強かった。
サハマ最高。
ボリビア来たら行くべき。
日本人好みの温泉なのに、歩き方に載っていないこともあって
日本人にはほとんど知られていない。(もったいない!)
ロンプラだと、ボリビアTOP10の場所として取り上げられてもいるので
欧米人ツーリストには知名度も高く、人気スポット。
ラ・パスの旅行代理店でもサハマの文字はたくさん見かけた。
今度はテントを持って出掛けよう。
○サハマ国立公園(の温泉)への行きかた&費用
行き。
①まずはラ・パスのバスターミナルへ。
市内中心部からは徒歩・コレクティーボ・タクシーどの方法でも簡単に行ける。
ボリビアは物価が安いのでタクシーも躊躇なく乗れるけど、一応目安を。
荷物が少ない&時間に余裕がある→徒歩(0ボリ)
歩くのめんどくさい→コレクティーボ(?忘れた。安い)
荷物が多い・時間がない→タクシー(8~10ボリ)
②ラ・パス~オルーロ行きのバスに乗り、「パタカマヤ」で途中下車
パタカマヤまでは所要2H。 (オルーロまでは3H。)
オルーロ行きはam4時~毎時間1本出ている。
前日予約不要。席に余裕も多く、便も多いので当日購入が○
チケット購入時&バス車内でも「パタカマヤ」で降りることをしっかりアピールすること!!
何もない町なので、うっかり通り過ぎられることもあり。
発車後1H半を過ぎたら、小さい町に到着する度に「ここパタカマヤ??」てうちらは聞いていた。
パタカマヤの町にバスターミナルはなく、町中で降ろされる。
③パタカマヤ~サハマ国立公園の入り口まで
所要3H 。180km。25ボリくらい。
13時出発→16時サハマ到着
パタカマヤ~サハマ国立公園まではコレクティーボで行く。
1日1本、乗客が集まり次第発車。
(10時から集めだし、13時には席が埋まり発車)
11時くらいには到着しておくのが無難。
コレクティーボはレストラン前から発車。
バスを待つ間、昼食もとれるし、トイレも行ける。
トイレのみの利用は1ボリ。
④サハマ国立公園入り口~温泉まで
6,7km。
・徒歩→約2H。
→私達はこっちを選択。温泉まではひたすら一本道。
平坦な道のりだが、景色は素晴らしく飽きることはない。
(16時サハマ到着の場合、→通常18時温泉到着)
・コレクティーボに+αの金額を払えば、温泉目の前まで連れて行ってくれる。
→別の旅人は人数が多かったため、こっちを選択。1人8ボリ×8人。人数が多いときはお勧め。
(16時サハマ到着の場合、→17時温泉到着)
徒歩にしろ、コレクティーボにしろ、最後は歩いて温泉を目指す。
目印は「黄色い家」遠くからでも目立つので分かる。
⑤温泉到着後
まず真っ先にすること・・それはセニョーラを探すこと!!
温泉目の前には黄色い家があり、夫婦経営のホテルなのだがスタッフは常駐していない。
奥様が近くにいないか探す。奥様がいなくても、人を探す。
温泉に入ってると、入湯料徴収人が来ることもあるのでその人に尋ねるのもよし。
探しても探してもいなかった場合は・・うちらと同じく野宿の道へ。。
温泉は源泉近くへ行くほど、日本人好みの良い温度。
狭くなっていくほうが源泉近く。
昼間は富士山を眺めながら。
夕方は夕陽を眺めながら。
夜は星を眺めながら。
朝は朝日を眺めながら。
最高の温泉に、ようやく到着です★
あー、長かった。
○入場料&宿泊費用
サハマ国立公園入場料:30ボリ(ディスカウント不可)
国立公園入り口で払う。
温泉入湯料:30ボリ(頑張れば5ボリになることも。うちらは失敗)
温泉付近にいると、セニョーラがどこからか徴収にやってくる。
黄色い家の宿泊費用:50ボリ。朝食・夕食別途。すごく綺麗なホテルらしい。
朝食:15ボリ 夕食:20ボリ 食事はそうでもないらしい。
※食料やお菓子・飲み物などはラ・パスまたはパタカマヤの町で調達していきましょう。
サハマの町だと高いので。
帰り。
⑥サハマ国立公園~タンボケタマ(ボリビア国境の町)へ
30km。30分。
・コレクティーボ:12時出発(サハマ国立公園入り口付近)
→なので温泉を9時半には出発。
・コレクティーボが来なかった場合:タンボケタマ行きの車をヒッチハイク。
値段は交渉。
⑦タンボケタマ~ラ・パスへ
通常は「タンボケタマ~パタカマヤへ行き」→「パタカマヤ~ラパスを目指す」というパターン。
うちらはタンボケタマにたまたま停まっていたラ・パス行きの大型バスを発見し、そのままラパスまで行った。
楽チン&かなり時間短縮なのでお勧め。費用:
⑧※通常版:タンボケタマ~パタカマヤへ
4H弱。30ボリ位。集まり次第発車。
ランクルっぽいコレクティーボで行く。
コレクティーボがいない場合、トラックヒッチで目指すことも可能。
⑨※通常版:パタカマヤ~ラ・パスへ
コレクティーボ多数→15~23ボリ
ミクロバスもあり→7ボリ(但し、エルアルト止まりなので、中心部までバス乗り換え必要)
以上 ・・長い道のり。
ちなみに、こんな行きかたもあり。
○ラパス→フワラヤ(フワラヤ?)→サハマ
ラパスからの道のりは遠く、乗り継ぎも多いけど
それでも間違いなくお勧めの温泉です。
ぜひぜひ。
あきえ
SAJAMA HOT SPRING サハマの温泉
クスコに滞在していたとき、何人もの旅人が言っていた。
”ボリビアの温泉、サハマはヤバイ。”
○リャマと温泉天国、サハマ国立公園
富士山が二つ、パタゴニアのパイネ&フィッツロイにありそうな山も一つずつ。
ベースキャンプしつつ、6000m超級の山にアタック出来る世界有数のトレッキング&クライミングスポット。
それがボリビアにあるサハマ国立公園。
なんだけれど、日本人に人気なのは登山でもトレッキングでもなく、
この国立公園に湧き出ている温泉!
海外の温泉のイメージ。
どうせぬるいんでしょー とか プールみたいなアレでしょー。とか・・
でも、ここは違いました。正真正銘、日本レベル
富士山を眺めつつ、温泉に入り疲れをとる。。
そんな日本人なら誰もが憧れる場所でした。
○いざ、温泉へ~
温泉までの道のりは結構果てしない。
でもその先に温泉が待っている!と思うと、苦に感じない・・
のは日本人の凄いところ?
(温泉嫌いのかつやは嫌そうだけど)
まずはバスターミナルへ。
ここで最初の目的地までのチケットをゲットし、バスに乗り込む。
※詳しい行きかたは2日目のブログにて。
乗客ガラガラ。その割には発車本数の多いバスは目的地目指して進んでいく。
その時間、およそ2時間。
ウトウトと眠~くなったところでバスは最初の目的地、パタカマヤに到着。
○早い者勝ち、1日1便のコレクティーボ。
パタカマヤは、のんびりとした田舎町。
次なる目的地へは1日1本のコレクティーボにて移動。
既に温泉に言ってきた旅人からは、
「人数が集まらないとなかなか発車しない。
10時位から人数を集めだすけれど、結局揃うのは13時頃。
あんまり早く行っても暇だよ。(早くても)11時くらいでいんじゃないかなー」
と聞いていた。
が。
私たちが着いた11時には、コレクティーボはほぼ満席!
私達とヨーロピアンツーリスト1名が乗り込み、残り僅か1席に。
ぎりぎりセーフ!
早めに行くのに越したことはないかと。
この日は人数が早めに集まったため、12時に出発しました。
満員御礼のコレクティーボは満載の人と荷物を載せて走り出す。
ここからサハマ国立公園までは180km、3時間ほど。
途中うっかり寝たりしながらサハマを目指す。
いい景色だな~
午後17時。予定より1時間遅れでバスはサハマ国立公園に到着。
日没まで残り僅か2,3時間。
温泉までは、ここから更に2時間ほど歩かなければならない。
早くしないと日もくれちゃうし、急がないと!
事前に聞いた話しだと、運がよければヒッチハイク可能。
温泉手前まで車で連れて行ってもらえるとのこと。
ただ、通る車はめったにいないので見つけ次第ヒッチするのがポイントらしい。
うちらの場合は残念ながら車は1台も現れず。歩いて温泉を目指した。
温泉までの道は簡単。ひたすらまっすぐ道を進み、
遠くに見える黄色い家(温泉の目の前にあるホテル)を目指していけば良い。
ひたすらまっすぐの一本道。
それなのに。
まさかの迷子。
黄色い家は目の前にあるのに、
気づけば目の前には大きな川が立ちふさがり、向かい岸まで行くのは無理そうな状況に。
どこで道、間違えたんだろう・・
道を聞きたくても尋ねられる人もいなく、標識もない。
まわりにいるのはリャマ・リャマ・リャマ・・・
国立公園入り口まで引き返す事も考えた・・が、
絶対どっかに川の切れ間があるはず!!
そう信じて歩いて渡れそうな所を探す。
なんとか、比較的水位の低い場所を発見!
と、
わんわん
?
いきなりワンコ登場。
しかも人懐こくてかなりかわいい。
私達が川を渡ろうとしていると、
道案内でもするようにスッと向かい岸までジャンプしていった。
向こう岸で私達を待つわんこ。
その姿にも背中を押され、靴を脱ぎサンダルに履き替え川に足を入れる・・
つ、冷たーーーーーっつ><
気合の川越えで見事向かい岸へ到着成功。
周りは既に真っ暗。
周りには細い溝のような川がたくさん流れており、
気をつけて歩かないとちょっと危ない感じ。
案内人のガイドに従い、目的地を目指す。
温泉への道って、こんなにハードだって誰か言ってたっけ??
・・・
温泉のある黄色いホテル前に着くと、人の気配。
パタカマヤのコレクティーボから一緒だった彼だー!
同じく温泉目当てでサハマへやってきたドイツ人のフェリス。
彼は迷子にもならず、結構前に到着したそう。
そしてフェリスからは悲しいお知らせが。
「黄色いホテル、誰もいないんだ。今日泊まることは不可能っぽい。僕達野宿だね・・」
えーー!
ここまで来れば、暖かい部屋でゆっくり出来ると思ってたのに。
「私達、野宿出来るような装備、今日持って来てないの。。」
そういうと、彼はマットレス代わりに大きなビニール袋と布を貸してくれた。
なんて優しい・・涙。
寝袋だけは持ってきていたので、なんとかこれでしのげそう。
欧米人ツーリストは無償の優しさが多い気がする。
○やっと温泉!
寝床が確保出来たところで念願の温泉へ入ることに。
ここの温泉は、一見ただの川みたい。
最初みたときは、なんてナチュラルなんだろーと新鮮に感じた。
湯加減のちょうど良い温泉に浸かり、しばし寛ぐ。
外の気温はぐんぐん寒くなっていくけれど、温泉に入ってる分には問題はない。
あー、朝までずっと入ってたいなー
湯加減は、源泉の近くが一番熱め。日本人好みのいい温度。
フェリスは熱すぎず、ぬるすぎない中間エリアがお気に入り。
3人で独占する天然露天風呂。
最高すぎる・・★
空には星が満点。
天の川が虹のようにかかってる。その天の川の中を流れる無数の流れ星。
この星の数、ウユニの宇宙越え。
「明日は月が去り、星が去り、太陽がやってくるとこを
温泉入りながらみたいんだ。」
フェリスの粋な言葉。
それ、乗った!
明日は早起きしてそれを楽しもう。
ひとしきり温泉を満喫したところで
寝袋にくるまり就寝。
ワンコが近くでワンワン吠えている。
いい警備員・・
つづく。
あきえ