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China Town in Lima リマの中華街で癒される
ほとんど寝られないままリマの空港で朝を迎える。
●リマの現地通貨ソルを手に入れる
初めての国に訪れてまずやることといえば、その国の現地通貨を手に入れること。
リマの通貨ソルを入手するため、リマの空港内にあるATMにCITI Bankのカードを差し込んでみるも、手続きの最後でなぜか「お取引できませんでした」と表示される。
空港内には何台かATMがあるが、どのATMも一緒の系列のため、引き出しは諦め、手元のドルを両替することに。
久しぶりの両替だったためレートが気になったが、空港出口付近にある両替商は以外とレートが良く、ドル⇨ソル 2.705と100ドルで270ソルを手に入れることができた。
●タクシーでリマの旧市街へ
現金も手に入ったので、空港からリマの旧市街へ移動する。
ホルヘ・チャベス国際空港からリマの旧市街までは、いくつか移動手段があるようだが、ペルー初日ということもあってこの辺のバス事情や治安など理解していないため、とりあえずタクシーを利用することに。
もちろん、リマの空港にも他の発展途上国同様、タクシーの客引きはたくさんいる。
バックパック担いで空港内を歩くものなら、すかさず「タクシー?」と声をかけてくる。
事前にある程度調べてあったので、ホルヘ・チャベス国際空港からリマの旧市街までのタクシー料金は、20〜25ソルが目標。
しかし、空港内の客引きは45ソルスタート。交渉しても40ソルまでしか下がらない。
思ったより物価が上がっているのか?とも思ったが、空港内のミネラルウォーター同様ここの敷地内は特別料金なのは間違いない。
ということで、敷地は広くない空港なので、歩いて空港の外へ。
タクシーはバンバン走っており、荷物を持って立っているだけでタクシーは停まってくれた。
「セントロまで行きたいんだけど。」
「じゃあ、20ソルで。」
おお、さすが。話が早い。
20〜30分くらいの道のりをひた走り、しかも、ホテルの目の前まで送り届けてくれ、ジャスト20ソル。
ペルー初日、なかなか好調なスタート。
早速、チェックインを済ませ、しばらく続いた移動の疲れを癒しにリマの中華街へ繰り出す。
●リマの安宿「ホテル サンフランシスコ」
リマの旧市街の中心部にある安宿。
サンフランシスコ教会のすぐそばで、長距離バス乗り場や中華街も近くなかなか良い立地。
部屋や共同の水周りも清潔で、屋上スペースにはちょっとしたキッチンも有り。洗濯スペースも広く快適。
また、日本語の情報ノートも有り。情報量も結構充実している。
WiFiはあるらしいが、故障中で使えず。ちなみに、ネットにつながったPCやWiFiは有料。
住所:Jr. Azangaro 127
宿泊費用:ドミ 1泊 20ソル(1人)
●リマの中華街で沖縄そばを食べる
ホテル サンフランシスコの情報ノートには、中華街の情報も充実している。
その中でも特に目を引いたのは「沖縄そば」。
中華街の門近くのそのお店に入ると「うどんでしょ?」と早速店員さん。1杯 6ソルの沖縄そばを頼み、出来上がりを待つ。
それにしても、このお店をはじめ中華街全体は現地人だらけ。隣の席でも現地の人が沖縄そばをすする。リマでは、中華や日本食が人気のようだ。
待つこと5分。
沖縄そばが完成。きしめんのような麺に透明なスープ。生姜が効いていてなかなかうまい。東京で食べるちょっとした沖縄料理店の沖縄そばよりもうまいかもしれない。
折角なので、情報ノートにあった話題の中華のお店も回って見る。
肉まんはちょっと残念な感じ。
餃子は本番中国な感じでうまかった。
それにしても、ここ最近の移動はハンパ無かったし、昨日も空港でほとんで寝られなかったため、ちょっと疲れてきた。
リマ観光は後日ということで、今日は宿でゆっくりしよう。
かつや
Arrive at Santiago and Go to Peru! サンティアゴ到着!そしてペルーへ
怒涛の南米北上はまだまだ続く。
●オソルノからサンティアゴ到着
オソルノからの夜行バスは、朝8時くらいにサンティアゴのサンティアゴバスターミナルに到着。
今日のサンティアゴからリマへのフライトは21:00なので、それまでに最後のサンティアゴ観光をする。
サンティアゴで唯一見たかったのが、国立自然史博物館にあるロンゴロンゴ板。ロンゴロンゴは、イースター島で昔使われていた文字で、そのロンゴロンゴが彫られた木板のオリジナルはこの博物館にしか無いらしいからだ。
イースター島の博物館も閉鎖してたし、ここがラストチャンス。ということで、地下鉄を乗り継ぎサンティアゴの国立自然史博物館へ。
国立自然史博物館最寄り駅のQuinta Normal駅に到着。
すると、駅構内で国立自然史博物館の特別展がやっており、本館に行く前にちらっとのぞく。
その後、地上へ出て国立自然史博物館を探すも、なかなか見つからずその辺のおじさんに聞いて、何とかたどり着く。
公園を横切って、国立自然史博物館に到着するも何かがおかしい。
明らかにひと気が少ないし、メインの入り口付近が思い切り工事中。
むむっと思いながら入り口へ行くと、門はクローズ。そして、駅の展示を見てね的な貼り紙がしてある!
結局、ロンゴロンゴは見ることはできず、公園で簡単なランチを済ませ、まだ早いが特にサンティアゴでやることもないため、足取り重くアルトゥロ・メリノ・ベニテス国際空港へ向かうことに。
○サンティアゴ市内から空港への行き方
地下鉄Pajaritos駅からアルトゥロ・メリノ・ベニテス国際空港へ空港バスが出ています(空港バスは他の駅からも出てる)。
バス会社2社が運行しており、今回はTur Busを利用。ちょっと高いが、車両が快適。
移動費用
地下鉄Pajaritos駅からアルトゥロ・メリノ・ベニテス国際空港へのバス運賃:1,700ペソ
●なかなかウザいアメリカ行きの飛行機
チェックインの前にしばらくロビーでWiFi。日本の津波の被害をここで初めて知ることになる。想像以上に甚大な被害にとても心配。
その後、無事チェックインを済ませ、免税店で買い物。
あきえが化粧水を購入するも、何故かその場では商品を受け取れず搭乗ゲートの後に渡すという。
水物なのでセキュリティの関係か?でも、セキュリティチェック受ける前に水は処分したし、セキュリティゲート後の免税店の商品なのにな。。と半分状況を飲み込めないまま、免税店を後にする。
搭乗時間までは、空港ラウンジでほっと一息。サンティアゴの空港には、Priority Passが使えるラウンジが3箇所あるが、その中でも航空会社系じゃないところをチョイス。
食べ物も豊富で無料WiFi も有り、そして飲み物も持ち帰りができるタイプの缶などで用意されていた。ということで、リマに着いてから飲む用にとちょっとだけ頂く。
そして、いよいよリマ行きの搭乗が開始。搭乗ゲートは乗るまでに二転三転しなかなか惑わされたが、時間通り搭乗はスムーズに行われた。
ところが、チケットもぎりの後、タラップへ向かう通路の途中で何故か荷物チェックが行われている。
そして、次々と没収されていく液体物。
もちろん、セキュリティチェック後に制限区域内で買った飲み物。通常価格の3倍以上で売られている飲み物を、中には全く開封することなく没収される方も。
苦笑いしながら「誕生日おめでとう」と未開封のミネラルウォーターを置いていく欧米系の観光客。
例外無くラウンジから貰ってきたジュースもここで飲み切るか、置いていけと係員から指示。
この不自由な程のセキュリティは、恐らくこれから乗る飛行機がサンティアゴ発、リマ経由のニューヨーク行きだからだろう。
免税店で買った化粧水も、この後に渡されるという意味がようやく分かった。
アメリカ行きの飛行機、ほんとにめんどくさ。
先に言ってくれりゃいいのに。
●3ヶ月ぶりにサンティアゴを出発
去年の12月14日にメキシコからサンティアゴに入ってから、約3ヶ月チリ・アルゼンチンを中心に(途中イースター島の往復など含め)南米の南部をぶらっとした。
そして、いよいよサンティアゴからOne World世界一周航空券、次の目的地ペルーのリマへ向かう。
滑走路から勢いよく空へ飛び出したボーイングから眺めるサンティアゴの夜の街並みは、今日の雲一つ無い天気のおかげもあってものすごくきれい。
3時間ちょっとの短いフライトだが、安定飛行になると機内食くが
配られた。チキンとトマトのラザニア。LAN航空の機内食はそこまで美味しくなく、ちょっと飽きてきた。
●定刻通りリマへ到着。荷物検査も無事パス
LAN航空530便は定刻通り、現地時間の23時くらいにリマのホルヘ・チャベス国際空港へ到着。
入国時の荷物検査(税関)は、メキシコの時と同じくロシアンルーレット式の荷物検査。
預け荷物を受け取った後、出口に設置されたボタンを押し、”青”なら素通り、”赤”なら徹底チェックが待っているというもの。
確率をちょっとでも下げるため、ウチらは荷物を一つのカートにまとめボタン一回の勝負。
光ったライトは、みごと青。
良かった。
もちろん、青のライトが光るとX線はおろかチェックは全く無い。
チリのあの食べ物の持ち込みに対する入国チェックの徹底ぶりを経験すると、逆にこんなのでいいのかと不安を感じるほど。
まあ、時間がかかる検索よりも楽でいいのは確か。
●リマの空港は空港泊には向いてない
もう、夜も遅いので、今日は街に出ずにリマの空港に泊まることにする。
しかし、リマのホルヘ・チャベス国際空港にはなかなかいい感じのベンチが無い。
欧米系のバックパッカー達は、半分野生の民族なので、硬いタイルの床を物ともせず、その辺の地べたに寝っ転がっているが、さすがに地べたはきつい。
色々探したあげく、大きなソファー席のある喫茶店で24時間空いている店があったので、今日の宿泊はそこに決定。
まだ、金銭感覚がアルゼンチン・チリのまま、ペルーにしてはかなり高い飲み物やご飯を頼み、夜明けを待つのでした。
かつや
Bank at Patagonia パタゴニアの銀行は不便
朝になると、Fuji旅館の断水問題も解決されほっと一安心。
●パタゴニアの銀行はまともにお金もおろせず
予定では、今日の夜行バスで次の目的地バリローチェに移動するはずだった。
しかし、メイン通りにある銀行でナントATMの現金が全て無くなってしまうという問題が発生し、現金決済オンリーのバスチケットを買うことができず、エル・カラファテで足止めをくらう。もう一日の滞在を余儀なくされそうだ。
ATMの現金が無くなってしまった原因は、たまたま今日がアルゼンチンの4連休の4日目のため。銀行業務がストップして、しばらく経ったため起こった問題のよう。
しかも、もともとこの辺りの銀行はとにかく使い勝手が悪い。
お金をおろそうにも銀行(ATMの種類)によっては、1回当たり最大350ペソ(約7,000円)と少かったり、多くおろせる銀行でも最大1,000ペソとアルゼンチンの物価を考えると、全くもって不十分。
Big Iceのツアーだけで、1人720ペソもするし。
さらに、ATMでお金を引き出す場合、16〜25ペソの手数料(約320〜500円)がかかる。もちろん、それとは別にCITI Bankの場合、CITI Bankの海外ATM利用料が210円かかるという二重苦。
バスのチケット購入ではクレジットカードが使えない、ATM手数料はハンパなく高い、1回におろせる額があまりにも少ない、さらには休日になるとATMの残金が底をつくという状態。
都市部では、バスに乗るのも不自由するくらい小銭も不足していたし、アルゼンチンの通貨事情はどうにかならないものだろうか。
まあ、そんなことを言っていてもどうしようもないので、アルゼンチンのおいしい肉+巨大ジャガイモと、Fuji旅館の醤油(日本人宿は無料の調味料に醤油が用意されていることが多いのが良い!)をふんだんに使って肉じゃがを作ることに。
12日のサンティアゴからのフライトも迫っているので、明日こそエル・カラファテを出られますように!
かつや
Fitz Roy Trekking Day 2 朝日に染まるフィッツロイ
今回のフィッツロイトレッキングの目的は、朝日に染まるフィッツロイを見るため。
●満点の星空とフィッツロイ
朝5時、寝袋から抜け出し、テントの入り口を開けると外はまだ真っ暗。
昨日、エル・チャルテンのエントリーで確認した日の出の時間は7:15だったので、余裕を持ってキャンプ場を出発できる。
着替えなどを済ませ、5:30にPoincenotキャンプ場を出発。
昨日、ミラドールまでの道を途中までは確認しておいたので、真っ暗の中でもライト一つである程度方向感覚は掴める。
キャンプ場から近くの川へ降りて行き、橋を渡る。
ふと空を見上げると、暗闇の中にとんでもない数の星が。こんなにも天の川をくっきりと見たのは始めて。
この辺り、唯一ある明かりといえば、手元のライトのみ。そのため、今にも降って落ちてきそなくらいの星が見られるのだろう。
折角なので、星空の写真を撮っておきたかったが、日の出までの時間も迫っていたので時間のかかる星空の撮影は諦め、フィッツロイが赤く染まるミラドール「Lag. de los Tres」を目指し、足を進める。
出発から30分程で最初の目印にしていたキャンプサイト Rio Blancoへ到着。
昨日の下見ではここまで来ていなかったので、この先たどり着けるか心配だったが、幸いにもキャンプサイトにミラドール Lag. de los Tresへの標識が立っていた。
ここまでの道のりは比較的平坦な道だったが、看板によるとどうやらここから先は結構デンジャラスなトレッキングになるらしい。
今回は、パイネの時と違ってトレッキングシューズを借りずに、普通のスニーカーで来ていたのでちょっと不安。
どの位デンジャラスなのだろうか。
●朝日に照らされ次々と表情を変えるフィッツロイ
Climber Onlyのキャンプサイト Rio Blancoを越えると、急に山道が険しくなってきた。
大きめの岩がゴロゴロしてる急な山道。富士山登山の終盤のような感じ。
ただ、パイネの過酷なトレッキングを経験してきたし、このくらいの山道は登りきれるだろう。
1時間もすると、次第に東の空が明るくなってきた。
そして、視界の先には暗闇にそびえ立つフィッツロイの姿があらわに。ミラドールまでもうちょい。
キャンプ場を出発してから1時間ちょっと。7時前にはフィッツロイと朝日を見るのに最適なミラドール Lag. de los Tresに到着。
いよいよ、辺りは明るくなってきた。
ミラドールに到着し、待つこと約20分。吹きすさぶパタゴニアの冷たい強風にあっという間に体温を奪われ、岩陰で風を凌いでいると、さっきまで薄い水色のようなフィッツロイが急にオレンジに染まってきた。
これが噂の神の世界が見える瞬間か。と、ここへ来てにょきっと伸びるフィッツロイの山頂に雲が掛かってきた。
ん〜、ちょびっと残念。。
完璧な状態のオレンジに燃えるフィッツロイを見る事は出来なかったが、時間が経つにつれオレンジから黄金にフィッツロイの山肌が変化していく姿など、かなり美しい風景を見る事ができた。
そして、昨日から一緒だったヤハギさんがフィッツロイのミラドールで恒例の凧揚げ。パタゴニアの強風に凧が踊る。
気が付くとさっきまで朝日を見にきていた人々が一人もいなくなっている。さすがの寒さに、名残惜しい思いに後ろ髪を引かれつつ、8時くらいからキャンプ場に向けて下山開始。
行きでは真っ暗の中、それこそ闇雲に登っていたデンジャラスな山道。すっかり明るくなった帰り道で見ると、ホントにハードな山道なことに以外とびっくり。
●帰りはゆったりトレッキングを楽しむ
フィッツロイのミラドールから、帰りは1時間程でRio Blancoキャンプ場へ到着。
シゲルさんに借りたガソリンのストーブでお湯を沸かし、3人で朝食&コーヒーブレイク。10時を過ぎた辺りからようやくテントの撤収を始める。
それにしても、エル・チャルテンで借りたテントは快適だった。パイネの時の狭いテントとは大違い。1泊で終わってしまうのがもったいないくらい。
まあ、フィッツロイの朝日も見れたし、天候に恵まれて良かった。
エル・チャルテンまでの帰り道は、緩やかな下り坂と平坦な道が続く。途中、昼食を食べたりゆったりとロス・グラシアス国立公園のトレッキングを楽しむ。
●エル・チャルテンからエル・カラファテへ
エル・チャルテンからエル・カラファテへのバスは8:00、13:00、18:30の一日3本。
13:00のバスには余裕で間に合わなかったので、エル・カラファテ行きの最終バス18:30までエル・チャルテンのバスターミナルでひたすら待つことに。
しかし、この町フィッツロイ以外何もない。椅子ですら、バスターミナルに3つあるのみ。
18時過ぎにようやくカラファテ行きのバスが到着したため、3人で乗り込み早起きだったせいかあっという間に熟睡。
気づいたらエル・カラファテへ到着。
○エル・チャルテンからエル・カラファテへの行き方
エル・カラファテからエル・チャルテン行きのバスチケットを往復で購入し、帰りのチケットに日付が入っていないオープンチケットの場合(当日のうちに帰らない場合など)、エル・チャルテンのバスターミナルのバス会社のカウンターでチェックインが必要。
ちなみに、バスチケットは片道で買っても往復で買っても値段は一緒。
エル・チャルテンからエル・カラファテまでは所要3時間。
●Fuji旅館で引き続きキャンプ生活
エル・カラファテでは、今回もチャルテンに行く前に泊まっていたFuji旅館にステイする。
宿に到着し、夕食後キャンプ生活でたまった洗濯をしていると、なんだか水道の出が悪くなってきた。
そして、ついに宿の設備の全ての水道がダウン。
どうやら2階に水を汲み上げるポンプが故障したようで、1階にある水撒き用の水道からは何とか水が出る。
そのため、生活用水をバケツや鍋に汲み、皆で何とかその晩を凌ぐ。バケツの水で顔を洗う生活。キャンプ生活がやっと終わったと思っていたのもつかの間、パタゴニアの大地恐るべし。
※ちなみに、オーナーさんの迅速な対応で翌日の朝には水道設備はきちんと回復しました
●エル・カラファテの安宿 Fuji旅館
エル・カラファテにある日本人宿「Fuji旅館」は、エル・チャルテンに行く前に泊まっていた宿。
今回は、ドミ部屋が1ベットしか空いていなかったため、ツインの部屋にステイ。
1人10ペソしか変わらないが、ツインの部屋は広くてかなり快適。
エル・カラファテの安宿 Fuji旅館 宿泊費用(ツイン):1人 50ペソ
かつや
Fitz Roy Trekking Day 1 フィッツロイ近くのキャンプ場へ一泊
パタゴニア周遊もいよいよ終盤。パイネ国立公園やロス・グラシアスの氷河などはすっかり満喫し、最後はフィッツロイ。
●エル・チャルテンの町でキャンプ用品をレンタル
今ステイしているエル・カラファテの町でもキャンプ用品のレンタルはやっているお店が何軒かあったが、微妙に高かったので今回のフィッツロイのトレッキングのキャンプ用品は、現地のエル・チャルテンで調達することに。
朝の7時にエル・カラファテの日本人宿Fuji旅館を出発し、バスターミナルから8時出発のバスでエル・チャルテンへ向かう。
◯エル・カラファテからエル・チャルテンへの行き方
エル・カラファテからエル・チャルテンへのバスは、それぞれの町のバスターミナルから毎日運行している。
時間はどちらも8:00、13:00、18:30の1日3本。所要3時間。
チケット購入もバスターミナルでできる。
移動費用
エル・カラファテからエル・チャルテンへのバス運賃:片道1人 75ペソ
しばらくバスに揺られていると、エル・チャルテンの町に着く手前でパタゴニアの山々の間からにょきっとフィッツロイの姿が見え出した。
今日は天気も良いし、なかなか楽しみ。
11時くらいにエル・チャルテンの町へ到着。まずは、国立公園内をトレッキングする際の注意事項など、ビジターセンターでレクチャーを受ける。
フィッツロイ(ロス・グラシアス国立公園)入場料:無料
エル・カラファテから乗ってきたバスは、終点であるエル・チャルテンのセントロにあるバスターミナルに到着。
まずは、キャンプ用品のレンタル屋さんを探さないと。
エル・チャルテンのバスターミナルにあるツーリストインフォで町の地図とレンタル屋さんの情報をGETし、何店か聞いてまわる。
今回のトレッキングでレンタルが必要な道具は、テントとマットくらい。必需品のクッキングストーブは、たまたまエル・カラファテの日本人宿Fuji旅館で再会したバイカーのシゲルさんに、ガソリンのクッキングストーブをお借りしたのですごく助かった。
結局、エル・カラファテで聞いたどのお店よりも安い、キャンプ用品のレンタル屋さんでテントとマットを調達。
まるで新品のような広いテントを格安で借りることができたので、フィッツロイのキャンプはかなり快適にできそう。
エル・チャルテン キャンプ用品レンタル費用
2人用テント 1泊:30ペソ
マット 1泊:6ペソ
●フィッツロイの無料キャンプ場 Poincenotへ
エル・チャルテンの町のはずれの登山道入り口から、フィッツロイトレッキングを開始。
最初の目的地は、トレッキングルート中盤のトーレ湖。
ここまでは、しばらく登りが続くため、余分に持ってきた食料とキャンプ用品の詰まったバックパックが肩に重くのしかかる。
パイネ国立公園のトレッキングで鍛えたとはいえ、なかなかきつい。
なんだかんだ景色を楽しみつつ、出発から1時間半くらいで最初の目的地トーレ湖へ到着。
トーレ湖で空になったペットボトルに水を補給し、今日の最終目的地ロス・トレス湖を目指しトレッキング再会。
ここからは比較的平坦な道で1時間ちょっとの道のり。。のはずが、いつまで経っても目的地のロス・トレス湖近くにあるフィッツロイの無料キャンプ場「Poincenot」に着かない。
公園内のところどころにある案内標識の到着予定時間はもうとっくに過ぎている。
ビジターセンターでもらった地図を改めて見る。
何かおかしい。
さっきのトレッキングコースの分岐点には「C. Fitz Roy」と「El Pilar」と書いてあった。
地図に書いてある分岐を見ると、フィッツロイ方面にはクライマー専用のキャンプ場 Rio Blancoがあり、El Pilar方面に目的の無料キャンプ場 Poincenotが表示されている。
ちょっと待てよ。
事前に調べた情報では、クライマー専用のキャンプ場 Rio Blancoの手前がPoincenotだったはず。
ということで、一旦しばらく歩いてきた道を戻り、疑惑の分岐点まで。
そこで、すれ違ったトレッカーに道を聞いてみる。
「ああ、Poincenotなら、El Pilar方面じゃなくてFitz Roy方面だよ」
やっぱり、この地図間違ってる。
山歩きでオフィシャルの地図が間違ってるなんて致命的。
疑惑の分岐点から目的のPoincenotキャンプ場まではほんの2、3分程で到着。
●フィッツロイの朝日ポイントのミラドールを下見
Poincenotキャンプ場では、エル・チャルテンの町で会ったヤハギさんと再会。
エル・チャルテンの町の宿がどこも一杯だったため、テントを借りてキャンプ場まで来たらしい。
折角なので、フィッツロイの朝日ポイントまで一緒に下見に行くことに。
キャンプ場から近くを流れる川に降り、フィッツロイの見える方向にあるそれっぽい道を進む。
しかし、いつまで経っても最初の目的地Rio Blancoキャンプ場に到着しない。それどころか、川沿いに出来たトレイルは次第に細くなり、最後は大きな川に挟まれる形で行き止まりに。
入場料といいキャンプ場といい、フィッツロイのトレッキングは基本無料なだけあって、なかなか楽しませてくれるぜ。
これ以上勘任せでウロウロするとさすがに遭難しそうなので、一旦Poincenotキャンプ場まで引き返してみる。
すると、キャンプ場近くに標識を発見。
「Rio Blancoはこっち」と書いてある。
標識を頼りにしばらく進んでみる。
さっき行く手を阻まれた大きな川にぶつかる。しかし、今回は正規のルートなのでちゃんと橋が掛かっている。
この川を渡る時に、辺りが真っ暗だと広い川原で先のトレイルを見失うという情報があったので、先の道をしっかり確認する。
Poincenotキャンプ場へ来るときと、フィッツロイのミラドールへの道で2度迷っただけあって、もうすぐ日没の時間。
朝日ポイントまでのミラドールの下見は、残念ながらここで終了。
まあ、これが本番じゃ無くて良かった。ぶっつけ本番だったら日の出の時間までには、確実にたどり着けなかっただろう。
●フィッツロイ&朝日が見れますように
今日の夕食は宿で作ってきたお弁当。
時間と火を節約できる最強のキャンプご飯。プエルト・ナタレスの宿で一緒だったトレッキングマスターのカップルがやっていた技。
それに加え、お借りしたガソリンストーブで温かいスープを作る。
日が暮れると同時に急に寒くなるPoincenotキャンプ場。パタゴニアは夏でも夜は特に冷える。
重い荷物を担ぎ、きつい上り坂を何時間も登った疲れた体も、星を見ながらの温かいコーヒーで一発で癒される。
シゲルさん、ありがとう!
明日は、朝日で染まるフィッツロイを見るために、日の出前にキャンプ場を出発する。
晴れますように。。
かつや
In Calafate フィッツロイに備える
明日から1泊2日でフィッツロイを望むロス・グラシアス国立公園にトレッキングをしに行く。
●エル・カラファテの街でキャンプ用品を探す
エル・カラファテが、フィッツロイのトレッキングの拠点になる街と言われているし、フィッツロイのふもとの町エル・チャルテンはアルゼンチン一物価が高いという。
そのため、できればキャンプ生活の準備はすべてエル・カラファテで整えておきたい。
まずは、キャンプ用品。
必要なのはテントとマット、料理セットなど。
ただ、思ったよりエル・カラファテの街にキャンプ用品をレンタルしている店は多くない。
エル・カラファテの街のメインの通りにはたくさんのお店が並ぶが、多くはおしゃれなご飯屋さんやアイス屋、土産物屋など。たまに、トレッキング用品を扱うような店もあるが、靴とかちょっとした物が売っている程度。
それでも、何軒かあたりキャンプ用品のレンタルを扱うお店を発見。
2店聞いてテント 35〜40ペソと、パイネに行く時にプエルト・ナタレスで借りた時よりもちょっと高め。
夜のバスでチャルテンからカラファテに帰ってくる場合、1泊レンタルが延びてしまう恐れもあるので、キャンプ用品はエル・チャルテンで借りることに決定。
●トレッキング用の食材を買いFuji旅館に戻る
パイネのトレッキングでは、食料不足に泣かされたので、今回のフィッツロイトレッキングでは多めの食料を山に持ち込む。
トレッキングの日程は1泊2日の予定だが、天気待ちのことも考え3〜4日分くらいを買い込む。
その後、エル・カラファテのバスターミナルでエル・チャルテン行きのバスチケットを購入し、Fuji旅館へ戻る。
すると、Fuji旅館の玄関の前に、見たことのあるバイクがその時よりもだいぶ汚れた姿で停まっている。
メキシコのペンションアミーゴで一緒だったバイカーのシゲルさんと、まさかここで会えるとは。世間は狭い。
そして、バイカーと言えばキャンプ。
普段、その辺にテントを張って1泊なんてこともよく聞く。
何気なくフィッツロイにトレッキングをしに行くという話しをしていると、なんと愛用のガソリンを燃料にするクッキングストーブを貸してくれると。
ガスより強力だし、ちょうどパイネの時のガスも残り少なかったのですごく助かった。
フィッツロイ見えますように。
かつや
On The Big Ice! ロス・グラシアスでペリト・モレノ氷河の上を歩く
今日はロス・グラシアスのBig Iceツアーに参加する。
●ペリト・モレノ氷河の崩落
7:00のピックアップでFuji旅館を出発。
途中、ピックアップのミニバスから大型バスに乗り換え、ロス・グラシアス国立公園へ。
エントリーポイントに差し掛かると、バスに係員が乗り込み入場料金を回収する。
○入場費用
ペリトモレノ氷河(ロス・グラシアス国立公園)入場料:1人 100ペソ
Big Iceツアー最初のポイントは、ペリトモレノ氷河の先端部を目の前で見ることのできるミラドール。
ここには氷河に沿って歩ける遊歩道が設置されており、30分程氷河の前を散策。
雷鳴のような音が轟く中、ペリトモレノ氷河の崩落の迫力を楽しむ。と、あっという間に時間が経過。
バスに乗り込み、次のポイントへ。
ツアーって忙しい。。
●ペリトモレノ氷河の上を歩く
バスはフェリー乗り場へ到着。
6〜70人乗りくらいの小さな船で、トレッキングルートの入り口まで移動。船からは、湖に浮かぶ氷河のかけらや巨大なペリトモレノ氷河を見ることができる。太陽に照らされる青い氷河が美しい。
トレッキングルート入り口に船が到着すると、氷河トレッキングについての簡単なレクチャーを受ける。
ツアー参加者は2手に分かれ、トレッキングを開始。
ペリトモレノ氷河への上陸ポイントまでは、普通の山登り。
45分くらい氷河沿いに山を登ったところで、氷河の上を歩くための装備を装着する。
腰にはハーネス、足にはアイゼンを着け、氷河の上を歩く準備は完了。
いよいよ、ペリトモレノ氷河の上を歩く。
内面を青く輝かせキラキラと光を反射させる氷河はとても美しく、参加者の行く手を阻む大きなクレバスや、氷河の上を流れる氷が溶けて水になった川は自然の脅威を垣間見ることができる。
今まで、遠巻きに見てきた氷河と違って、実際に自分の足で氷河を踏みしめる体験はまた格別。
ペリトモレノ氷河ツアーにはMiniトレッキングとBig Iceと2種類のツアーが用意されているが、Miniは山登り無しの氷河下流域での氷河トレッキングをちょっとだけ、Big Iceは氷河沿いをある程度登ってから氷河へ上陸し、さらにそこから氷河の上を5時間歩き続ける。
アイゼンを付けての氷河トレッキングはなかなか大変だが、ペリトモレノ氷河の上流を目指し歩き続けた後に食べる氷河の上でのランチがたまらなくおいしい。
ぽかっと空間になっている氷河の中を歩いたり、大きなクレバスを淵ぎりぎりから覗き込んだり、氷河の上を流れる川を渡ったりとなかなかエキサイティングな氷河トレッキングはとても貴重な体験となった。
今回の旅では、カナダの氷河トラックに始まり、南極、パイネと思いがけず氷河を見てきた。そんな氷河の上をまさか歩くことになるとは。
帰りの船では定番の氷河ロックやアイゼンのモチーフのお土産が配られ、Fuji旅館までの送迎と至れり尽くせりのツアーでした。
○ツアー参加費用
ペリトモレノ氷河 Big Iceツアー:1人 720ペソ(入場料は別)
かつや