Archives for "エルサレム(Jerusalem)"
Go to amman ノースタンプでヨルダンに戻る
今日は、エルサレムからヨルダンのアンマンに移動する。
●セルビスでイスラエルの国境へ
朝7時にチェックアウトし、ダマスカス門前にあるセルビス乗り場へ。セルビス仕切りのおじさんに教えてもらい、アレンビー橋行きのセルビスの前で待つ。
人数が集まらないと出発しないセルビス。しばらく待つも全く人が集まらない。何かがおかしい。そこで、周辺を見回すと、近くに動きのあるセルビス乗り場が。ウチらが待ってたこのセルビス、ただ路駐してただけだ。。
動きのあるセルビス乗り場へ行き、チケットオフィスでヨルダン行きのチケットを購入。セルビスの定員人数はすぐに集まり出発(さっきの待ってた時間なんだったんだろう・・・)。
アレンビー橋手前でポリスのチェックがあり、ちょっとした車の渋滞。1台1台車体下部や乗客のパスポートをチェックしていく。大型バスが何台も待ち、その横にはボーダーの有刺鉄線が地平線まで続いている。
●無事ノースタンプで帰って来れた
ようやく順番が回ってきた。ポリスチェックはすぐにパスし、ボーダー内部へセルビスは進む。
アレンビー橋の国境で簡単な出国手続きを行い、ヨルダン入国のためのシャトルバスに乗り替える。ちょっとの距離を走るシャトルバスに2人で8.5JD(高い!)のバス運賃を支払い、ヨルダンへ入国。
パスポートは既にバスの中で預けていたため、それを窓口で受け取る。イスラエルの入出国は別紙で行ったため、最初にヨルダンに入国した以外のスタンプはない。なんか不思議だが、これで問題なくシリアにも行けそうだ。
○エルサレムからヨルダンへの移動費用(1人分)
セルビス代 36NIS
イスラエル出国税 167.5NIS
ヨルダン入国のシャトルバス 4.25JD
●アンマン最後の夜を満喫
キングフセインの国境からセルビスでアンマン市内へ。
セルビス乗り場からダウンタウンに向かうセルビスに乗り替え、マンスールホテルへ。
できれば今日のうちにシリアに入りたかったが、意外と待ち時間が多く、アンマンのホテルについたのは14時過ぎ。外も暑いし、国境越えで疲れたので、今日は最初のヨルダンでゆっくりすることに。
余ったイスラエルのシュケルをシリアポンドへ両替したり、地元のおいしいレストランやスイーツのお店でアンマンを満喫。
明日一緒にダマスカスに行く人が見つかったため、セルビスシェアでシリアへ向かうことに。
明日も早起きだ。
Go to Jericho パレスチナ自治区のエリコを訪れる
今日はエリコへ1Dayトリップ。
●情報が全然違う・・・
昨日、インフォで聞いた情報を元にダマスカス門へ。
早速、♯36のバスが通りかかったので聞いてみると、ダマスカス門前の乗り場ではなく、そこから100mくらい離れたセントラルバスステーションから乗るとのこと。
そこまで歩いて移動し、停まっていたバスの運転手に再度聞いてみる。するとエリコ行きは♯36ではなく、♯63のバスだそうだ。しかも、乗り替え場所もインフォで聞いたのとは違う「エザリア」という街らしい。何がなんだかわからん。
とりあえず、♯63のバスを探し乗り込む。定員に達したところでバスは出発。
●アラブ人?ユダヤ人?
テンポのいい運転をする運転手はアラブ人だろうか。それぞれの国で、最低限のあいさつなどその国の言葉で覚えるのだが、イスラエルに関してはアラブとユダヤで使っている言葉が異なるため、人によって使い分けなければいけない。
そんなバスの車窓から見えるお店の看板は、右側がヘブライ語、左側がアラビック。
○エルサレム市内からエザリアまでバス移動費用
6NIS
●イスラエルは比較的交通費が安い
エルサレムから40分くらいでエザリアに到着。そこからセルビスに乗り替えエリコまで行く。イスラエルの物価は基本的に高いが、交通費はとても良心的。移動の多い日には特にありがたみを感じる。
エリコはパレスチナ自治区だが、ベツレヘムのように分離壁があったりセキュリティチェックを伴うようなチェックポイントは無い。そのため、パレスチナナンバーのセルビスは難なくエリコに到着。
セルビスの終点から最初の目的地、悪魔に試みられた誘惑の山へ。
●誘惑の山を登る
テル・アッスルターンという遺跡からロープウエーが出ているので、まずはそこを目指す。
最初は徒歩で移動していたが、その辺の人に道を聞いてみるとどうやら遠そうだ。日差しも強くなってきたのでタクシーを捕まえるることに。そこで、道端で手をあげていると止まってくれたのは、パンを仕入れレストランに戻る途中の一般の人。
タクシーではないが1人5NISで交渉成立。5分くらいで目的地に到着。ロープウエーの高い運賃を払い山頂へ。さらにそこから徒歩で登り、ようやく教会に到着。
山からの景色は砂漠地方特有の草木の生えていない荒涼とした山に小さなエリコの街。そして、この山の中腹あたりに開いた洞窟のような穴がとてもいい雰囲気。
と、教会の入り口に目を向けると扉が閉まっている。押しても引いても開かない。ここまで来てまさかのCloseかと不安を感じていたその時、中から管理人のおじさんが開けてくれた。
扉の先の狭い通路を抜け教会へ。
隣にある洞穴やベランダからの眺めを満喫する。ここにイエスは40日間こもり悪魔に打ち勝ったのかとしばし思いにふける。
●セルビスの待ち時間で地元のおじさんと交流
今日はこの後エルサレムに戻り、ユダヤの博物館を見たかったので急いでエリコの街へ戻る。
帰り道の途中「ザアカイの木」に寄り、イエスが遠ったこの道の当時を思う。その時からこの立派は木はずーとそこにあるってのが、すごく神秘的。
さて、セルビス乗り場へ戻り、八百屋でフルーツを買った後、エザリアに戻るセルビスを待つ。
人が集まらないと発車しないセルビスに1時間程待たされ、地元のおじさん達とちょこっと交流。彼らが口を揃えて言うのがパレスティーニャは優しく、すばらしい人種だというような亊と、日本のJAICAがエリコにあるってこと、彼らはパレスチナ人としてホコリを持っていることと、日本人の亊が大好きだってことが会話の中から伝わってくる。
最後まで、何でエリコに泊まらないんだ?何でエルサレムに泊まるんだ?と答えづらい質問を浴びせかけてくるが、エリコはとても雰囲気が良くいい街だった。
●イスラエルも今日は最終日
帰りのバスでは(エザリアからエルサレムへ戻るバスは♯36だった)イスラエル側のチェックポイントで軍人によるパスポートチェックがあった。イスラエルとパレスチナの関係が何となく分かった気がする。
なんだかんだでエルサレムに着く頃には16時。ユダヤの博物館は諦め、夕食の準備や明日の出発に備え片付けなどをする。
今日で実質イスラエル最終日。
見どころも多く、文化も興味深いイスラエルは1週間以上の滞在だったがあっという間だった。
日本人の旅仲間も初めてでき、とても有意義で楽しい国でした。ちょっと寂しいけど、街に慣れてきたころにはいつも出発だ。
明日には使うお金も変わる。今日は早目に寝よう。
Tiberias to Jerusalem とにかく歩くティベリア
今日は朝5:30起きなのに、ドミの中年太りのおじさんのいびきがうるさくてあまり眠れず。。
眠い目をこすりながら宿を出発。なんとか6:50のバスに間に合い、まずは山上の垂訓教会へ。
●早起きするも眠気には勝てず
バス停を降りてから少し歩くと教会のあるHOLYプレイスへ到着。敷地内にはホテルもあり、気持ちの良いきれいな場所。8時のOPENまで少し時間があるので、教会前のベンチで仮眠を取る。すでに日差しは強くなってきているが、木陰は涼しく鳥がさえずり心地よい。あまりの心地よさにぐっすり寝てしまい、OPEN後垂訓教会を見学するもあまり記憶に残らず。。こじんまりとしたかわいい教会でした。
○ティベリアから山上の垂訓教会近くのバス停への移動費用:15NIS(1人)
続いて、カペナウムへ。
この辺は移動手段が徒歩のみ(タクシーすらいない)で、詳しい道も分からないので、その辺のおじさんに道を尋ねつつ目的地を探す。山上の垂訓教会から畑道を通り山を下る。バナナの葉が生い茂る山道を抜けると、目の前には朝日に照らされたガラリア湖が広がる。とても美しい光景だ。
畑道から舗装道路へ出て、湖沿いにしばらく歩く。何とかカペナウムへ到着することができたが、そのころには眠気と暑さとで疲れがピークに。またもや木陰のベンチで休む。やっぱり木陰は気持ちがいい。
チェックアウトが迫っているため、結局あまり見れず、宿に戻る時間に。
○カペナウム入場費用:6NIS(1人)
●やっとのことでティベリア行きのバスに乗れた
カペナウムを後にし、ティベリア行きのバス停を探す。といっても見当もつかないので、カペナウムの出口で待っていたツアーバスの運転手に聞くと近くのバス停までここから3km程あるそうだ。もちろん、タクシーもいないので仕方なくバス停まで歩くことに(ツアーが羨ましい…)。
湖沿いにしばらく歩く。聖ペトロ首位権教会、パンの奇蹟の教会を横目に(時間がなくて内部は見れず。。残念。。)、バスの運ちゃんに教えてもらったメインの通りの90号線をひたすら目指す。ようやくティベリア行きのバス停を発見。また、昨日みたいに待つことになるのかと不安を感じながらバスを待つ。
すると30分程でティベリア行きのバスが到着。無事、チェックアウトの時間11時に間に合った。
○ティベリアへの帰りのバス移動費用:10.5NIS(1人)
そして、ここからまた移動。
ティベリアからエルサレムへはセントラルバスターミナルから12時30分発のバスに乗る。ティベリアへ来た時ほどではないが、軍人さんが乗り降りしながら15時過ぎくらいにエルサレムのセントラルバスターミナルに到着。またしてもバスターミナル建物内に入る際に面倒なセキュリティチェックを受ける。安全を何よりも優先するイスラエルなのでしょうがない。
○ティベリアからエルサレムへのバス移動費用:40NIS(1人)
●旅仲間とも今日でお別れ
セントラルバスターミナルから市バスに乗り換え、ヤッフォ門で降りる。前回と同じく、PalmHostelへチェックイン。今度は前回よりも少しましな部屋(ちゃんと電気が付く!)だ。
その後、明日のエリコ行きのバスを聞きにInfoへ。エリコ行きのバスは、宿からも近いダマスカス門から出ているそうだ。
いよいよ今日でアンマンから一緒に旅をしていたシュンさんともお別れ。1人3NISで作った夕食を食べ、どちらも明日は早く起きるので別れは名残惜しいが早めに就寝。
Go to tiberias エルサレムからティベリアへ
今日はエルサレムからティベリアへ移動する。
8:30にエルサレムのホテルをチェックアウトし、セントラルバスステーションに向かう。
○ダマスカス門からセントラルバスステーションへの行き方
ダマスカス門から新門方面に歩き、ヤッフォ通りを右に曲がるとバス停があります。1人6.2NIS。
●物々しい雰囲気のイスラエル
市内バスでセントラルバスステーションへ到着。セントラルバスステーションの入り口には金属探知ゲートや荷物のX線など、まるで空港のような厳重なセキュリティ設備が用意されている。荷物の上げ下ろしなどめんどくさい気持ちにもなりながらも、そうここはイスラエル。安全を何よりも優先する国なのだ。
セキュリティチェックを終え、建物3階にあるチケットセンターへ。チケットセンターでエルサレムからティベリアまでのチケットを購入し、搭乗ゲートでバスの時間になるのを待つ。
ここでは、クレジットカードが使えたため、無事今日から改めて海外旅行保険期間だ。(始めの3ヶ月は自動付帯、残る期間は交通機関で使用するとそこから適用されるタイプの保険)
時刻表にある9:40のバスはスキップされ、10:05のバスがようやく到着し、なぜかたくさんの軍人さんと一緒にバスに乗り込む。
この街では、兵役に就いている若い軍人さんをよく見かける。もちろん、1人1丁の銃(M-16のようなライフル)を肌身離さず持っており、一見物々しいが、銃と併せてギターを持っていたりバックパックを持っていたりと、軍の装備を身に付けている以外はその辺にいるごく普通の若者だ。
男性だけでなく女性も同じ様に銃を持ち軍服を着ている。戦争は起きて欲しくないが、これもこの国、この世界の現状。
●洗礼の地ヤルデニットへ
13時過ぎにティベリアのセントラルバスステーションへ到着。
ティベリアはエルサレムより暑く、熱風のような風が全身に襲いかかってくる。ティベリアの宿は昨日予約しておいたので、ベスターミナルから10分程歩き早速チェックイン。
荷物を置いてから再びバスステーションへ。
今日はイエスが洗礼を受けたとされるヤルデニットを訪れる。
ティベリアのバスステーションから市内バスに乗りヤルデニットへ。ガラリア湖からヨルダン川に流れる聖なる水は、透明度こそ高くはないがきれいな水で、その証拠に小さな魚がたくさん泳いでいる。
足だけ水に浸かると、その魚達が足の回りに群がりつんつんちょっかいを出してくる。イエスも同じ様に魚達からも洗礼を受けたのだろうか。
●セントピーターズフィッシュを食らう
ガラリア湖ということで、今日の夕食はセントピーターズフィッシュ。ティベリアの色々なお店でセントピーターズフィッシュのディナーを提供しており、早速交渉開始。以外と値段はそこまで下がらず、重要な魚の味もまあまあって感じ。
久しぶりの魚ってことと、いい記念ってことで比較的高いディナーに納得。
●旅仲間と語る
ヨルダン・イスラエルの国境越えから、ほぼ一緒に旅をしてきたシュンさんと3人で飲む。
彼は脳外科医。さすが命を救う仕事をしている人の話は深い。ただでさえ宗教的な国なのに、本当に色々と考えさせられる。
こうやって色々な人の価値観を共有できるのも旅の大きな魅力だろう。
すっかり夜も遅い時間に。ドミの人に迷惑がかからないように早く寝ないと。
●ティベリアの安宿「Hagalile Hostel」
キッチンや冷蔵庫、部屋にはクーラーもあり、安宿にしては清潔で快適な宿。久しぶりに蚊に悩まされずに眠れそうだ。
ドミ1泊1名宿泊費用:46.5NIS
In Jerusalem 3つの宗教がひしめき合う聖なる場所オリーブ山3
今日も昨日の安息日に引き続き午前中まで安息日。
安息日となると休みの見どころが増えるので、今日はそれ以外の見どころを回る。
●クーラーが心地よいダビデの塔
安息日でも昨日よりも開いているお店は多く、街は朝から活気づいている。
最初に訪れたのがダビデの塔。紀元前に作られたこの要塞は、城壁と塔以外は今は無くなってしまっているが、色々なところに展示室が設置されており、イスラエルの歴史を見ることができる。しかも、きちんと整備されておりクーラーも効いているのでゆっくりと見て回ることができた。
フィルムの上映会場ではあまりの心地よさに開始5分でぐっすり。。午前中しっかりと見て回り次の目的地へ。
ヤッフォ門近くのダビデの塔からスークを横切って反対側のライオン門を目指す。
途中、ムスリム意外立ち入り禁止のエリアに阻まれながら、旧市街の反対側へ。
●クリスチャンの聖なる場所でもバクシーシ
ライオン門を出てオリーブ山エリアへ入る。
初めに万国民の教会へ行き、次にマリアの墓の教会へ。
マリアの墓の教会はひっそりと静まり返り、匂いや光の加減などとても雰囲気がある神聖な場所だ。
次に目指したのは、昇天教会。
イエスが昇天した場所を目指し、オリーブ山のきつい勾配を登る。険しい道を選んでしまい、途中強い日差しにやられそうになりながら何とかたどり着く。現在はムスリムのお祈りの場所になっているため、この場所はとても分かりづらかった。
しかし、到着するも入り口が閉まっている。しばらくウロウロしているとムスリムの方が15分待てと言ってきた。その後、鍵を開けてくれ1人5NISのバクシーシを要求された。クリスチャンにとって大事な場所に入るのにムスリムが金をせびるという行為に嫌気が差したのか、中を見ずに帰ってしまう人たちもいたがウチらは中へ。
キリストの足跡を確認し、オリーブ山を後にする。
帰り道、ユダヤ教の墓地があったりと、この場所は3つの宗教がひしめき合っているということを改めて実感する。
今日は近くのスーパーでカレーヌードルと野菜、卵を買って1人3NISの豪華なディナー。やっぱり自炊は安上がりでおいしい。
明日はティベリアへ移動する。
Via Dolorosa 感動的なヴィア・ドロローサ
今日はイスラエルの安息日にあたる金曜日なので、夕方から交通が不自由になる。
そのため、今日は遠出をせずにエルサレムの旧市街を中心に見て回る。そうはいっても3つの宗教の中心地なだけあって見どころはまだまだ盛りだくさんだ。
●エルサレムのユダヤ人地区
午前中訪れたのがユダヤ人地区。
ダマスカス門からムスリム地区を抜け、ユダヤ人地区へ行く。アラビックな雰囲気のスークを進むとあるところを境に雰囲気がガラッと変わる。同じ通りなのにとても不思議な感じだ。
金曜日は13時で終わってしまうので、初めにオールド・イシェヴ・コート博物館を訪れる。
普段は入場料が18NISかかるはずが、なぜかFreeで入ることができた。受付のおじさんの気まぐれか、今日が金曜だからかは謎。
古いシナゴーグを改築して作られたこの博物館では、昔のユダヤ人の生活スタイルが展示されていた。おしゃれな家具など当時のユダヤ人の生活を垣間見ることができる興味深い場所だ。
黒いスーツにハット、長いもみあげや小さな帽子というユダヤ人の伝統のスタイルは今も昔も変わらず、伝統を重んじるユダヤ人の過去を見ることができた。
次にフルヴァ・シナゴーグを訪れてみるも、CLOSEしておりOPENは午後7時というので次の目的地へ。
●エルサレム旧市街の外へ
ジオン門を抜け、旧市街の外へ。
ここには徒歩で回れる距離に見どころが固まっており、ダビデ王の墓、最後の晩餐の部屋、鶏鳴教会、マリア永眠教会を見て回る。
どれも歴史的にとても意味のある場所で、文章では書ききれない特別な雰囲気をどこも持っている。
●感動的なヴィア・ドロローサ
そして、今日のメインイベント。
ヴィア・ドロローサのフランシスコ会の行進に参加するため、エッケ・ホモ教会へ。
ヴィア・ドロローサ第1留から聖墳墓教会の14留まで、大勢のクリスチャンで1つ1つ見ていく。それぞれのステーションで聖書の1節が読まれ、ここで何が起きたか牧師さんが説明する。次のステーションへ向かう間、参加者も含め讃美歌を歌い行進する。
何千年もの間、たくさんの人にここほど愛された人はいないだろう。
イエスの偉大さに心打たれる。
そして、最後のポイント。いよいよイエスが十字架にかけられた場所へ。
聖墳墓教会は一昨日も訪れたが、1つ1つイエスの最後の道を見てくると、この場所が感慨深いものとなる。
聖母マリアがイエスの亡骸を受け取った場所では、牧師さんの説明も参加者の讃美歌もより一層魂が込められる。説明の最後に合わせ教会の鐘が打ち鳴らされ感動的なフィナーレへ。もし、聖書の内容や牧師さんの話す言葉がきちんと理解できれば、より貴重な経験にはなったが、残念ながら今回はただ見るだけ。
ただ、ここに参加ができ、その場の雰囲気を味わえるだけでも特別な経験となった。
改めて思う。宗教ってすごい。
これだけの人をひきつけてやまないイエスやキリスト教ってすごい。
そして、行進の最中に遠くからイスラムのコーランが聞こえてくるこの街もすごい。
多くの日本人同様、宗教に詳しくはないが、この文化に触れられただけでエルサレムに来た甲斐があった。
●外で危険な音!?
相変わらず昼間の陽ざしは強く、今日はたくさんの見どころを回ったためすごく疲れた。今日は早めに帰ってゆっくりしよう。
帰り道のスーパーでパスタとパスタソースを買い、宿のキッチンで調理。最近、中東料理にもちょっと飽きていたのでトマトのパスタ(スペインで買っていたツナも入れて!)はとてもおいしかった。
今夜は外でパン!パン!と花火のような音(たぶん花火じゃない…)がしてちょっと不安だが、外を見る限り一応この辺の街は平和そのもの。今日は安息日なのでお祭り的な行事の音ならいいが。。
明日の予定を立てつつ、今日はゆっくり寝よう。
Go to Bethlehem パレスチナ自治区ベツレヘムへ行く
今日は、エルサレムからパレスチナ自治区のベツレヘムへ行く。
●空港のようなセキュリティを潜りパレスチナ自治区へ
パレスチナ自治区へは、まずダマスカス門近くから21番のバスでパレスチナとのボーダーへ向かう。
ダマスカス門からチェックポイントのゲートまで約1時間。そこで、バスを降り、分離壁に設けられたチェックポイントへ入る。
荷物のX線と金属探知ゲートを潜り、係員にパスポートをちらっと見せチェックポイントを抜ける。いわゆる国境な訳で、セキュリティは空港のようだ。
いよいよ、イスラエルからパレスチナ自治区へ入る。
●分離壁の落書きと平和への願い
イスラエルとパレスチナ自治区とを分け隔てる分離壁には様々な落書きがしてあるが、ヨーロッパにあるような遊びの落書きとは訳が違う。
平和への願いや自由をテーマに落書きが描かれているのだ。
その中に、ちょっと風変わりな落書きがある。それは、だた一本の線。水色一色で描かれたその線をたどって行くと、分離壁にどこまでも続いている。
これも意味ある落書きのひとつだが、この線を引いた人はどんな思いで、どんな願いを込めて水色のペンキを分離壁に走らせたのだろう。
●分離壁の有名な落書き
さて、パレスチナ側でもアラブ人は相変わらず客引きに忙しい。
ゲートを通り抜けるなりすぐに、タクシーの運転手が近寄って来た。ボーダーから街へは距離があるため、どっちにしてもタクシーには乗らないといけない。さあ、交渉開始。
最終的には、1人15NIS(4人で60NIS)で有名な壁の落書き5ヶ所と、聖誕教会までの送迎で交渉成立。
タクシーによる、分離壁ツアー開始。
大男が一息で分離壁を取り払う巨大な壁画や、パレスチナの女の子がイスラエル軍人のボディチェックをする絵など、とても印象的な絵ばかりだった。
それが、街中に普通にあるのがまた感慨深い。
約束通り5ヶ所の絵を見終え、聖誕教会へ。
●パレスチナの聖地を巡る
聖誕教会は、イエスの誕生した場所に建てられた教会で、多くの巡礼者で賑わっていた。
しかし、地球の歩き方ではこの教会についての情報が乏しく、教会内の見どころがいまいち理解しきれなかったのが残念。まあ、おかげで他の巡礼者にくっついて回ることで、ここはクリスチャンにとって特別な場所だというのを肌で感じ取ることができたのは良かった。
次に、ミルク・グロットへ。
マリア様の母乳で床がミルク色に染まったという伝説の教会は、その伝説がイメージできるようなかわいらしい作り。
外は相変わらずの暑さなので、涼しい教会内でしばらく体を冷ます。
控えめな客引きをあしらいつつ、次の目的地へ。
●羊飼いの野へ
途中、シャワルマ屋さんでサンドイッチを購入。アラブのシャワルマは安くておいしい。
丘を下り、ダビデの井戸、聖ヨセフの家と引き続き巡礼地を巡る。
そこからタクシーに乗り、羊飼いの野へ。
毎度のことタクシーの運転手はメーターを使いたがらず、言い値で乗せようとしてくる。何とかメーターを使うことで交渉する。
やはり、最初の言い値の20NISがメーターを使うと10NISで行くことができた。
神の使いが羊飼いに聖誕を告げたその丘は、小さな教会が建っており、内部のフレスコ画は当時の情景を美しく描いていたのが印象的だった。
●隣町ヘブロンへ
戻りはセルビスがちょうど来たので、それに乗りムジャンマへ。
ムジャンマからセルビスを乗り換え隣町ヘブロンへ向かう。
この街は、パレスチナとイスラエルの関係をリアルに見ることができると、宿の情報ノートに書いてあったのだが、あまりに情報が少なく目的の場所にはたどり着けなかった。
ただ、街の人は皆優しく、とても良い雰囲気。ヘブロンの街では、ユダヤ人の子供がアラブ人の青年と遊んでいたりと日常を見る限りとても平和。
しばらくスークを散策した後、セルビスに乗りベツレヘムへ戻る。
●ベツレヘムからエルサレムへの帰り道はちょっと大変
行きも帰りもベツレヘムからヘブロンの運賃は1人8NISと安い。
しかも、タクシーがちょっと大きくなったような感じの車(VWのバン)なので乗り心地はとても快適。
ベツレヘムへ戻り、そこからエルサレムへの帰りのバスはツーリストお断りだったりとちょっと大変な思いをしたが、チェックポイントまではタクシー、チェックポイントからダマスカス門までは21番のバスと乗り継ぎ何とか帰ってくることができた。
複雑な問題を抱え、様々な文化がMIXされている聖地イスラエルはホントに興味深い土地だ。
今夜のエルサレムは肌寒いくらいの気温。昨日と違って蚊の元気が無いので、今日は良く眠れそうだ。それでも一応タイで買った最強うのモスキートブロックを塗りたくって寝ることにしよう。
かつや
Go to Jerusalem ノースタンプでイスラエル入国!
昨日、ルアイさんにタクシーを手配して(特別料金で!)頂き、約束のタクシーは6時過ぎにホテルへ到着。
特別料金からさらに値切り、1人4JDでキングフセイン橋へ向けて出発。1時間程でヨルダンとイスラエルの国境キングフセイン橋へ到着。
●ノースタンプでヨルダン国境を越える
ノースタンプの方法は情報ノートできちんと予習していたので、後は運次第か。
まずはX線の荷物チェック(出発ロビーの機械が壊れているのか、なぜか到着ロビーの機械を案内された)を受けた後、出発ロビーで待つ。
8時に窓口がOPENし、パスポートを提出。今日最初の「ノースタンププリーズ」。
ヨルダン側では、問題なく別紙にスタンプを押してくれた。ちなみに、ヨルダンの出国税は無くなったようだ。
パスポートを預けたまま、イスラエル行きのJETTバスに乗る。途中、車内チェックのため乗客全員がバスを降ろされ、銃を構えた格好のまま軍人がバスの中へ突入。ここはヨルダンとイスラエルの国境。物々しい。
預けていたパスポートはバスの中で返却後、スタンプを押した別紙は回収された。
●いよいよ勝負のイスラエルイミグレ
9時前にはイスラエルへ到着。
バスを降り、まず大きな荷物を預ける。その時、パスポートに荷物預かりのステッカーが貼られたが、これもシリア入国時にひっかかるらしいので、後で剥がさないと。
まずは、ロビーに入る前にパスポートチェック。ここでも「ノースタンププリーズ」と念のため伝える。
その後、ロビーに入り手荷物のX線と、金属探知のゲートを潜る。まるで飛行機に乗る前のようだ。
次に、旅行者用の列に並び、係員のお姉さんからの合図を待つ。しばらく待つと、1番の窓口へどうぞと合図があり、ヨルダンの宿から一緒だった4人でいよいよ勝負のイミグレへ。
今日最後の「ノースタンププリーズ」。
入国審査官からすかさず「Why?」。
そう。その流れ。その質問は知っている。答えはばっちり用意済みだ。
「トルコへ陸路で行く時にシリアを通るから。」さらっと答える。
特に不信感は無し。そして、他の質問も全て想定通りで「イスラエル入国の目的は?」とか「どこに泊まる?」とか、終始にこやかなやり取りで4人への尋問は終了。
無事、別紙のスタンプをGET。パスポートは無傷のまま、荷物をピックアップし、別紙が回収されるポイントを通りイスラエル入国が完了。
さっそくヨルダンディナールをイスラエルシュケルへ両替。気になるレートは街中の両替商と比べて3?4円高いくらい。
その後、バスチケットを40NIS(荷物込み)で購入し、バスでエルサレムのダウンタウンへ移動。
ホテルへチェックインするころには13時を回るくらいになってしまった。朝早くからなかなかハードだった。
ただ、エルサレムは金・土と身動きが取れなくなるので、今日のうちに見れるところを見ておこう。
●聖墳墓教会を訪れる
ちょっと宿で情報を調べてからダマスカス門へ。
1週間分くらいの現金を入手しておきたかったが、その辺のATMはATM使用料のかかるタイプ(ATM側で手数料を取られて、さらにCITI BANK側でも取られてしまう)で割に合わないので、手持ちの100ユーロを取り合えずスーク入口付近で両替。レートは1NIS=0.2ユーロ=23円くらい。
さて、今まで色々なスークを見てきたが、イスラエルのスークは他よりちょっと洗練されている。
物価も高いが、その辺のレベルも高そうだ。
最初の見どころはスークを進み、聖墳墓教会へ。
他のチャペルと違い、さすが聖地という重みがすでに周囲の空気から感じられる。地下や上の階にも様々な形でイエスキリストが祭られている。
多くのクリスチャンの人々が巡礼に訪れており、この風景はとても美しい。
あっという間に2時間近く経ち、次は嘆きの壁へ。
●嘆きの壁を訪れる
今度はユダヤ教の聖なる場所だ。
近くまで行くと、壁の向こうにはイスラムのモスクの金のドームが見える。
3つの宗教全ての聖地エルサレム。すごいパワーを感じる。
嘆きの壁では、正装のユダヤ教徒が壁に向かって祈りを捧げている。祈りの方法も独特で、興味深い光景だ。
今日はハードだった。
ピザとビールを買って、4人でピザパーティ。
しばらくゆっくりと寝てない気がする。今日は特に眠い。。
●エルサレムの安宿「PalmHostel」
ダマスカス門近くでエルサレム観光に便利な立地。部屋はあまり清潔とは言い難いが、キッチンや無料のWifiがあり設備やコモンスペースは充実している。
清潔さを求めなければ、安く快適な宿。
宿泊費用(ドミ):1泊 40NIS(1人)
かつや