Antarctic Dream Day 4 南極上陸クルーズ4日目 いよいよ到着南シェトランド諸島
朝、目を覚ますと2日間悩まされた船の大きな揺れが治まっている。いよいよ、荒れるドレーク海峡を越え、南極半島の北に位置する南シェトランド諸島に到着だ。
●南極上陸1本目 Aitcho Islandsは右も左もペンギン
70人ちょっとの乗客が乗るAntarctic Dream号は小さい船とはいえ、港も何もない天然の島への接岸は無理。ということで、南極上陸クルーズでは、ゾディアックと呼ばれる10人乗りくらいの小さなゴムボートで上陸する。
朝食後の朝9時。
ゾディアックの準備が整ったと、アナウンスが船内に響く。
船で借りた長靴と防寒着を身に着け、救命胴衣を装着。Antarctic Dream号のタラップを降り、ゾディアックに乗り込む。
ゾディアックで初ランディング!そして、ついに上陸。南極。
とにかくペンギンの数がすごい。
ゾディアックを降りた直後からペンギンが間近に数百羽。そして、視野を少しばかり広げると数千羽のペンギンが海岸に広がっている。5m以内に近づくなとレクチャーでは教えられていたが、そんなのとても無理なくらい島がペンギンで埋め尽くされている。
ペンギンの間を何とか進み、島をくまなく見て歩く。上陸時間はだいたい2時間くらいの予定。ペタペタと歩くペンギンの姿はたまらない。
この島に生息するジェンツーペンギンは、この時期、羽毛が抜けはじめ、大人になりかけの子供ペンギンがたくさんいる。
ペンギンだけじゃなく、オットセイも浜辺でごろごろしてたりする。
●南極上陸後のスープ
ペンギンが住む世界、南極は今のシーズンが夏。
それでも恐らく一桁代の気温。そんな場所に2時間もいると、たとえ防寒着を着ていても体の芯から冷え切ってしまう。
そんな状態を分かっている南極上陸クルーズでは、ランディング(上陸)から帰ってくると、暖かいスープが待っている。
ここで働くスタッフは、まるで高級ホテルで働いているかのような振る舞いでサービスをする。ランディング後のスープは、そんなスタッフの優しい心遣いを感じる。
午前中のランディングが終わると、レストランフロアにはランチが用意される。今日のランチのメインはさばのような魚の料理。Antarctic Dream号はチリ船のため、魚介を使った料理が多い。さっぱりした味付けが飽きずに食べれそうで良かったが、醤油が恋しくなる。
南極上陸クルーズでチリ船(Antarctic Dream号)を選ぶ場合は、醤油を持ってくると重宝するかもしれない。
●南極上陸2本目 Half Moon Islandは変な顔のペンギン
南極上陸2本目のHalf Moon Islandには、変な顔のヒゲペンギンたくさんいる。
一回目に上陸したAitcho Islandsとは近い距離にある島だが、ここはヒゲペンギンの島のようだ。
ここも2時間ほどかけて、島をぐるっと見て回る。
まだまだ小さなペンギンもいてかわいい。でも、みんな泥だらけ。。
足場も悪く、船で借りた長靴が大活躍。ペンギンの小さな体で、ぴょんぴょんと岩を飛び移っての移動は大変そう。
帰り道の途中、潮が満ちてきたため歩いてきた道が海に浸かりはじめていた。危なく南極に取り残されるところだった。
そして、この島には壊れた船が浜に打ち上げられていた。
この壊れた船の船員はこの後どうしたのだろうか。。。
また、ここHalf Moon Islandには、アルゼンチンの基地もあったが、ウチらの船はチリの船なので特にそこへは寄らず。
そして島の近くには、黒いアルゼンチン軍の船が停泊している。
ここは南極。本来どこの国にも属さない領土のはずだが、なんだかこの両国ピリピリしている。
●チリワインと酔い止め薬
ランディング(上陸)から帰って来ると、ランディング後のスープ、コーヒーブレイクと続き、すぐにディナー。
間違いなく食べすぎ。南極上陸クルーズ恐るべし。
ディナーが終わると、翌日のポイントに向けて、Antarctic Dream号は移動し始める。と同時に、またしても大きな波に身を任せるように船は大きく揺れる。
早めに酔い止めを摂取。すると、とたんにガクンと眠くなる。この薬、恐るべし。
ちなみに、チリ船であるAntarctic Dream号はチリワインもディナーの時間に飲み放題。あきえはで赤ワインでガクンと眠くなる。赤ワイン、恐るべし。
かつや
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