Posted by Akie on 11th 4月 2011

SAJAMA HOT SPRING サハマの温泉

クスコに滞在していたとき、何人もの旅人が言っていた。
”ボリビアの温泉、サハマはヤバイ。”

○リャマと温泉天国、サハマ国立公園

富士山が二つ、パタゴニアのパイネ&フィッツロイにありそうな山も一つずつ。
ベースキャンプしつつ、6000m超級の山にアタック出来る世界有数のトレッキング&クライミングスポット。

それがボリビアにあるサハマ国立公園。

なんだけれど、日本人に人気なのは登山でもトレッキングでもなく、
この国立公園に湧き出ている温泉!

海外の温泉のイメージ。
どうせぬるいんでしょー とか プールみたいなアレでしょー。とか・・

でも、ここは違いました。正真正銘、日本レベル:bikkuri:
富士山を眺めつつ、温泉に入り疲れをとる。。

そんな日本人なら誰もが憧れる場所でした。

○いざ、温泉へ~

温泉までの道のりは結構果てしない。

でもその先に温泉が待っている!と思うと、苦に感じない・・
のは日本人の凄いところ?
(温泉嫌いのかつやは嫌そうだけど)

まずはバスターミナルへ。

ここで最初の目的地までのチケットをゲットし、バスに乗り込む。
※詳しい行きかたは2日目のブログにて。

乗客ガラガラ。その割には発車本数の多いバスは目的地目指して進んでいく。
その時間、およそ2時間。
ウトウトと眠~くなったところでバスは最初の目的地、パタカマヤに到着。

○早い者勝ち、1日1便のコレクティーボ。

パタカマヤは、のんびりとした田舎町。

次なる目的地へは1日1本のコレクティーボにて移動。

既に温泉に言ってきた旅人からは、
「人数が集まらないとなかなか発車しない。
10時位から人数を集めだすけれど、結局揃うのは13時頃。
あんまり早く行っても暇だよ。(早くても)11時くらいでいんじゃないかなー」
と聞いていた。

が。

私たちが着いた11時には、コレクティーボはほぼ満席!
私達とヨーロピアンツーリスト1名が乗り込み、残り僅か1席に。

ぎりぎりセーフ!
早めに行くのに越したことはないかと。
この日は人数が早めに集まったため、12時に出発しました。

満員御礼のコレクティーボは満載の人と荷物を載せて走り出す。

ここからサハマ国立公園までは180km、3時間ほど。
途中うっかり寝たりしながらサハマを目指す。

いい景色だな~

午後17時。予定より1時間遅れでバスはサハマ国立公園に到着。

日没まで残り僅か2,3時間。

温泉までは、ここから更に2時間ほど歩かなければならない。
早くしないと日もくれちゃうし、急がないと!

事前に聞いた話しだと、運がよければヒッチハイク可能
温泉手前まで車で連れて行ってもらえるとのこと。
ただ、通る車はめったにいないので見つけ次第ヒッチするのがポイントらしい。

うちらの場合は残念ながら車は1台も現れず。歩いて温泉を目指した。

温泉までの道は簡単。ひたすらまっすぐ道を進み、
遠くに見える黄色い家(温泉の目の前にあるホテル)を目指していけば良い。

ひたすらまっすぐの一本道。

それなのに。

まさかの迷子。

黄色い家は目の前にあるのに、
気づけば目の前には大きな川が立ちふさがり、向かい岸まで行くのは無理そうな状況に。

どこで道、間違えたんだろう・・:taran:

道を聞きたくても尋ねられる人もいなく、標識もない。
まわりにいるのはリャマ・リャマ・リャマ・・・


暗くなってきた・・

国立公園入り口まで引き返す事も考えた・・が、

絶対どっかに川の切れ間があるはず!!

そう信じて歩いて渡れそうな所を探す。
なんとか、比較的水位の低い場所を発見!

と、

わんわん:bikkuri::onpu2:

いきなりワンコ登場。
しかも人懐こくてかなりかわいい。

私達が川を渡ろうとしていると、
道案内でもするようにスッと向かい岸までジャンプしていった。
向こう岸で私達を待つわんこ。

その姿にも背中を押され、靴を脱ぎサンダルに履き替え川に足を入れる・・
つ、冷たーーーーーっつ><

気合の川越えで見事向かい岸へ到着成功。

周りは既に真っ暗

周りには細い溝のような川がたくさん流れており、
気をつけて歩かないとちょっと危ない感じ。

案内人のガイドに従い、目的地を目指す。

温泉への道って、こんなにハードだって誰か言ってたっけ??

・・・

温泉のある黄色いホテル前に着くと、人の気配。

パタカマヤのコレクティーボから一緒だった彼だー!

同じく温泉目当てでサハマへやってきたドイツ人のフェリス。

彼は迷子にもならず、結構前に到着したそう。
そしてフェリスからは悲しいお知らせが。

「黄色いホテル、誰もいないんだ。今日泊まることは不可能っぽい。僕達野宿だね・・

えーー!

ここまで来れば、暖かい部屋でゆっくり出来ると思ってたのに。

「私達、野宿出来るような装備、今日持って来てないの。。」
そういうと、彼はマットレス代わりに大きなビニール袋と布を貸してくれた。

なんて優しい・・涙。:namida:

寝袋だけは持ってきていたので、なんとかこれでしのげそう。

欧米人ツーリストは無償の優しさが多い気がする。

○やっと温泉!

寝床が確保出来たところで念願の温泉へ入ることに。

ここの温泉は、一見ただの川みたい。
最初みたときは、なんてナチュラルなんだろーと新鮮に感じた。

湯加減のちょうど良い温泉に浸かり、しばし寛ぐ。
外の気温はぐんぐん寒くなっていくけれど、温泉に入ってる分には問題はない。

あー、朝までずっと入ってたいなー

湯加減は、源泉の近くが一番熱め。日本人好みのいい温度。
フェリスは熱すぎず、ぬるすぎない中間エリアがお気に入り。

3人で独占する天然露天風呂。

最高すぎる・・

空には星が満点。

天の川が虹のようにかかってる。その天の川の中を流れる無数の流れ星。
この星の数、ウユニの宇宙越え。

「明日は月が去り、星が去り、太陽がやってくるとこを
温泉入りながらみたいんだ。」

フェリスの粋な言葉。

それ、乗った!

明日は早起きしてそれを楽しもう。

ひとしきり温泉を満喫したところで
寝袋にくるまり就寝。

ワンコが近くでワンワン吠えている。

いい警備員・・

つづく。

あきえ:a_house:

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