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In Banff バンフの街を歩く
カナダ滞在の残りの期間で、バンフから北上し、カナディアンロッキーの見どころを回る。
今日もその予定で動くことを考えていたが、パブリックな移動手段が見つからず一旦街へ出てみることに。
●いいレンタカー屋さんが見つからない
パブリックな移動手段がないので、ここから先動くには現地ツアーに参加するか、車を借りるかだ。
たぶんツアーは高いので、宿の人にお勧めのレンタカー屋さんを聞き、レンタカーを借りる方向で一旦費用比較をしてみることに。ところが、おすすめのバジェットというレンタカー屋さんは、あいにく空きの車が無く、メジャーどころのAVISはやっぱり高い。
仕方ない。ツアーも検討してみるかと、バンフの街の中心部にあるInfoに情報収集へ行ってみる。しかし、ツアーは150CADくらいするような高いものばかりで、しばらく途方に暮れる。
気を取り直して、Infoで別のレンタカー屋さんは無いか聞いてみると、一覧表をくれた。
かたっぱしから当たってみよう。まずは1件目。エンタープライズなんちゃらレンタカーへ行ってみる。窓口のお兄さんに尋ねてみると、明日の車に空きはある。しかも、AVISよりも15%くらい安い。窓口のお兄さんの感じも良いし、保険もすべてカバーのタイプ。よし。ここに決定。と明日の予約をお願いする。
●今後の予定を立てる
ようやく足の確保が出来たので、宿へ戻り次のダラスへのフライトまでのカナダにいる期間の予定を立てる。カナディアンロッキーの見どころは、アイスフィールドパークウェイというバンフからジャスパーまでの道沿いに散らばっている。カナダは大きな国。やっぱり車が無いと観光は厳しいようだ。
いよいよ、明日からレンタカーの旅。
右側通行に左ハンドル、マニュアルシフトでもちろんナビも無し。しかも半年ぶりの運転。安全運転で行こう。
Go to Banff カルガリーからバンフへ
今朝のカルガリーは若干寒い。いよいよカナダも秋が終わりに近づき紅葉もクライマックスだ。
今日は、いよいよお世話になったチャーリーさんご夫婦にお別れを告げ、カルガリーからバンフへ移動する。
平日の忙しい朝にも関わらず、ウェンディーさんお手製のサンドイッチをお弁当に頂き、チャーリーさんには駅まで車で送って頂いた。なぜ、こんなにも優しくしてくれるのだろう。カナダの人たちはホントいい人ばかりだ。
●バスディーポへのバスが無い。。
Cトレインで街の中心部まで行き、そこからやや離れたバスディーポまでは市内バスで行く予定。しかし、いざ街の中心に着いてみると、バスディーポ行きのバスが見つからない。歩き方に書いてあった18番のバスの運転手に聞いてみるも、「このバスは行かないから31番に乗って」と言われ、1時間後ようやく来た18番のバスに聞くと「ぐるっと回って行くから1時間はかかるよ」と。
幸いにも、昨日歩いて行っているので道は分かっている。重い荷物で気は進まないが、歩いてバスディーポまで行くことに。
●グレイハウンドでバンフへ!
昨日歩いていただけに、バスディーポまでは意外と早く着いた(中心部から15分くらい)。寒い中1時間もバスを待たなきゃ良かった。。
厳重なセキュリティチェックを済ませ、バスに乗り込む。カルガリーからバンフまでは1時間半くらいとあっという間に到着。
さて、バンフのバスディーポに着いたものの、現在は廃線となっている駅のせいかなんか寂れてる。。しかも、今回は宿も予約していなかったので、まずは街の中心まで歩いて行ってみることに。ちょうど、バスの運転手さんが中心はあっちだよと教えてくれたので、その方向まで歩いて行ってみる。
○カルガリーからバンフへの行き方
カルガリーのバスディーポ(通称 グレイハウンドのバスディーポ)から、1日6~7本はバスが出ています。ちなみに、カルガリーのバスディーポまでは中心部から徒歩がおすすめ。
カルガリーからバンフまでのバス移動費用:20.79CAD(S割引)
●バンフの街は日本人ばかり!?
街の中心の通りまで来ると、なんだか観光地の雰囲気が出てきた。とりあえず、目星を付けていた宿へ電話してみる。ちょっと待ってねーと、何回か内線を回された後、なんと日本語の話せるスタッフが対応してくれた。無事、部屋は空いており宿への行き方も教えてもらった。
市内のバスに乗り、宿へ向かう。フロントでチェックインの手続を行おうとすると、こんにちはと日本語で話しかけてきた。さっきの電話対応をしてくれた人だ。名前はトムさん。24歳のトムさんは、目黒雅叙園で働いていたり、函館に住んでいたりとかなりの日本ツウで話も弾む。そういえば、バンフに着いてからやたらと街中に日本語を目にする。さっき乗ったバスにおいては「小銭をご用意ください」的な案内まで書いてあった。
チェックイン後、再度街へ出てみる。ぶらぶらしていると、いるわいるわ日本人の団体客。比較的ご年配の方々がずらずらとバンフの街を歩いており、ここに住んでいるカナダ人よりも多いんじゃないかってくらいたくさんいる。先日、イギリスで会ったえりこさん(カナダでもワーホリをしていた)に聞いて初めてバンフの街の存在を知ったくらいなのに、日本では今人気の旅行地なのだろうか。
確かに、カナディアンロッキーは魅力的な場所だが。。
●バンフの安宿「HI – Banff Alpine City Centre」
バンフには安宿が少ない。しかもHostelling International系列ということで、そこまで期待していなかったが意外と良かった。設備もきれいで、共有スペースも申し分ない。その上、WiFiが部屋でも使えたり、広いキッチンがあったりと良い安宿の条件をすべてクリアしている。もちろん、スタッフの対応も良く、日本語の通じるトムさんもいる。
若干、街の中心部から離れているが、無料のバスチケットをもらえるため移動費はかからない。宿にチェックインのため最初にバスに乗るときも、ホステルに行くと運転手に伝えたら無料になった(たまたまかもしれないけど)。ちなみに、中心部からここまでバスで5分くらい。バスは40分に1本しかないので、下りは歩きでもいいかも(徒歩だと20分くらい)。
宿泊費用:ドミ4人部屋1泊 29.75CAD(YH会員証有り)
In Calgary カルガリーの街をぶらぶら
今日は、カルガリーの街をゆったり散策する。
歩き方を見るも、特にこれといった見どころもないようなので、主に街をぶらぶら”ゆったり”観光してみる。
●バスディーポでの厳重なセキュリティ
チャーリーさん宅からはバスで最寄の駅まで移動し、そこからCトレインで街の中心部まで行く。
カルガリーのCトレインは、郊外では普通の電車と同じく専用の敷地を走るが、中心部まで来ると路面電車となり車やバスなどと共存して走る。これまで、色々な国でトラム(路面電車)を使い非常に便利だったので、乗り換えなしで電車が路面電車になるカルガリーの交通システムは良く考えられているなと感心。
さて、明日はカルガリーからバンフへ移動する。
移動手段としてカナダのメジャーな長距離バス「グレイハウンド」を使うので、事前にグレイハウンドのバスディーポ(バスターミナル)で時間を調べておかねば。
街の中心部からバスディーポまで歩いて行ってみる。途中、歩道のない道もあり、カナダの車社会っぷりを痛感。
やっとの思いでバスディーポまで到着しターミナル建物内へ入る。目に入ってきたのは、乗り場のゲート前で行われる厳しいセキュリティチェック。まるで空港のようだ。以前、あったカナダのバスで起きた残忍な事件やテロに対しての予防だろう。ここはアメリカ大陸。
チケット窓口に確認したところ、早朝と午後一、夕方から夜にかけてとカルガリーからバンフへは1日6~7本はバスが出ている。明日のバスの時間もわかったので、いよいよカルガリーのダウンタウン巡りをする。
●街の雰囲気はとても穏やか
午後からゆったりと時間をかけ、街を散策してみる。
この時期のカルガリーの街は、紅葉とハロウィン一色だ。スーパーには大きなかぼちゃが店先を彩り、雑貨屋さんはホラーな人形をおどろおどろしくディスプレイしている。中には、変身グッツを専門に扱う店もあり、マリリンモンローに扮したちょっと大きめのおねえさんにはちょっとびっくり。
街を歩いてみると、カルガリーの街を行きかう人々や様々なお店の店員さんなど、人がものすごく穏やかで親切なのが分かる。広大な自然に包まれて生活すると、人は穏やかになるのだろうか。特に主だった見どころはないが、カルガリーを満喫。ゆったりと過ごすにはちょうどいい街かも。
●気付いたら一眼レフを購入
街を歩いているとカメラ屋さんが目に入った。
過酷な自然環境の中東に長くいたせいか、最近カメラの調子が悪い。まだ買って一年も経たないソニーのサイバーショットが埃にやられ、ズームをすると写真に埃の影まで写るようになってしまった。日に日に埃の存在は大きくなってきており、写真を撮るとせっかくの美しい景色も台無しになってしまうような状態。
そこで、藁をもすがる思いでカメラ屋さんに入ってみる。
店内に入ると、そこにはコンパクトカメラから一眼レフまでたくさんのカメラがずらっと並び、まさにカメラの専門店。カメラの修理ってやってますか?と聞いてみる。すると、ちょっと見せてと店員さん。カメラを触る手つきが専門家を物語っている。
何も言わずにレンズのクリーニングや、エアーでカメラ内部の埃を飛ばす作業をやってくれた。しかし、全く改善されない。アラブの砂埃はカメラの心臓部であるセンサーにまで到達し、もはや工場での専門的なクリーニングを行うしかないそうだ。
修理費用も高額で、もちろん修理を待っているような時間もない。そこで、新しい旅のお供を探すことに。
店員さんの最初の提案は防水デジカメ。サイバーショットの一見防水には見えないようなスタイリッシュなデジカメ。確かに、水が入らない構造なら砂や埃にも強く、過酷な環境に耐えうる設計だ。ただ、今のところサイバーショットに対してあまり信用がないため却下。他にも色々なデジカメを勧めてくれたが、スイッチONでレンジがにょきっと出るタイプのデジカメは同じように埃が入るトラブルがつきものだそうだ。
そこで続いての店員さんの提案は一眼レフ。レンズが外せるため、内部に入った埃をクリーニングするために本体を分解する必要が無いためだ。ただ、本格的な一眼レフは巨大なうえ高価。あのシャッターを切った時の音やファインダーを覗く感じはたまらないが、あと一歩購入に踏み切れない。
そんなウチらの様子を見た店員さんは、最後のとっておきのカメラを披露する。コンパクトデジカメの機動性を備えつつ、一眼レフの利点である大きなセンサーと大きなレンズを備えた「OLINPAS PEN」だ。ちょっと無骨でレトロなデザインと、コンパクトで丈夫なメタルボディ、そして何といっても一眼レフ特有の立体的で色鮮やかな写真が撮れるPENに一瞬で虜に。
正直、最近のカメラは大体性能いいし、デジカメなんて何でもいんじゃん、なんて今まで思っていたが、いいカメラを使ってみるとやっぱり違う。試し撮りでシャッターを切るたびに買わなければいけない気になってくる。
ということで、5分だけ外で考え、購入決定。
デジカメの埃どうにかならないかな?と軽い気持ちで入ったカメラ屋。気付いたら、一眼レフの入った袋を持って店を出ていた。親身になって一緒に検討してくれた店員さんの営業力にやられた。
あと、これだけ世界中に美しい景色があったら、そりゃ仕方ないよね。
○特別支出
OLYMPUS PEN E-PL1:600ドルくらい
明日は、カルガリーからバンフへ移動する。カナダの大自然がPENにどう映るか楽しみだ。
In Calgary カルガリーの日常に触れる
中欧、北欧と結構駆け足で回ったので、このところスケジュールが結構ハードだった。
カナダといえば大自然。ということで、カナダ滞在の約10日間はゆったりと過ごすことに決定。
●チャーリーさんご夫婦の休日にご一緒させてもらう
今日は、ステイさせてもらっているチャーリーさんご夫婦の休日にご一緒させていただき、カルガリーの日常に触れる。
今日は日曜日なので、まずは教会へ行きミサに参加する。
●カジュアルなキリスト教の集会
以前、ロンドンでもたまたま訪れたウェストミンスター寺院でミサをやっており、伝統的な衣装を見にまとった合唱団による讃美歌に荘厳な響きのパイプオルガン、牧師さんのありがたいお言葉とトラディショナルな儀式を見てきた。
それと比べ、カルガリーの日曜日は全くといっていい程違うものだった。
まず、車で到着したのは教会ではなく映画館。日曜日に集まるのは教会ではなく、映画館の一室を借りて集会をやるそうだ。
通された映画館のホールの椅子に着席し始まるのを待つ。最初の讃美歌は何とロックバンドによるオリジナルソングの演奏。イエスを讃える歌詞をロックのメロディーに乗せ、会場も一緒になってサビを熱唱する。
そして、30分程の演奏が終わると、ステージには牧師さんが登場。
牧師さんと言っても厳かな感じは一切なく、ジーンズにカジュアルなシャツを着こなしたラフな感じのおじさん。しかも、聖書の一説を会場の笑いも誘いながら皆に説明をしている。更に、音楽や映像など映画館の設備を存分に使った演出をし、雰囲気を盛り上げながら聖書の一説を会場に浸透させていっていた。
午前中一杯でミサは終了。終始いまどきな感じのカジュアルな集会は、若者からご年配の方まで意義のある時間を過ごしていた。形を変え、宗教が生活に密着している。ちなみに、アラブの世界では、宗教が生活に密着しているのはここと変わりないが、今もトラディショナルな形式が守られていた。無宗教の日本人にとっては、どちらもとても興味深い。
●オーガニックなマーケットと大自然を満喫
続くカルガリーの休日の過ごし方は、オーガニックなCALGARY FARMERS MARKETへ。
ここは、広い市場のような建物内に産直系の野菜や果物、新鮮な肉などがブース形式で出店されているにぎやかなマーケットだ。
それぞれのブースで試食もたくさんあり、カルガリーの味をタダで楽しむことができる。ぐるっとマーケット内を回りながら、色々な試食を頂く。カルガリーの大自然が育んだ味はどれもおいしく、また、明らかに試食目当てのウチらのような客にも嫌な顔ひとつしない店員さんがこのマーケット、そしてカルガリーの良さを象徴していた。
マーケット内でランチの後(試食だけで済ませた訳じゃないよ)、チャーリーさんの計らいでカルガリー郊外にあるファームの見学に連れて行ってもらった。車で1時間程走ると、見渡す限りの農場と地平線のカナディアンロッキーが車窓に広がり、牛や馬、鹿など様々な動物が飼育されていた。
また、たくさんの木々は黄色に色づき、カナダの秋を演出していた。オフシーズンのため、オーロラを見るのは断念したが、この季節のカナダも捨てたもんじゃない。
その後、お宅へ戻り、庭のバーベキューグリルで焼いたアルバータ牛をごちそうになる。朝昼晩とごちそうになりっぱなしで、申し訳ないくらいだ。優しいご夫婦には本当に感謝。
明日は、カルガリー市内を散策する。
Go to Canada ロンドンからカルガリーへ!フライト満席!?
今日はいよいよヨーロッパ最終日。夕方のフライトでカナダへ向かう。
●世界中の宝物が展示 大英博物館
と、その前にヨーロッパを締めくくるにふさわしい大英博物館を見に行く。
この博物館にはイギリスが世界的に絶好調のころ、植民地化していた国から持って帰ってきたありとあらゆる宝物が展示されている。特に興味があるのが、エジプト関連。6月の半ばから1か月程エジプトを見て回っていたが、「この続きはイギリスで」的な解説が多かった。そう、エジプトの大事な観光資源である考古学の品がイギリスに持ち去られているのだ。
ということで、朝一で大英博物館へ向かう。
地下鉄を降り、大英博物館の方向に歩く。ギリシャの神殿を彷彿とさせる立派なデザインの大英博物館がロンドンの街の中に突如現れる。世界中の宝物を展示するにふさわしい建物だ。
半透明のガラスで構成された美しい天井のエントランスを抜け、早速エジプトルームへ。
●持ち去られた品々とロゼッタストーン
エジプトで見てきた神様の像やミイラなどがきれいに展示されている。中には巨大な像の頭と腕だけ持ってきているものもあり、当時のイギリスのやる気を感じる反面、エジプトにあるそれらよりも状態のよい貴重な品を見ているとちょっぴり切ない気持ちにもなる。
ミイラや像はエジプトでもたくさん見てきたが、大英博物館にしかない物があの有名なロゼッタストーンだ。エジプトのロゼッタで発見され、ヒエログラフを解明する手がかりになった石版はイギリス人に持ち去られ、ばっちり大英博物館に展示されていた。間近で見る石版に刻まれた3種類のテキストはかなりミステリアス。これを発見し、解明した時はきっとものすごい興奮だったろう。
国別に分かれた展示室はかなり多い。時間もないので、気になる部屋をいくつかピックアップして回る。
中でも「日本」の部屋は印象的だった。茶室の説明や鎧兜、江戸時代の人々の暮らしなど、日本的な展示物が多く展示してあり、外国にある日本を紹介する博物館の一室で改めて自国のことを学ぶことができた。
というか、過去の植民地から持ち去ってきた品々を展示するってどうなんだろ?
●ノーシート??
大英博物館から宿に戻り、預けていた荷物をピックアップ。
夕方のフライトに間に合うように、早めに移動開始。
今日のフライトはヒースロー空港から。今度こそ空港間違えをしないように何度もチケットを見る。うん。間違いない。ヒースローだ。
ロンドン中心部から1時間くらいでヒースロー空港へ到着。さすがヨーロッパの玄関。ヒースロー空港はかなり広大で、設備も新しく立派。
さて、まずはチェックイン。セルフチェックイン機にパスポートを差し込み、今日乗る便名を入力する。すると何やら搭乗券ではないチケットが印刷されて出てきた。
「Sorry,なんちゃら unable to process your bookingなんちゃら」
ワンワールドの一周券でブッキングしたフライトなだけに安心していたが、何かがおかしい。
急いでアシスタンスデスクへ。
「チェックインしたいのですが」
「残念ながらあなたたちのシートはありません」
「!!??」
「いやいや、ワンワールドですべて抑えてあるけど」
「シートはありません。あちらで手続きを。」
この窓口ともめても無駄だ。急いで指定されたA14の窓口へ向かう。
●なんか釈然としない。。
窓口名は「フライトマネージメント」とかっこよく書かれているが、列に並ぶ際、最初に話しかけてきた係員の態度が明らかにクレーム対応時のマニュアル通りといった感じのトーンだ。
横には呆然と何かを待って立ち尽くしているスーツケースを持った人たちの列と、窓口には他のスタッフよりもひときわ落ち着いたテンションのフライトマネージャーたち。空港の中でこのエリアだけ異様な空気が流れる。
順番が回ってきた。A14の窓口にチェックイン機から出てきたSorryチケットを渡す。
「あなたたちにシートはありません」
「なんで。なんで。おかしくない?」
「16:45になったらまたここへ来てください」
1時間後にまた来いって…なんだこの扱い。
「なんで16:45にここに来なきゃいけないの?」
「今の時点では席に空きはありませんが、譲ってくれる方を募ります」
これが噂のオーバーブッキングだ。海外ではよくあるらしいが、キャンセルを見越して席数以上の予約を取るってやつ。
「もしそれでも今日のフライトに乗れなかったら?」
「明日の便の搭乗券をこの場でお渡しします」
「あとは?」
「今夜のホテルをこちらで用意します」
「あとは?」
「1人600ユーロの補償金をお支払いたします」
と、結構いい条件を提示してきたが、既に今夜のカナダで約束があるので、仕方なく1時間の時間を潰すためのコーヒーチケットをもらい、時間まで待ってみることに。
1時間後、再度A14へ向かう。すると、ボーディングパスの準備が出来ていた。釈然としないが、チケットを受け取り搭乗手続きを済ませる。結局、最後までスタッフから一言も謝罪は無く、残り少ない時間で広いヒースロー空港内を移動しボーディングパスに書かれたゲートからBA103に搭乗。たぶん、2人で1,200ユーロをもらってたとしてもうれしくないだろうし、今日のフライトに乗れたところで全くうれしくない。
この仕組みってどうなんだろ。いま時のやり方にはとても感じないが、大手航空会社の旧態依然とした体制が変わらない限り改善されないのだろうか。がんばれ、格安航空会社。
ちなみに、One Worldの一周券で予約する航空券のクラスはYなどかなり低いクラス。
VWXY…Z。
犬・猫のひとつ前だったりして。。
●チャーリーさんご夫婦のお宅に宿泊
ロンドンからの釈然としないBA103便は、8時間程のフライトで第28か国目カナダのカルガリーへ到着。
日頃のバス移動などで、長時間乗り物に乗り続けることには慣れているので8時間のフライトは意外とあっという間に感じた。
さて、今日からカルガリーでの滞在は、カウチサーフィンで知り合ったチャーリーさんご夫婦のお宅に泊めて頂く。空港に到着後、最近なんだかめんどくさいイミグレを通過し、荷物をピックアップ後空港出口へ。
すると、こちらを見て感じの良いご夫婦が声をかけてきた。
「ようこそ。カルガリーへ。」
チャーリーさんだ。笑顔での空港お出迎えに、さっきまでのBAに対する嫌悪感も吹っ飛ぶ。それから、チャーリーさんの車でお家に帰りがてら、行きつけのパブでイングリッシュディナー。車の中や食事中に、お二人の話を聞いたりウチらの旅行の話などをする。とても良いご夫婦で、約束を優先してホント良かった。
夕食後、カルガリー郊外にあるお二人の家へ。カルガリーから先の予定をあまり決めていなかったので、カナダのおすすめエリアを聞いたり、一緒にバンフの宿を調べたりする。普段ならまだまだ現役の時間だが、ロンドンとカルガリーでは-7時間の時差があるため、体内時計はすっかりオール状態。用意して頂いたアメリカンサイズのベッドでゆっくりと寝よう。
In London ロンドン市内で身支度を整える
やっぱりロンドンは雨。今日は朝から天気がさえない。
さて、今日から10月。旅の後半戦に向けて、先進国で身支度を整える1日に。
●ロンドンの郵便局から日本へ郵送
この間買ったノートやもう使わないガイドブック類など、そろそろバックパックを減量しないといけない。そこで、北欧より安く途上国より安心して送れるロンドンで荷物を日本に送ることに。
ネットで調べてみたところ、ナショナル・ギャラリー近くの郵便局が良さそうだったので、地下鉄でCharing Cross駅へ向かう。
郵便局へ到着すると、入口に整理券を取る機械があり、奥にカウンターが並んでいる。早速、整理券を取り、順番を待つ。10人近く待っていたが、カウンターの数も多く、それぞれの窓口でお客さんを処理するスピードも速いためあっという間に順番になった。
日本に荷物を送りたい旨伝え、一番安いプランを紹介してもらう。
船便で到着まで2~3か月かかるが、2kgで13.22ポンドと割安なSurface mailというのがあるらしい。
パッケージングを済ませ、再び整理券を取る。すぐに順番が回ってきた。この郵便局はとても効率的に回っていて、良くある大型の郵便局のように何十分も待つということがないのはすばらしい。
ロンドンから日本への郵送費用
◇Surface mail(船便)
2kg 13.22ポンド×3、1kgちょっと 9.65ポンド×1
●ロンドンで日本の本を購入
明日からいよいよアメリカ側を回る。
しかし、いきなりカナダ、アメリカと手元に情報が無い。そこで、日本のガイドブックを探しにロンドンの街中へ。
事前にネットで調べたところ、ピカデリーサーカス駅周辺に日本の本を扱う書店がいくつかあるとのことだったので、歩いて行ってみる。
通りを歩いているとロンドンの街中に日本の三越が現れた。この店内は店員もお客さんもほぼ日本人という状態らしい。三越は入らず、隣のJapan Centreへ。店内へ入ると、おにぎりや寿司、その他日本の惣菜が並び、店の中の匂いまで日本のスーパーのようだ。このお店も店員さんは日本人。お客さんに関しては、半々といったところか。食材の値段も良心的で、ロンドンに住む日本人にとっては心強い存在だろう。
店員さんに本のことを聞いてみる。すると、本を扱う店舗は別になっているとのこと。店員さんに本屋さんの地図をもらうと、ちょうどロンドンにもう一店ある日本の本を扱うお店と同じ通りのようだ。早速、行ってみる。5分程歩くと、さっきのお店と同じJapan Centreの看板が。
中へ入ると、ずらっと日本の本が並ぶ。雑誌や漫画本、ガイドブックと狭い店内に確かに外国にいたら欲しくなるだろう本が厳選されて置いてある。目的のアメリカとカナダの歩き方を発見。もう一店の本屋さんは古本屋なので、購入は一旦保留にし次のお店「徒波(あだなみ)書房」へ。
見つけづらかったので、近くのスーパーに聞いてみる。ここも日本食材を扱うお店だ。他にもこの通り(ブルーワー・ストリート)は日本料理のお店がいくつかあり(ちゃんとしたラーメン屋さんも!)、日本街といった雰囲気。
スーパーの店員さんに徒波書房の場所を教えて頂き、さらに進むとクリーニング屋さんの看板を掛けたままの古本屋さんを発見。
中へ入ると、まさしく古本屋さんって感じ。中古の本が狭い通路の左右にうず高く本棚に陳列され、狭い店舗は本だらけだ。もちろん、この本屋さんにもガイドブックコーナーがあり、歩き方も売っている。幸いにもカナダ編を発見したので購入する。なので、アメリカ編はJapan Centreで購入。
○日本のガイドブック購入費用 in ロンドン
地球の歩き方 カナダ編 09-10(中古):9.8ポンド
地球の歩き方 アメリカ編 10-11(新品):25.5ポンド
●半年ぶりの美容室へ
旅に出て半年。あきえの髪のプリン症状がいよいよ末期に近づく。ヨーロッパ人とアジア人との髪質があまりにも違うため、普段ヨーロッパ人の髪の毛を扱う美容師だとちょっと不安、中東などの途上国でやったらどうなることやら(あきえ談)ということで、これまで全く美容室に行けてなかったからだ。男は髪の毛なんて自分で切れるからどうにでもなるんだけどね。
そこで、日本人の多く住む先進国のロンドンにて美容室に行こうと、カウチサーフィンで知り合ったロンドン在住の日本人の女の子お勧めの美容室を教えてもらい行ってみる。
駅からちょっと遠かったが、無事あきえのプリンが改善された。これでもう中国人に間違われることはないだろう。美容師の方は兵庫県出身で、現在ロンドンでワーホリ中だそうだ。4人ほどいた店内の美容師の方はすべて日本人で、今日来ていたお客さんもすべて日本人だった。こんなにも日本人率の高い都市は初めてだ。
○ロンドンの日本人美容師がいる美容室
●ロンドン在住の女の子とパブディナー
美容室が終わってから、美容室を紹介してもらったロンドン在住のえりこさんと会う約束をしている。
地下鉄で待ち合わせの駅に向かおうとするも、人身事故か何かで地下鉄がストップしている。困った。駅員さんに聞くと、同じ行き先にバスが出ているとのことだったので、急いで地上へ上がる。思いがけず2階建てのロンドンバスに乗ることができ、待ち合わせの駅にもたどり着くことができた。ロンドンのバスは、地下鉄同様オイスターカードが使えて便利。
Tottenham Court Road駅周辺はたくさんのパブがあり、とても賑わっている。あまりにも盛り上がり過ぎているお店だとゆっくり話もできないので、ちょっとだけ落ち着いた感じのパブに決定。
シャンディーというロンドン流の飲み方のビールをえりこさんの真似をして頼んでみる。レモネードにビールを入れて飲む飲み物で、苦味が消えフルーティでさわやかな味になる。日本にもあればいいのに。
パブご飯も注文し、しばし旅行の話をしたり、ワーホリの話を聞いたりする。中でも印象的だったのが、ロンドンでベッドバグが流行っているという話題。一度、ベッドバグにやられると退治するのが大変で、ベッドを捨てるのはおろか、引っ越してしまうそうだ。そうでもしないと気が狂うくらい、恐ろしい虫らしい。怖い。。
ロンドンでベッドバグが流行るなんて、にわかに信じがたい話だが、確かにヨーロッパ人の行動を見ていると分かる気もする。靴のまま部屋に入るのはもちろん、靴のまま椅子に足をのせたり、なぜか逆に外を裸足で歩いていたり。。とにかくがさつというか不潔というか日本人の価値観からすると、信じられない行動をしばしば見る。日本でベッドバグなんて聞いたことないしね。
そんなこんなであっという間にお別れの時間。次回は日本で!
明日はいよいよカナダへ向かう。
Go to London ロンドンへ!が、空港を間違えた!
今日でお世話になったヘルガさんご夫婦ともお別れ。朝5時に空港へ向かうバスの停留所まで車で送って頂き、次は日本で会う約束をしお別れ。
●空港が違う!
朝5時の空港行きのバスに乗りしばらくして、ターミナル番号はいくつだろうと印刷したチケットを確認する。
オスロに到着したのはガーデモエン空港。今日の朝のチケットにはOslo(Rygge)と書いてある。Rygge…リーゲ…あれ?ガーデモエンはどこいった??
リーゲってなんだ!?まずい。。出発する空港確認するの忘れてた。。
急いで、バスの運転手さんに聞いてみる。
「リーゲ空港に行きたいんですけど。。」
「このバスはガーデモエン空港にしか行かないよ。」
「知ってます・・・。」
フライトの時間を確認すると、ハンドルを大きく右にきる。
気が付くと違うバスが目の前に。
「早く降りて、このバスに乗れ!」
間に合うか、リーゲ。
●中心部からリーゲ空港は遠かった。。
乗り替えたバスは、中央バスターミナル行き。このバスで一旦街の中心まで戻る。
この時点で6時。フライトは7時。果たして間に合うか。
その辺を歩いていた運転手を捕まえる。
「リーゲ空港に行きたいんです。」
「フライトは何時?」
「7時です。」
「残念だけど、2時間前にはここを出ないと。。」
「・・・」
リーゲ空港って遠いのね。。
●気を取り直して新しいフライトを予約
しばらく途方に暮れていたが、どう頑張ってももう7時のフライトは間に合わないので、オスロ中央駅のインターネットポイント(90分30NOK)でフライトスキャン。
当日ともなると、やはり高くダイレクトで3万円はくだらない。ただ、ポーランドを経由すると1万ちょっとで行けることが判明。
今度は、Oslo Torp空港(また、違う空港。。)から12:35のフライトを予約。この格安航空会社も他社同様、自分で搭乗券の発行までしないといけないが、朝の中央駅付近ではプリントアウトできる場所もなく、ペナルティ覚悟でトープ空港行きのバスに乗車。
オスロ中央駅から空港行きのバスに乗り、2時間弱で到着。
幸いにもトープ空港にはセルフチェックイン機があったので、ペナルティなしで搭乗券を発行できた。
●ポーランドのイミグレが意外とめんどくさい。。
12:35のフライトでオスロを離陸。1時間ちょっとでポーランドのGdansk空港へ到着。
空港でしばらく待機し、次のロンドン行きの手続きを進める。
Gdansk空港には残念ながらセルフチェックイン機がなく、搭乗券発行手数料の約10ユーロ(1枚辺り)を払いチェックイン。
最近、EU圏内を回っていたため、国境を超える手続きはあってないようなものだった。しかし、この空港ではちゃんとした出国手続きが
必要で、イミグレへパスポートを出す。
これまでの国境超えで、手こずったことはほとんど無かった。日本人のパスポートは最強のビザと言われるのも分かる。しかし、審査官の機嫌が悪かったのか、やたらと質問を浴びせかけてくる。
しまいには、そこの椅子でちょっと待機してろと。どうやらシェンゲン条約のEU 90日間が引っかかっているようだ。
ここまで来て、ロンドン行きのフライトを逃す訳にはいかない。
フライトの時間が迫る中、別の審査官が登場。
「ポーランドには何しに来たの?」
「オスロの前は?」
「その前は?」
「いつEUに入った?」
などなど。
確かにEU圏内ではパスポートにスタンプを押すことはほとんど無いし、EUに入ってからも出たり入ったりしているので、適当に押されたスタンプからは何日間EUにいるかを判断するのは不可能だろう。
「このスタンプはどこの国?」なんて質問をしてくるくらいだし。
審査官の質問にきちんと答えていると、ようやくOKを貰えた。
ちゃんと管理したいなら、パスポートの仕組から変えた方がいいかもね。スタンプの順番はバラバラだし、中にはちゃんと映っていないスタンプもあるし。そもそも、今どきスタンプって。。
●ようやくロンドンへ到着
無事、ポーランドのイミグレを通過し飛行機に乗り込む。1時間ちょっとでロンドンのLuton空港へ到着。今日は全てマイナーな空港。
5月に一度ロンドンに来てから、約5ヶ月ぶりのロンドン。
街は洗練されている感じで、ロンドンはやっぱり都会だ。
バスでヴィクトリア駅まで行く。ヴィクトリア駅はかなり広く、駅の案内標識などを見るとロンドンな感じがする。
早速、オイスターカードを購入し、ヴィクトリア駅から宿のある駅まで移動。もうすっかり夜になってしまった。
今日は空港ミスで1日無駄にした。これからはちゃんと空港を確認しよう(当たり前だけど・・・)。
○今日の格安航空会社:オスロからロンドン
今日臨時で当日予約をした格安航空会社は「Wizz Air」。ポーランドのイミグレ意外は問題なし。空港にセルフチェックイン機があれば、搭乗券を自分で印刷して持っていかなくても大丈夫。
オスロからロンドンへの移動費用:1人当たり
Oslo TorpからGdanskへ:1079NOK
GdanskからLondon Lutonへ:517PLN
○今日の安宿「Smart Hyde Park Inn」
ロンドン中心部にあり観光に便利。ロンドンの安宿って感じで、建物や部屋自体はちょっと狭いが、WiFiも無料で使え設備も問題なし。スタッフの対応など、ちょっと?なところもあるが、まあいいかな。
ドミ1泊1名: 11.99GBP
In Oslo オスロの美術館巡り
今日は、一日かけてオスロを観光する。
歩き方情報では、ちょうど今の時期休みと書いてあったムンク美術館が、ヘルガさん情報でやっていることが分かった。
●「叫び」をはじめムンクの作品を見る
地下鉄に乗りムンク美術館へ到着。過去に何度も盗難の被害にあっているだけあって、ムンク美術館の警備は厳重だ。空港並のセキュリティチェックを潜り、ムンク美術館の中へ入る。
ムンクの作品というとやはり「叫び」が有名だが、それ以外にも素敵な作品が数多く展示されていた。
絵の中心となる人物を取り巻く渦のような独特のタッチは、見る人にとってその絵に様々な解釈を与える。ムンクの作品は他の美術館になかなか展示されていないだけに、間近で見るムンクの作品はとても貴重な体験だった。
●さらに状態のいいムンクの「叫び」を見る
続いて向かったのはオスロ国立美術館。入場料は無料の美術館だが、ここの展示作品はなかなかレベルが高い。
特に良かったのがオスロが誇る芸術家ムンクの展示室だ。
この部屋にはムンクの代表作が凝縮して展示してあり、中でも「叫び」はムンク美術館のそれよりも状態が良かった。ちなみにこれらの作品は寄贈されたものや寄付金により購入されたものらしい。
さすがお金持ちは太っ腹だ。
●ちょっと奇抜な現代美術館
続いて向かったのがオスロの現代美術館。特に目玉の作品は無かったが、現代美術なだけあってどれも奇抜。
これだけ自由に発想できるのがうらやましい。
●まさに彫刻の森「ヴィーゲラン公園」
オスロ観光は実質今日一日だけなので、まだまだ見る。トラムに乗ってヴィーゲラン公園へ。
鉄製の凝った門を潜り、公園の中へ入る。広い公園には、犬を散歩する人やベンチでお話ををする人、ジョギングをする人などいてゆったりとした時間が流れている。
そのまま進んでいくとまさに彫刻の森。左右に人物の彫刻がびっしりと並んでいる。なんとこの公園には650体以上もあるらしい。
そして公園のシンボルは、121体の人物で構成された高さ17mの人柱だ。この光景には圧巻される。
どの彫刻も生き生きとしているヴィーゲランの作品を堪能。
●中央駅付近の街を歩く
街の雰囲気を見に中央駅付近を散策。特別見どころはなし。街行く人がおしゃれなのはコペンハーゲン、家具やインテリアが揃っているのがストックホルム、そしてオスロは芸術の街って感じ。
街中でやっていた新商品のプロモーションイベントで、新製品のチョコレートムースとTシャツをもらい、そろそろいい時間なので中央駅のバスターミナルからヘルガさん宅へ戻る。
北欧はマーケティング活動の一環で、結構街中で新商品を配っている。まるで日本のようだ。
●ノルウェーサーモンをわさび醤油で頂く
ヘルガさんと中国人の奥さんミンさんは、結構日本のことが好き。日本茶や日本米、炊飯器にもこだわっていて、今日の夕飯は日本米と本場ノルウェーサーモンを刺し身で(もちろん醤油とワサビ付き!)、そしてミンさん得意のタイスープをご馳走してくれた。
ノルウェーで食べる刺し身と日本米は格別。
いよいよ今日で北欧最終日。
明日は朝の便でロンドンに向かう。
Go to Oslo キアズマを見たあとオスロへ飛ぶ
今日は、フィンランドのヘルシンキからノルウェーのオスロに移動する。
昨日、夜遅くまで作業をしていたため、ちょっと遅めに起き、午後からヘルシンキの街に出掛ける。
●現代美術館キアズマでヘルシンキの芸術に触れる
昨日は月曜日だったため、美術館巡りができず、本日ようやくヘルシンキで行きたかった美術館「国立現代美術館キアズマ」へ行く。
やっぱり現代美術はおもしろい。
表現の領域がキャンバスという範囲を超え、液晶ディスプレイを用いた絵画的な静止映像(?)や、プロジェクターとスピーカーを使った映像作品、そして中でも印象的だったのが、古いブラウン管とヘッドホンを使い99年間の誰かの生涯(作者自身かも)を物語としてまとめた作品だ。
幼いころ父親を無くしたり、精神的に病んだりしながらも、結婚してからは充実した人生を送り、最終的に「私の人生はとてもインタレスティングだった」と99年間を振り返り映画の幕が閉じるというストーリー。自分が死ぬ時に自分の人生をどう評価できるか。楽しかったと評価できるように生きていきたいものだ。
他にも魅力的な作品が数々展示されていた。
ダイヤで出来た巨大なドクロや、中に人間の抜けた跡がある大きなバナナの皮、北欧らしいカラフルな水玉模様のキャンバスや、そして美術館の大きなガラス窓から見える美術館裏の工事中の風景。
国立現代美術館キアズマ、なかなか良い美術館でした。
と、残念ながらオスロへのフライトが控えているので、ここで美術館巡りは終了。宿に戻り、預けていた荷物をピックアップする。
現代美術館キアズマ 入館費用 : 6ユーロ(Sディスカウント)
●今日もノーゲンでフライト
オリンピックスタジアムからヘルシンキ空港までは、ここへ来たバス「FinAir(フィンエアー)」で向かう。
ヘルシンキ空港へ到着し、ラウンジで食料をゲットしたりネットで調べごとをしたりで、あっという間にフライトの時間。
今日のフライトもnorwegianだが、問題なく定刻通り離陸。1時間ちょっとで第27ヶ国目ノルウェーへ到着!
○今日の格安航空:ヘルシンキからオスロ
北欧の格安航空会社といえばやっぱりNorwegian Air。今日のフライトも問題なく時間通り。
ヘルシンキからオスロへの飛行機移動費用:39.82ユーロ(1人あたり)
●ノルウェー在住のご夫婦宅へ泊めて頂く
今日から2泊、カウチサーフィンで知り合ったノルウェー在住のヘルガさんご夫婦のお宅へ泊めて頂く。
オスロのガーデモエン空港に到着し、早速ご夫婦に連絡をしようとやり取りしていたメールを見る。ところが、ここに電話してねの文章の先になぜか電話番号が載っていない。今までサイト上でしかやり取りをしていなかっただけに、会う直前で電話番号が分からないのは大ピンチ。
急いでガーデモエン空港の有料WiFiに接続し、電話ちょうだいメッセージを送信。ただ、いつメールを見るか分からないし、もう夜も遅いので、今日は空港に泊まることになるだろうか。と考えていたその時、ケータイが鳴る。
「ハロー!俺の電話番号はこれだぜ。」
良かった。なかなか、渋い感じの優しい声にほっと一安心。
そこから教えて頂いたバスに乗り、指定されたバス停で下車。夜のオスロは一段と冷え込む。2〜3度の寒空の中、5分程待つとトヨタ ヤリスに乗ったヘルガさんがやって来た。
家に着くと、奥さんが出迎えてくれた。奥さんは中国人で9年はノルウェーに住んでいる。
こっちでは高い日本のグリーンティーを頂きながら、しばらくお話をする。中でも印象的だったのは、ノルウェーでは5週間のバカンス期間を取るのが一般的とのこと。日本人は働きすぎなんだろうか。
明日は朝からオスロ観光。用意して頂いたベッドに潜り込む。寒い空港のベンチじゃなくて良かった。。
In Helsinki ヘルシンキのインテリアショップ巡り
今日は月曜日のため、美術館関連は休み。
そのため、ストックホルムに引き続きヘルシンキでも北欧インテリアのショップ巡りをする。
●スムーズなトラフィックのヘルシンキ
オリンピックスタジアムの近くからヘルシンキ中央駅まで広い道でつながっている。やはりオリンピック開催時に整備したのだろうか。
北欧の歩道は人が歩く用と自転車が走る用に分かれており、車道も車が走る部分とトラムが走る部分に分かれとても効率的にトラフィックが流れている。ヨーロッパでは比較的目にするトラムは、最近のエコブームで見直されている存在。イタリアのミラノでもトラムが復活して走っていたし、フランスのニースでも移動手段としてかなり重宝した。
ヘルシンキのトラムは最新車両とちょっと古い車両が混在して走っている。特に古い車両はいい味を出している。緑と山吹色にカラーリングされた車体はレトロな雰囲気を醸し出しながらも、近代の”エコ”をイメージさせる良いデザインだ。都電もいずれ復活するだろうか。
●ちょっと少ないがやっぱりおしゃれ
さて、そのまま中央駅を過ぎてセントラルマーケットまで足を延ばす。ヘルシンキの中央市場はイメージしていたものとちょっと違い、規模も小さく価格もさすが北欧の値付け。ちょっとした屋台ごはんで10ユーロする。
セントラルマーケットを後にし、2,3軒インテリアショップをチェック。北欧デザインの家具やテキスタイルはどれもほれぼれするフォルムやカラーをしている。基本的に直線は使わず曲線で構成されたチェアーや、なぜそんなにいい色を表現できるのか不思議なくらい素敵なランプシェードなどがたくさん。本気で欲しい。
ただ、ストックホルムと比べるとインテリアショップの数は少なく、すぐに見終わってしまった。街自体もそこまで活気がある感じではない。
●ヘルシンキといえばかもめ食堂
ヘルシンキと言えばかもめ食堂。ここへ来るまでに映画を見たかったが見れず、とりあえず実際にロケに使われたお店を見に行く。まあ、もちろん映画を見ていないので、そこまでの驚きもなし。やっぱり見とけばよかったかな。
さて、ヘルシンキの次はノルウェーのオスロに飛び、そこからロンドンへ行く。そのオスロ→ロンドンのフライトがRyanairで、ここは予約、チェックイン、搭乗券の発行までを全てWEBで行う。すなわち予約番号だけあればチェックインできるというのではなく、自分で搭乗券を印刷して持っていかないといけない。
しかし、北欧にはなぜかインターネットカフェ的な店舗が無い。もう後が無くなってきたので、ツーリストInfoで聞いてみる。すると、やはりネットカフェではなく、駅に設置された公衆ネット端末か郵便局でのプリントアウトを紹介された。駅の公衆ネット端末ではプリンターは無いため、郵便局へ行ってみる。
●郵便局のライブラリーでインターネット
ヘルシンキの中央郵便局のドアを開く。ここはホントに郵便局かと思えるくらいカラフルな商品が店内に並ぶ。まるで雑貨屋さんだ。郵便に関係する封筒や箱など売っているのだが、これまたセンスがいい。
今回はネットをしに来たので、雑貨の品定めは我慢しスタッフのお兄さんに聞いてみる。すると、プリントはできるけど紙 to 紙のコピーのみとのこと。ただお兄さん情報によると、中央郵便局2階のライブラリーでできるかもしれないと有力情報。
急いで2階のライブラリーへ行くと、なんとネットはフリーでプリントも1枚40セントでできちゃうらしい。ヘルシンキ市民じゃないのにタダってすごいね。30分の1ターム利用でロンドン行きのフライトチケットと、ついでにダラス→ニューヨーク往復トラベルドキュメントもプリントアウト完了。良かった。
ヘルシンキでプリントアウトが必要なら、中央郵便局へ!
●しかし日本への郵便は高い。。
郵便局へ来たついでに、この間買ったノートなどを日本へ送る料金を聞いてみた。すると、3kgで70ユーロ以上する。北欧ってなんでも高いのね。。
明日は、ヘルシンキの美術館を巡る。