Posted by Katsuya on 13th 10月 2010

In NewYork ニューヨークの美術館巡り

有名な画家の代表作が凝縮されたMoMAのコレクションはやばい

明日はナイアガラの滝を見に行くので、ニューヨークの街を見れる時間は限られている。

●ニューヨークの中心駅

出勤するエリスちゃんと一緒に5人で家を出る。

まずはペンシルバニア駅(通称PENNステーション。ホントに通称してた)で、アムトラックのチケット窓口へ。ナイアガラの滝まで行くメイプルリーフ号は1日何本か走っているが、カナダ側まで行くと伝えると有無を言わさず朝7時15分発のチケットが発行された。帰りのチケットも同様に、カナダ側からだと1日1本らしい。

さて、駅での用事を済ませ外へ出てみると、さっきは気付かなかったがペン駅の建物がなかなかかっこいい。折角なので、駅前の露店で売っていたでかいサイズのコーヒーを買い、早朝のニューヨークを眺めてみる。洗練された都会の街NYには忙しそうな人々とイエローキャブが良く似合う。

そういえば、あまり海外で見かけなかった電車で寝る姿をNYの地下鉄ではちらほら見かける。それだけNYの地下鉄が安全になったのか、それともやっぱり忙しすぎて疲れている人が多いのか。

●MoMAやばい

MoMAは世界を代表する美術館だろう

今日は美術館を見て回る。

まずはMoMAの名で知られるニューヨーク近代美術館へ。

美術館の名前やおしゃれな外観、表参道にもあるMoMAのショップなどから勝手に現代美術をイメージしていたが、1880年代から1940年代のコレクションがやばい。

今まで色々な有名画家の作品を世界各国の美術館で見てきたが、NYのMoMAにはそれが一同に集結している。ピカソやミロ、シャガールやマティス、ダリやゴッホなど、これでもかってくらい豪華なキャスティング。もちろん、名前だけでなく作品の質もかなり高く、結構な代表作を集めている。さらに、作品の状態がどれも良く、芸術はお金ではないがこのフロアの時価総額はとんでもないんだろうなとつい考えてしまうほどだ。

それらの作品をより深く楽しませてくれるのが日本語のオーディオガイド。中には学生がバイトで吹き込んだような手抜きのオーディオガイドを出すところもあるが、MoMAのオーディオガイドはレベルが高かった。

実際に美術作品の収集に携わるキュレーターや、評論家などが作品それぞれについて解説してくれているので、改めてその作品、そして芸術の深さに気付かされる。

「目の前に広がる現実をリアルに画面に落とすのではなく、画面で表現された現実こそがリアルだ」とか。ん~深い。芸術家は哲学者なのかもしれない。

また、作品の補修に携わった人のこだわりもそのオーディオガイドには録音されていた。

「マティスはホントはニス加工をしたくは無かった。だから、作品の補修にはまずニスを取り除く作業から取り掛かった」など、普段目にする作品がどのようにしてきれいな状態を保っているのか、第二のアーティストとも言える彼らの仕事や、そのこだわりなど、裏方の部分が垣間見えるのがとても興味深かった。

1つのフロアでとても長居してしまった。急いで、他のフロアも見学する。MoMAはとても広い。じっくり見ていたのでは1日終わってしまうので、全てのフロアをさらっと見学。

○MoMA入場費用:12USD(S割引)

●忙しい街のランチ

NYの街の至る所でホットドックなど屋台が出ている

次の美術館への移動の途中、軽くランチ。

NYの街中にはホットドックやファラフェル(中東のサンドイッチ。懐かしい!)、ピーナッツなど色々なファーストフードの屋台(バンを改造してキッチンにしている車)が出ている。なぜ、こんなにも屋台があるのか不思議だったが、昼時になると分かった気がした。

NYはビジネスにしても観光にしても、やることが多すぎて忙しい街なのだ。だから、移動の途中に軽くランチを買ってそのままパパっと食べるのに最適なスタイルが屋台なのかも。日本でいう昼時にそこら辺で売ってる弁当みたいな感覚かな?

特にフライドピーナッツは1.5ドルと安いうえ、かなりおいしかった。

●うずまきの美術館でアイロンをかける女

渦巻きの建物が有名なグッゲンハイム美術館

次は、うずまき状の建物が特徴的なグッゲンハイム美術館を訪れる。

まずは一番上の階までエレベーターで上がり、駐車場のスロープのようなうずまきを徐々に降りながらそこに展示された作品を眺めていく。途中、スロープ以外の展示室も覗く。

こちらにもシャガールやピカソが展示してあった。中でもピカソの「アイロンをかける女」は良かった。中学校の時に美術の教科書に出てきたか何かで好きな作品だったのだが、まさかこんなところで実物を見れるとは思ってもみなかった。

外へ出ると、あっという間に日が傾いてきた。急がねば。

○グッゲンハイム入場費用:15USD(S割引)

●定番の自由の女神タダ見コース

夕日に照らされる自由の女神(タダ見)

最後は、ニューヨークのシンボル「自由の女神」を見に行く。もちろん、リバティ島へ上陸してまで見たいという感じではないので、定番の自由の女神タダ見コースへ。

普通の自由の女神定番見学コースは、バッテリーパークから専用のフェリーに乗って行くのだが(今日もそこには長蛇の列が!)、ただ見るだけで1人12ドルかかってしまうので、無料で自由の女神を見学するコールも今や定番となっているようだ。

グッケンハイム美術館最寄の地下鉄駅から乗り込み、Bowling Green駅で地下鉄を降りる。そのまま島に帰る住民に紛れ、Staten Islandへ渡る無料フェリーに乗り込む。ちょうど夕方の帰宅ラッシュでフェリー乗り場は大混雑。それでも大きなフェリーは次々と乗客を飲み込み、出発時間にはすっかり平らげてしまった。それでも、フェリーの中はゆったりスペース。フェリーってすごい。

自由の女神がある方向のデッキへ出る。

秋の夕暮は少しだけ肌寒いが、それでもデッキの席はちょうど満席くらい。フェリーの中が混んでるわけでもなく、寒いのにわざわざ外へ出ている人たちは間違いなく観光客。分かりやすい。

自由の女神無料クルージングは20分程で終了し、目的のStaten Islandへ到着。ちょうど夕日の時間と重なったため、沈んでいく太陽に照らされる自由の女神はとても幻想的で美しいNYのシンボルだった。

もちろん、このフェリーの航路はStaten Islandへの最短を通るため、リバティ島からはちょっと離れている。自由の女神のサイズはそこまで実感できないのであしからず。

●5人で最後の夜

エリスちゃん宅へ帰る途中、偶然にも一緒に泊まっている台湾の2人と会いそのまま4人で帰宅。彼らは6か月の旅行期間を終え、アメリカの後は台北へ帰るそうだ。ちなみに、今回の旅でウチらが事前に用意したビザはインドビザのみ。それ以外はビザ不要の国が多く、必要なエジプトやシリアでも国境で取得できた。しかし、台湾の2人はヨーロッパやアメリカ、それ以外の国でもビザが必要なことが多く、準備するのが大変だそうだ。日本のパスポートが恵まれているということを実感する。

エリスちゃん宅へ帰り、今日はトルコ料理を囲みながらまた旅行話。面白いことに、訪問している国や見どころは結構かぶっている。2人のエイサーのPCで旅行写真のスライドショーを見ていると、なんだか見覚えのある顔が。

ノルウェーのオスロで泊めて頂いたヘルガさんご夫婦だ。なんと彼らは台湾でヘルガさん達を自宅に招いたそうだ。

スモールワールド!

#英語でもそう表現するんだね

そして、ここにいる5人は偶然にも皆同い年。
なんだかホントに世界って狭いかも。

明日は、地図上だとちょっとの距離のナイアガラフォールズへ電車で9時間かけて移動する。

関連記事:

  1. Mount Sinai シナイ山でご来光

No comments yet!

Post your comments

Spam Protection by WP-SpamFree