Posted by Katsuya on 2nd 10月 2010

Go to Canada ロンドンからカルガリーへ!フライト満席!?

立派な外観の大英博物館

今日はいよいよヨーロッパ最終日。夕方のフライトでカナダへ向かう。

●世界中の宝物が展示 大英博物館

と、その前にヨーロッパを締めくくるにふさわしい大英博物館を見に行く。

この博物館にはイギリスが世界的に絶好調のころ、植民地化していた国から持って帰ってきたありとあらゆる宝物が展示されている。特に興味があるのが、エジプト関連。6月の半ばから1か月程エジプトを見て回っていたが、「この続きはイギリスで」的な解説が多かった。そう、エジプトの大事な観光資源である考古学の品がイギリスに持ち去られているのだ。

ということで、朝一で大英博物館へ向かう。

地下鉄を降り、大英博物館の方向に歩く。ギリシャの神殿を彷彿とさせる立派なデザインの大英博物館がロンドンの街の中に突如現れる。世界中の宝物を展示するにふさわしい建物だ。

半透明のガラスで構成された美しい天井のエントランスを抜け、早速エジプトルームへ。

●持ち去られた品々とロゼッタストーン

3種類のテキストがミステリアスなロゼッタストーン

エジプトで見てきた神様の像やミイラなどがきれいに展示されている。中には巨大な像の頭と腕だけ持ってきているものもあり、当時のイギリスのやる気を感じる反面、エジプトにあるそれらよりも状態のよい貴重な品を見ているとちょっぴり切ない気持ちにもなる。

ミイラや像はエジプトでもたくさん見てきたが、大英博物館にしかない物があの有名なロゼッタストーンだ。エジプトのロゼッタで発見され、ヒエログラフを解明する手がかりになった石版はイギリス人に持ち去られ、ばっちり大英博物館に展示されていた。間近で見る石版に刻まれた3種類のテキストはかなりミステリアス。これを発見し、解明した時はきっとものすごい興奮だったろう。

国別に分かれた展示室はかなり多い。時間もないので、気になる部屋をいくつかピックアップして回る。

中でも「日本」の部屋は印象的だった。茶室の説明や鎧兜、江戸時代の人々の暮らしなど、日本的な展示物が多く展示してあり、外国にある日本を紹介する博物館の一室で改めて自国のことを学ぶことができた。

というか、過去の植民地から持ち去ってきた品々を展示するってどうなんだろ?

●ノーシート??

セルフチェックイン機から出てきた謎の紙

大英博物館から宿に戻り、預けていた荷物をピックアップ。
夕方のフライトに間に合うように、早めに移動開始。

今日のフライトはヒースロー空港から。今度こそ空港間違えをしないように何度もチケットを見る。うん。間違いない。ヒースローだ。

ロンドン中心部から1時間くらいでヒースロー空港へ到着。さすがヨーロッパの玄関。ヒースロー空港はかなり広大で、設備も新しく立派。

さて、まずはチェックイン。セルフチェックイン機にパスポートを差し込み、今日乗る便名を入力する。すると何やら搭乗券ではないチケットが印刷されて出てきた。

「Sorry,なんちゃら unable to process your bookingなんちゃら」

ワンワールドの一周券でブッキングしたフライトなだけに安心していたが、何かがおかしい。

急いでアシスタンスデスクへ。

「チェックインしたいのですが」

「残念ながらあなたたちのシートはありません」

「!!??」
「いやいや、ワンワールドですべて抑えてあるけど」

「シートはありません。あちらで手続きを。」

この窓口ともめても無駄だ。急いで指定されたA14の窓口へ向かう。

●なんか釈然としない。。

窓口名は「フライトマネージメント」とかっこよく書かれているが、列に並ぶ際、最初に話しかけてきた係員の態度が明らかにクレーム対応時のマニュアル通りといった感じのトーンだ。

横には呆然と何かを待って立ち尽くしているスーツケースを持った人たちの列と、窓口には他のスタッフよりもひときわ落ち着いたテンションのフライトマネージャーたち。空港の中でこのエリアだけ異様な空気が流れる。

順番が回ってきた。A14の窓口にチェックイン機から出てきたSorryチケットを渡す。

「あなたたちにシートはありません」

「なんで。なんで。おかしくない?」

「16:45になったらまたここへ来てください」

1時間後にまた来いって…なんだこの扱い。

「なんで16:45にここに来なきゃいけないの?」

「今の時点では席に空きはありませんが、譲ってくれる方を募ります」

これが噂のオーバーブッキングだ。海外ではよくあるらしいが、キャンセルを見越して席数以上の予約を取るってやつ。

「もしそれでも今日のフライトに乗れなかったら?」

「明日の便の搭乗券をこの場でお渡しします」

「あとは?」

「今夜のホテルをこちらで用意します」

「あとは?」

「1人600ユーロの補償金をお支払いたします」

と、結構いい条件を提示してきたが、既に今夜のカナダで約束があるので、仕方なく1時間の時間を潰すためのコーヒーチケットをもらい、時間まで待ってみることに。

1時間後、再度A14へ向かう。すると、ボーディングパスの準備が出来ていた。釈然としないが、チケットを受け取り搭乗手続きを済ませる。結局、最後までスタッフから一言も謝罪は無く、残り少ない時間で広いヒースロー空港内を移動しボーディングパスに書かれたゲートからBA103に搭乗。たぶん、2人で1,200ユーロをもらってたとしてもうれしくないだろうし、今日のフライトに乗れたところで全くうれしくない。

この仕組みってどうなんだろ。いま時のやり方にはとても感じないが、大手航空会社の旧態依然とした体制が変わらない限り改善されないのだろうか。がんばれ、格安航空会社。

ちなみに、One Worldの一周券で予約する航空券のクラスはYなどかなり低いクラス。

VWXY…Z。
犬・猫のひとつ前だったりして。。

●チャーリーさんご夫婦のお宅に宿泊

ロンドンからの釈然としないBA103便は、8時間程のフライトで第28か国目カナダのカルガリーへ到着。

日頃のバス移動などで、長時間乗り物に乗り続けることには慣れているので8時間のフライトは意外とあっという間に感じた。

さて、今日からカルガリーでの滞在は、カウチサーフィンで知り合ったチャーリーさんご夫婦のお宅に泊めて頂く。空港に到着後、最近なんだかめんどくさいイミグレを通過し、荷物をピックアップ後空港出口へ。

すると、こちらを見て感じの良いご夫婦が声をかけてきた。

「ようこそ。カルガリーへ。」

チャーリーさんだ。笑顔での空港お出迎えに、さっきまでのBAに対する嫌悪感も吹っ飛ぶ。それから、チャーリーさんの車でお家に帰りがてら、行きつけのパブでイングリッシュディナー。車の中や食事中に、お二人の話を聞いたりウチらの旅行の話などをする。とても良いご夫婦で、約束を優先してホント良かった。

夕食後、カルガリー郊外にあるお二人の家へ。カルガリーから先の予定をあまり決めていなかったので、カナダのおすすめエリアを聞いたり、一緒にバンフの宿を調べたりする。普段ならまだまだ現役の時間だが、ロンドンとカルガリーでは-7時間の時差があるため、体内時計はすっかりオール状態。用意して頂いたアメリカンサイズのベッドでゆっくりと寝よう。

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