Go to Bethlehem パレスチナ自治区ベツレヘムへ行く
今日は、エルサレムからパレスチナ自治区のベツレヘムへ行く。
●空港のようなセキュリティを潜りパレスチナ自治区へ
パレスチナ自治区へは、まずダマスカス門近くから21番のバスでパレスチナとのボーダーへ向かう。
ダマスカス門からチェックポイントのゲートまで約1時間。そこで、バスを降り、分離壁に設けられたチェックポイントへ入る。
荷物のX線と金属探知ゲートを潜り、係員にパスポートをちらっと見せチェックポイントを抜ける。いわゆる国境な訳で、セキュリティは空港のようだ。
いよいよ、イスラエルからパレスチナ自治区へ入る。
●分離壁の落書きと平和への願い
イスラエルとパレスチナ自治区とを分け隔てる分離壁には様々な落書きがしてあるが、ヨーロッパにあるような遊びの落書きとは訳が違う。
平和への願いや自由をテーマに落書きが描かれているのだ。
その中に、ちょっと風変わりな落書きがある。それは、だた一本の線。水色一色で描かれたその線をたどって行くと、分離壁にどこまでも続いている。
これも意味ある落書きのひとつだが、この線を引いた人はどんな思いで、どんな願いを込めて水色のペンキを分離壁に走らせたのだろう。
●分離壁の有名な落書き
さて、パレスチナ側でもアラブ人は相変わらず客引きに忙しい。
ゲートを通り抜けるなりすぐに、タクシーの運転手が近寄って来た。ボーダーから街へは距離があるため、どっちにしてもタクシーには乗らないといけない。さあ、交渉開始。
最終的には、1人15NIS(4人で60NIS)で有名な壁の落書き5ヶ所と、聖誕教会までの送迎で交渉成立。
タクシーによる、分離壁ツアー開始。
大男が一息で分離壁を取り払う巨大な壁画や、パレスチナの女の子がイスラエル軍人のボディチェックをする絵など、とても印象的な絵ばかりだった。
それが、街中に普通にあるのがまた感慨深い。
約束通り5ヶ所の絵を見終え、聖誕教会へ。
●パレスチナの聖地を巡る
聖誕教会は、イエスの誕生した場所に建てられた教会で、多くの巡礼者で賑わっていた。
しかし、地球の歩き方ではこの教会についての情報が乏しく、教会内の見どころがいまいち理解しきれなかったのが残念。まあ、おかげで他の巡礼者にくっついて回ることで、ここはクリスチャンにとって特別な場所だというのを肌で感じ取ることができたのは良かった。
次に、ミルク・グロットへ。
マリア様の母乳で床がミルク色に染まったという伝説の教会は、その伝説がイメージできるようなかわいらしい作り。
外は相変わらずの暑さなので、涼しい教会内でしばらく体を冷ます。
控えめな客引きをあしらいつつ、次の目的地へ。
●羊飼いの野へ
途中、シャワルマ屋さんでサンドイッチを購入。アラブのシャワルマは安くておいしい。
丘を下り、ダビデの井戸、聖ヨセフの家と引き続き巡礼地を巡る。
そこからタクシーに乗り、羊飼いの野へ。
毎度のことタクシーの運転手はメーターを使いたがらず、言い値で乗せようとしてくる。何とかメーターを使うことで交渉する。
やはり、最初の言い値の20NISがメーターを使うと10NISで行くことができた。
神の使いが羊飼いに聖誕を告げたその丘は、小さな教会が建っており、内部のフレスコ画は当時の情景を美しく描いていたのが印象的だった。
●隣町ヘブロンへ
戻りはセルビスがちょうど来たので、それに乗りムジャンマへ。
ムジャンマからセルビスを乗り換え隣町ヘブロンへ向かう。
この街は、パレスチナとイスラエルの関係をリアルに見ることができると、宿の情報ノートに書いてあったのだが、あまりに情報が少なく目的の場所にはたどり着けなかった。
ただ、街の人は皆優しく、とても良い雰囲気。ヘブロンの街では、ユダヤ人の子供がアラブ人の青年と遊んでいたりと日常を見る限りとても平和。
しばらくスークを散策した後、セルビスに乗りベツレヘムへ戻る。
●ベツレヘムからエルサレムへの帰り道はちょっと大変
行きも帰りもベツレヘムからヘブロンの運賃は1人8NISと安い。
しかも、タクシーがちょっと大きくなったような感じの車(VWのバン)なので乗り心地はとても快適。
ベツレヘムへ戻り、そこからエルサレムへの帰りのバスはツーリストお断りだったりとちょっと大変な思いをしたが、チェックポイントまではタクシー、チェックポイントからダマスカス門までは21番のバスと乗り継ぎ何とか帰ってくることができた。
複雑な問題を抱え、様々な文化がMIXされている聖地イスラエルはホントに興味深い土地だ。
今夜のエルサレムは肌寒いくらいの気温。昨日と違って蚊の元気が無いので、今日は良く眠れそうだ。それでも一応タイで買った最強うのモスキートブロックを塗りたくって寝ることにしよう。
かつや
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